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飛行機が見える待合室

私は何故か、ソフィアさんのお父様 アーサーさんに護衛につくよう連れてこられた

アーサー

いやぁ、良い天気だ

アーク

はい、そうですね

アーサー

君もジュースとか飲まないかい?

アーサー

ルーシー

ルーシー

…いえ…私は……

アーサー

ははは、そう警戒するなよ

アーサー

今回は臨時のボディーガードさ

アーサー

前のボディーガードが辞めちゃったからね〜

ルーシー

…………

この人は未知数だ 何を考えているか分からない

アーサー

…これから話に行く商談相手は

アーサー

俺がソフィアの婚約者にどうかな〜なんて思ってる相手だ

ルーシー

!…婚約者…

アーサー

やっぱりそうゆうのも父親として大事な役割だからね

ルーシー

………

アーサー

はははっ、面白い顔をするね

ルーシー

…え?

アーサー

嫌かい?ソフィアに婚約者が出来るの

ルーシー

…い…いえ…そんな…事…は…

見透かしたようにニヤニヤと笑う彼に少し困惑しつつも、言われた言葉に何故かドキッとしていた

アーク

代表、そろそろ

アーサー

ん、分かった

アーサー

それじゃあ行こうか

ルーシー

……はい

メイ

本当に良かったの?

ソフィア

え?何が?

タブレットを操作する手を止めて顔を上げた

メイ

見送る時、すぐ会社戻っちゃったでしょ

メイ

あれじゃあルーシーは嫌われたと思っちゃうわよ

ソフィア

………仕方ないじゃない

あのまま最後まで見送るなんて事したら、寂しくて、その後の仕事なんて手につきそうになかったんだから

メイ

…もう…

メイ

本当に親子そろって言葉が足りないんだから

ソフィア

なっ…

メイ

ルーシーもコミュニケーション能力は少し劣ってるけど…

メイ

それはずっと奴隷として生きてきたからこそだからだし

メイ

もっともっと言葉にしないと

メイ

ルーシーは基本的にネガティブな考え方しかしないよ

ソフィア

……分かってるわ

メイ

…まぁ、連絡ぐらいはしてあげたら?

メイ

折角、タブレットとか持たせたんだし

メイ

喜ぶよ

ソフィア

…後でね

ソフィア

仕事が終わったら

ルーシー

……凄い…

空港から少し車を走らせたら、あっという間に別世界のような建物に囲まれた

アーサー

ここでは貴重な金属が採れるんだ

アーサー

今回はその商談

アーサー

上手く行けばグループ内でも流通させて、新しい製品開発も出来る

ルーシー

……なる…ほど…

アーサー

君にはここでは沢山のことを学んでもらおうかな

ルーシー

…え?

アーサー

1つ、俺の商談の仕方

アーサー

2つ、外国語の習得

アーサー

3つ、アークの役割

アーサー

これを2週間で覚えて帰ること

アーサー

それが君の仕事さ

ルーシー

……えぇっ?!

2週間 その期間で習得するには普通の人間じゃ難しい事をサラッと言う彼

思わず変な声が出てしまった

ルーシー

って…アークさん…?

ルーシー

アークさんって秘書…ですよね

アーサー

秘書兼護衛さ

ルーシー

…え、でもさっき

ルーシー

ボディーガードが何とかって…

アーサー

まぁ、嘘だよねぇ

ルーシー

え…えぇ…

アーサー

そうでも言わないとソフィアは君のこと貸してくれないからね

ルーシー

!…ソフィアさんが…?

アーサー

だいぶ渋られたよ

アーサー

危険な事をさせないっていう条件でやっと

ルーシー

……そう…ですか…

ソフィアさんが私の事をそんな風に心配していたことに少し嬉しく思う

アーサー

……

アーサー

……やっぱり…ね

アーサー

君、ソフィアの事好きだろう

ルーシー

………へ…?

ルーシー

わ…わわわわ私…が…

ルーシー

…そ…ソフィア…さん…を…

アーサー

…ああ、無自覚…

アーク

代表、あんまりいじめてはダメですよ

アーサー

はいはい、分かってるよ

アーク

ソフィア嬢に怒られますよ

アーサー

はいはい

ルーシー

……

ルーシー

(私が…ソフィア…さん…を…?)

ルーシー

有り得ま…せん

アーサー

ん?

手を合わせて下を向くルーシーを見ると悲しそうな笑みを浮かべながら口を開いた

ルーシー

ソフィアさんは神様なんです

アーサー

…神様…?

ルーシー

私を地下から出してくれた

ルーシー

私の神様

ルーシー

汚してはいけない存在

ルーシー

天の上の存在

アーク

………

運転席にいるアークは少し表情を強ばらせた

ルーシー

だから

ルーシー

私がソフィアさんの事を好きになる事は有り得ません

ルーシー

……好きになってはいけないんです

ルーシー

私は、汚れているから

ルーシー

汚い、醜い…

ルーシー

価値なんて…無いんですから

アーサー

…………

アーサー

(ああ、この子は……)

こんなにも自分を卑下してしまうのは 今までの環境によるものだろう

自信が無い ただ、言われたことを守る

そうしなければ生きていけなかったんだから

アーサー

君になら、任せてもいいと思ったんだけどな

ルーシー

………?

アーサー

いや、こっちの話だ

アーサー

(となれば…父親としての役割は……)

アーサー

アーク

アーク

はい

アーサー

頼んだぞ

アーク

かしこまりました

ルーシー

…?

アーサー

(俺が君に自信を付けさせてやる)

あんなに人の為に必死になるソフィア あそこまで心を開かせた君がそんなんじゃ婚約者として推薦できないからね

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