甘い罠にハマって

あのあと奏太君がどんな返事したのかは知らない

いや、知りたくない

だから、別れる準備をしておこう

私が忘れられないくらい良い思い出を作る

今日から、一週間 私と奏太君の「恋人ごっこ」 が始まった

気まずい、

こういう時、何話せばいいの？

別に？とは、どうやって返事を返せば良いの？

この応答は、あってた！

思ったより話しやすくてよかった

奏太君は、何も言わずに並び初めた

こういうの苦手だと思ってたけど、案外一緒に居てくれるな

初めて誰かと行動する

楽しい！

こんな日が来るなんて思ってもなかった

やばい、顔がにやけちゃう

奏太君は、渋々電話に出ていた

誰だったんだろう？

奏太君と私の身長差は、頭一個分だ、

私は、気になってそっと奏太君の方を見ると

目があった

私は、驚いて目を逸らしてしまった

鼻で笑った？

何、考えてるのか全く分かんない

今の質問で奏太君の方を振り返ってしまった

また？

私は、恥ずかしくて下を見ながら嘘をついた

それって、「さっきの電話誰から」とか聞いてほしいってこと？

店員さん、ナイスタイミング

最近すっごく話題のアイクラ、ジンクラ

目の前で見るとより輝いて見えた

お互い、顔を見ないように飲むと

奏太君は、甘いのが苦手みたいだ

奏太君は、首を小さく横に振って言った

相当、甘いのが苦手なようだ

たぶん、奏太君は気づいていないようだがもし、それを飲んでしまったら間接キスをしてしまうことになってしまう

でも、ストローを替えて飲んでしまったら

「何、勘違いしてんの？」って思われてしまうだろう

でも、この飲む物に罪はない 飲もう

おっと、ここで奏太君からのストロー替えた方がいい

なんで、もしかしてこんな事考えてるのがバレた？

なんか、すいません

ストロー噛む癖でした

デート一日目終了