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俺は──に笑顔を向けながら 明るい声で彼の名を呼ぶ
その瞬間
俺の目の前は
真っ赤に染まる
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彼の名を呼ぶ
震えた俺の声は辺りに響き渡る。
sm
今度は荒れた声と哀しい顔で 彼の名を呼ぶ
だか、返答はない
何回も
何回も
___の名前を連呼したり……
体を揺すったり……
終いには泣き出す俺。
___を抱える俺の手は
赤く染まり
目から雫がボロボロ溢れ出る。
pipipipipihipipipipipihi
ぼんやりと聞こえるアラーム音。
その音はだんだん大きく、明確に 聴こえる感覚を感じ取り、 目を覚ます。
感覚がしっかりしてきて、 ゆっくりと体を起こす。
胸糞悪い夢のせいで 心做しか体が重く、吐き気もあった。
時計を見ると 朝、5:38を針が示していた。
sm
ボソリと呟きベットから 抜け出し立ち上がる。
よく分からない頭痛と吐き気が 襲うそんな中、頭を整理する。
sm
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と、言ったのだ。
正直何を言ってるか分からない。 ”センラ”さん?という人と 合わなければいけない。
だが、俺は”センラ”さんの事が 記憶の何処を探しても無いのだ。
俺はそれがなんとも不気味に 思えてしまった。
俺はとりあえず坂田に連絡した。
坂田は俺の2つ下の後輩で、 友達でもある。そして歌い手仲間で 浦島坂田船として同じメンバーだ。 こうやって、たまに相談に乗ってやったり、乗られたりしている。
pururururu pururururu……
と、4回ほどコールを鳴らす。
5回目のコールがなる前に ガチャと電話に出る独特な音がした。
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少し怒り口調の彼。
絶対に怒ってる。 俺が何かまずいこと言ったんかな……
sm
弱々しくもそれしか返せなかった。
sk
sk
怒りの声色とは一変、 今度は泣きそうな声で坂田は言った。
sm
俺がそう言おうとしたが
乱暴に坂田は電話を切った。
でも、坂田はこのことを 知っている奴なんだろう。
だったら、あんなに怒らん奴やもん。
でも、知らん人ならなんで そんなに会わないと行けないと 思ってしまうんやろ──────
その事が心に引っかかる。
怖かったが恐る恐るその ”センラさん”と言う人が居ると される場所─集合場所に向かった。
怖い……と 思いながらも来てしまったが そこには夢にも出てきたあの金髪の 人が木下のベンチに座ってた。
俺は必死になって、記憶を遡る。
確か……○✕駅の公園近くの木の下……
今、ここは○✕駅の公園近くの木の下
間違えない。彼が”センラさん”や!!
そんな、呑気なこじつけだが、 初めてあったはずの ”センラさん”がどこか懐かしい と、思ってしまったのが また、俺に恐怖を与えたが
彼のわくわくしてる 男の人とは思えないほどの 可愛い笑顔は
その恐怖を打ち消した。
sm
センラさん?にそっと話しかけると
彼……と、思われる人は パッとこちらを向けると 凄い笑顔でこっちに向かって来て
sn
と、はんなりとした声で 言ってきたのだ。
sm
驚くことも無理もないだろう。
俺ら初対面だし、向こうは 俺の名前を知らないはず……
あ、でも、俺が知ってるから あっちも知ってても当然か……
なんて考えたら今、凄い恥ずかし こと言ったな!
数秒固まって
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と言いかけたが、
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sn
と、はんなりとした言葉と 太陽のような笑顔で言ってきた。
sm
俺はそれ以上言葉が出なかった。
彼とは初対面のはずなのに(n回目) 向こうはずっと前から知ってる ゆーとるから……
俺がおかしいん!?
いやいや、そんな事ないで!!
sn
と、センラさんが 口元を手で隠し健気に笑った。
sm
変な声が出てしまう。
だって、センラさん めっちゃ可愛ええんよ!!
