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主。

こんにちは

主。

こちらは『青春ドロボーにご用心っ!!』の第六話となります

主。

注意事項等はプロローグ参照

主。

いってらっしゃいませ!!

Atへの想いを再確認したところで、オレのスマホが着信音と共に震えた

Mz

(Prからの連絡、、、?)

Mz

(そういえばこれ、Atに2人が恋人になってる様子を見せるための外出だったな、、、)

Mz

(どうしよう、、、)

そう思いながらAtの方を見ると、彼はとても楽しそうに笑っていた

Mz

(もし、あの2人をこいつに見せたら、、、)

At

ねぇMz、次はどこに行こうか?

この笑顔を、自分自身の手で奪うことになってしまう

Mz

(奪いたくない)

Mz

(奪えないっ、、、!)

Mz

(でも、もし奪わなかったらTg達との約束を果たせない)

Mz

(朝、こいつの体調が良くなかったことを言い訳にすればうまく逃げられる、?)

Atの絶望する顔を見たくなかったオレの頭には、そんなずるい考えが浮かぶ

しかし、そこでこの前のPrとの会話が頭をよぎった

Mz

オレは、本気で、、、、

Mz

Atの心を、奪いにいく。

Pr

『ええやん、その意気や』

Pr

『今のMz、なかなかかっこよかったで?』

最近、ずっと考えていたこと

その答えは、2人にあの方法を提案して、 後悔をAtに癒してもらったあの日にもう決めたのだ

Mz

(10年以上 Ktyに向いていたAtの気持ちをこちらに向けたければ)

Mz

(Atの失恋は必須、、、)

At

Mz?

Mz

(今の状態でこいつの心をKtyから奪うのはほぼ不可能に等しい)

Mz

(大好きなAtの心を傷つけるなんてこと、進んでやりたくないけど、、、)

Mz

(背に腹は変えられないよな)

オレは覚悟を決めて、初恋の男に告げた

Mz

At、ゲーセン行かね?

At

いいじゃん、行こ!

Mz

(すでにあの時、覚悟は決めたから)

Mz

(もう後戻りなんかできないし、しない)

Mz

(これ、あの時の電話でPrにも言ったな、、、)

Tg

ゲーセン着いたっ!!

Tg

広いねー

Kty

ね、ゲームの種類も多いなぁ

Tg

どれからやる?

Kty

全部楽しそうだなぁ、Tgはどれがいい?

Tg

おれはねー

しばらくKtyといろいろなゲームを遊んでいると、 遠くの方に見覚えのある二人組が見えた

At

いやMzそれヘタクソすぎない?w

Mz

うるせー、調子悪いんだよ!!

At

www

Tg

(AtくんとMzたんだ)

どうやら体調は元に戻ったようで、 Atくんは楽しそうにMzたんと遊んでいる

Tg

あそこにAtくんいるから、いい感じのタイミングで近づいて
恋人アピールしないと、、、

Kty

たまたま会ったからついでに報告する、ってシナリオってこと?

Tg

そーそー

Tg

Ktyはそれで大丈夫?

Kty

僕は全然平気!!

Tg

じゃーそれでいこ!!

おれ達は、しばらく2人の様子をうかがう

At

はー、楽しかった!!

At

次はどのゲームで遊ぶ?

ゲームがひと段落ついたようなので、おれ達は2人に声をかけた

Tg

あ、AtくんとMzたん!!

Tg

さっきぶり!!

At

あ、Tg、、、と、 Kty?

Kty

Atちゃん久しぶりー、元気にしてた?

At

げ、元気だけど

Tg

あ、そういえばAtくん、さっき言い忘れてたんだけどさ

At

どうしたの?

Tg

おれとKty、付き合うことになったんだよねっ!!

At

……は?

Kty

、、、。

Mz

、、、。

Atくんはおれの言葉を聞いた後、しばらく硬直する

KtyとMzたんは、なんだか申し訳なさそうな顔をしていた

At

つ、付き合うって、恋人ってこと、、、?

Tg

そーだよ!!

