最近この学校でおきている妙な事件。 生徒が階段から落ちたり、転んで怪我をすることが多発しすぎている。 それだけのことなら「怪事件」とまでは呼ばれないかもしれない。 だが怪我をしたものは皆、口を揃えて言うのだった。
「誰かに背中を押された」
ことね
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通話
00:00
みこと
先輩!彩葉が怪我ってほんとですかっ!!
ことね
…みことっ!
同じオカルト研究部所属のことね先輩に電話をもらい駆けつけたのは病院。 同じくオカルト部所属の長月彩葉が怪我をしたらしい。 先輩の目は赤く薄い水の膜がはっていて今にも泣き出しそうだ。
ことね
わたしっ、一緒に廊下を歩いていたらっ、、突然窓が…
割れてガラスの破片が彩葉に…
先輩は涙混じりにそう言った。 偶然彩葉が窓側を歩いていたみたいで先輩は軽い怪我で済んだらしい。
ことね
私が、窓側を歩いていればっ、守れなかった…わたしのせいだっ
みこと
誰のせいでもないです、先輩
みこと
今は彩葉の無事を願いましょう
私は不安でたまらない胸を押えて静かにそう言った。 声は震えていて、手足は凍るほどに、冷たい。
窓の外、しとしとと降り注ぐ雨が不安を煽る中 泣きじゃくる先輩を横目に私は1つ心に決めた。
みこと
(…安心してください先輩。私、絶対)
この怪事件解決してみせますから