夜は危険な香りが漂う
あの席にいる女
全身黒で網タイツを履いて 足を組んでいる
右手にはワイングラス
眺めのまつげは瞬きをするたび 綺麗な目元を映し出す
俺
お隣よろしいですか?
女
いいですよ
俺
Affinityでお願いします
バーテンダーがワインを用意する
俺
一人?
女
毎日一人で来てるわ
女
ここから見える景色、最高でしょ
横の窓を見ると夜景が夜の街を写す
ワインを渡されると一口、 口にして
俺
俺、あんたに惚れた
言葉なんてなんでも良かった
伝えたかったことをストレートに。
女
あら。イヤらしい男ね(ニヤッ)
俺
あんたこそ。そんな格好で夜の街を男探しで歩き回ってんだろ?
俺
俺の女になれよ
女
ふーん。
女
じゃあ私を落としてみせて?(ニヤッ)
俺
覚悟しとけ
夜はまだまだこれから…。