At

え、いや、でもTg、ちょっと前まで普通だったじゃん、、、

At

Ktyのこと好きな素振り、なかったじゃん

Tg

えーーーーーっと、、、

どう反応しようか悩んでいると、AtくんがガシッとMzたんの手を掴んだ

Mz

……At、どうした?

At

ねぇMz、俺この後カフェ行きたいな

At

ついてきてくれるよね?

なんだか急に雰囲気が変わったAtくんにおれが面食らっていると、 彼はどんどんMzたんと話を進める

Mz

い、いいけど

At

ほんと?ありがとう

AtくんはMzたんの手を引いて、足早にゲームセンターを去る

すれ違いざま、彼はおれの耳元でこう告げた

At

俺、まだお前のこと認めないから

Tg

え、

言葉の意味を理解しかねているおれが問いを返す前に、 彼はこのゲームセンターから出て行ってしまった

Tg

(Atくん、なんだかすごく怒ってる、、、?)

Kty

(流石のAtちゃんも怒るよね、こんなこと、、、)

Mz

(なんか、こいつの反応思ってたのと違うような、、、?)

At

……。

Mz

お、おいAt、、、?

無言でオレの手を引いてずんずん進み、ショッピングモール内の カフェにやってきたAtに、オレは恐る恐る声をかける

ショックを受けるだろうなとは思っていたけど、 想定とは違う彼の反応に戸惑う

At

ねぇMz

Mz

ど、どうした?

At

Mzはおかしいと思わない?

Mz

え、、、?

At

今日の朝Tgと話した時さ、あいつこう言ってたんだ

At

『だっておれ知ってるもん』

At

『Atくんは理由もなくそんなことする人じゃないって』

Mz

へ、へぇ、あいつそんなこと言ってたんだ、、、

At

素直なTgが、そんな複雑なこと考えられると思う?

Mz

!!

At

この状況で俺が理由もなくそんなことするやつじゃない、
なんて考えるような人、俺は数人しか知らない

Mz

……。

At

それにさ、Tgって失恋結構引きずるんだよね

At

俺はこの前あいつのカノジョ略奪したばっかだし

At

こんなすぐに他の誰かと付き合うことになるなんて思えない

Mz

そ、そうなんだ

At

ねぇ、俺思うんだけど

Mz

Tgって、本当に Ktyのこと好きなのかな?

ああ、あいつはうらやましいな

At

それを確かめるまで、俺はあいつを認めない

こんなにAtに愛されて

At

TgもKtyも悪くないなんて綺麗事言ってたくせに、
俺って最低だね

オレはそんなお前でも好きだよ

At

こんなにTgに嫉妬してるっていうのに、、、

オレだって、いつもお前の大好きなあの子に嫉妬してる

At

Mz、俺はTgの気持ちを確かめたいんだ

At

協力して、くれるよね?

Mz

……。

At

そんなビビんなって、Tgに宣戦布告した後4人で出かけるだけだから

At

本当にあいつがKtyのこと好きなら、
自分の目の前でKtyを口説く俺をとめに来るはずでしょ?

あの男もこの男も、何て残酷なんだろう

At

俺は、Tgの恋人を略奪して、って頼まれてるし?

ここまで、自分に焦がれているやつを苦しめて

At

Mz、協力して?

Mz

……わかった

At

ありがと

At

大事な友達にこんなお願いするの、
酷いことだってわかってるんだけど、、、

Mz

別に、オレは大丈夫

At

そう?

Mz

(だって、、、)

お前に失恋してくれなんて思っているオレは、 きっとその何百倍も最低だろうから。

Tg

今日のKtyとのお出かけ、楽しかったなー♪

Tg

Atくんの様子が少しおかしかったのは気になるけど、、、

Tg

あれ、Atくんからメッセージ?

Tg

Atくん、どうかしたの?

At

少しTgと話したいことがあって

At

今時間ある?

Tg

あるよ!!

Tg

どうしたの?

At

あのさ

Tg

Tgって、Ktyのことどう思ってる?

青春ドロボーにご用心っ!!

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