やばい、やばいて(語彙力の低下)
そんなことを脳内劇場していると
sn
と、言う。
えっ………なんで坂田を…知ってるの…
そこがまた不気味だったが あとを着いてくことにした。
sm
センラさんに着いてくと 坂田のうちに着く。
ピンポーン♪
と、インターホンを鳴らすセンラ。
はーいっと聞こえてから
バタバタ聴こえる。
音が近ずいてきてガチャと ドアが開く音がした。
出てきたのはこの家の家主 坂田
坂田は俺の方を見ると、
センラの方に視線をちらっと向けると
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と、言った。
坂田に招かれて、家の中に入ると
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と、不安そうに言ううらたさんが居た
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と、言うが
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うらたさんの言葉にカチンと 来てしまった
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言いかかろうとしたけど
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と、京都弁なまりで言うセンラさん。
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うらたさんには ”見えてない”と嘘を言われてる + ”うらたん”とものすごく親しく 呼んでいた。
”羨まし”と思ってしまう嫉妬も あったがそれと同じくらい
怖い
と感じてしまう。
sm
と、うらたさんに言うが
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と、心配の声がした。
sm
その言葉にまたムカついてしまう。
そして、あろう事かうらたさんの 胸ぐらを掴み殴ろうとしてしまう。
────が
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と、ドス黒い坂田の怒鳴り声と同時に
うらたさんに振り払った 俺の右腕を押さえ
sm
ドスッ
重い一撃を受け、 腹に重く、鈍い痛みを感じだ。
突然の事だったので脳の処理が 追いつかなかったが数秒固まり、 ようやく、坂田に殴られたと 気づいた。
坂田に殴られて その場に腹を抱え、座り込む俺。
そこに駆け寄るようにセンラさんが 来て
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sn
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と、優しく言ったのだ。
でも、その声は弱く辛い時に 放つような言い方にとても似てた。 いや、そんな声だった。
俺を殴ったあと、 坂田が自分を取り戻し
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と、謝ってきた坂田。
その後も、言ってきたあとも 痛いやろ、手当するで、 などの声をかけてきた。
うらたさんは 黙ったまま、俺の手当する坂田の 手伝いをしていた。
この2人にはすごい悪いことしたな……
そう心の中で思う。
sm
って言いたかった。
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と、坂田の声がする。
sm
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図星かぁ…… 恥ずかし……/////
sm
そんな事思ってしまうと 少し笑えてきた。
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と、センラさんの優しい声がした。
センラさんの方を向くと センラさんも笑顔になっていた。
sm
と、俺も言い返す。
うらさかの2人が悲しそうな 顔をしてるのに気づかずに……
そして、俺はセンラさんが さっき言った通り、 痛みが引いたので”4人”で 外に出た。
センラさんの言われた通り ”4人”で。
うらたさんは何か察して来てる感で 坂田の後ろを張り付いて歩く。 例えるなら、何かに怯えてる子犬 のように母犬に隠れてる感じだ。
坂田はいつもは明るいのに とてつもなく暗い表情だ。 俺らとは少し距離を空けて歩く。
すると、人通りの少ない交差点で ピタリッと止まったセンラさん。
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彼は哀しそうな笑みを 浮かべながら、そう言った。
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その瞬間
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いつもの甘い言葉でセンラに言う。
そして、交差点を渡ろうとした時
ドンッと何かに押される感覚と グチャッと嫌な音が聴こえたのと トラックが通りすぎる音が 一斉に聴こえた。
何かに押された衝撃で転ける。 パッと後ろを向くと
綺麗だったセンラさんの体が ボロボロに赤く染まっている。
sm
赤く染まった彼に近寄り ボロボロの体を揺する。
sm
慌てた声と哀しそうで 泣きそうで……でも怯えてる表情で 何回も何回もセンラの名を連呼したり 体を揺すったり……
周りはざわついていたが 俺にはそんな雑音は聞こえないほど 正気ではなかったらしい。
sm
───────────── ───────── ───── ──
そんな、思い出したくない 記憶が鮮明に蘇る。
そうだ、思い出した。
センラさんはこの交差点で トラック事故に巻き込まれて
sm
sm
俺とデートした日に。
あの日、なんでデートなんかに 誘ってしまった俺は 何度も何度も悔やんで、死 のうと 思ってた。
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切なそうに言うセンラさん。
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淡々と言うセンラさん。
その切ない笑顔で言ってるのが 俺の心に刺さる。
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はんなりと言うセンラさんに いつしか俺も、坂田も、 センラさんの姿が全く見えない うらたさんも泣いていた。
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センラさんはそう言ってポロポロ 涙を零す。
そして
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センラさんはそう言った。
sm
そう言いながら、 センラの手を掴もうとした……
でも、掴もうとした手は センラさんの体をするりと抜ける。
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ボロ泣きの坂田もセンラを 掴もうともがく。
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うらたさんが泣きながら小さく呟く。
人通りは少ないけど人は居る。
はたから見たらやばい奴 三人が泣いてるようにしか見えない。
でも、 俺らがそんなの考えてる暇がない
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そう言い、夕日が落ちるころ。 センラさんは消えていった。
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と、嘆く坂田。
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と、小さく聞こえるか分からない 位の声で呟くうらたさん。
センラさん
俺はセンラさんを絶対忘れないで!!
来世で会おうな!!
また、めいいっぱい愛したる!
嫌だって泣かれたって離さんからな!
俺は心の中で、センラさんに 届くように、そっと呟いた。
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紫髪の少年が元気よく言う。
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金髪の少年は 少し哀しそうに言った。
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末っ子の赤髪はジワっと涙目になる。
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俺はそう言うと、宥めるように 悠……いや、坂田の頭を撫でた。
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志麻はニコッてして言った。
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少し、しょぼん……とする坂田。
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苦笑いする俺。
俺は全部覚えてるよ。
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来世で会おうって約束した事。
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その夢の話の始まりと終わりを
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閲覧ありがとうございます!