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左手首から流れる 赤い液体を眺めながらふと思う。

なんで生きてるんだろう。

兄達からの暴力暴言、

同級生からのこれまた暴力暴言。

それらに自分を傷付けてまで耐える必要はあるのだろうか。

こんなに辛いならいっその事 死んでしまいたい。

今は夕方の6時半。

学校はまだ開いてる。

俺は机に刃が出たまんまのカッターを 放り投げて部屋を出た。

...もちろん、手当てなんてせずに。

リビングへと降りると兄弟達が 仲良さそうにゲームをしていた。

ちっとも羨ましいなんて思わないけど。

俺がちょっとの間立ち止まって 見ていると桃がこちらを向いた。

俺を見た瞬間、 桃は目を丸くして固まってしまった。

それに釣られる様に 他の兄弟達も俺を見る。

お前...その腕...、

ぁ、...

そっか、手当てして無かったから。

...何してたの、?

分かんないの、?

.....

頭の中で答えたって 聞こえるはず無いのに。

喉が突っかかって声が出ない。

でも兄弟達はそんな事分かってないようで次々と俺に質問する。

聞こえて無いの?

聞こえてるよ。

リスカ...ですか?

なんでそんな事...

お前も原因の一つだけど?

なぁ、?

今からどっか行くん?

学校に行く。

死にに行くの。

これだけは何故か声に出た。

よっぽど死にたいって思ってるのかな。

疲れた。

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