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付き合い始めて時から

私の日常が少し変わった.

朝は必ず挨拶をし、

お弁当も時々2人で食べた.

そして休日には

彼のバスケ部の試合を

見に行ったりもした.

結月

楽しい…

私は思わずニヤける.

ずっと憧れていた彼氏と彼女.

カッコいい彼氏を持てたことを

誇らしく思っていた.

夏希

何アホみたいな

夏希

顔してんだ?

私の顔を覗きながら

言ってきたのは夏希くん.

結月

べ、//

結月

別にそんな顔してないもん

夏希

ふーん

夏希

お前最近変じゃね?

夏希

いつもポケーッとしてる

結月

そ、そんなことないって…

結月

でも確かに彼氏できて

結月

浮ついてるのはあるかな…

夏希

彼氏?

結月

あ、いや、!

結月

なんでもない

特別隠すことでもないが

友達という訳でもない

夏希くんには言いたくなかった.

夏希

ふーん…

彼はそれ以上何も聞くことなく

また眠りについた.

結月

…授業で寝るくらいなら

結月

夜ちゃんと寝なよ

夏希

夜はゲームで

夏希

忙しいんだよ

結月

そうなんだ

ぶっきらぼうに答えられた.

やっぱりこの人とは

関わらない方がいいと思った.

私は映画のチケットを

2枚持ちながら

誠哉くんを探していた.

友達から貰ったこのチケットで

今度一緒に観に行こうと

誘おうと思った.

体育館の横を通りすぎようとした時

彼を見つけた.

結月

あ、誠哉く…

1人でいるかと思ったら

いつものメンバーと一緒にいた.

私は出て行けず、

誠哉くんが1人になるのを

待とうと思った.

男子

で、どうなんだよ誠哉

メンバーの1人が

誠哉くんに何かを聞いていた.

誠哉

何が

男子

何がって彼女のことだよ

私のこと?

男子

どうなの?

男子

もうキスとかした?😏

男子

それ以上は?

思いがけない会話内容に

私の顔は真っ赤になった.

誠哉

別に

男子

は?

男子

なんもしてねーの?

男子

もったいねぇ…

男子

あの子誠哉のこと

男子

すっげぇ見てたから

男子

お前が一言言ったら

男子

絶対付き合うと

男子

思ったんだよなぁ

男子

案の定って感じ.

誠哉くんの友達は

笑いながら言っている.

もしかして

私が彼のことを見ているのに気づいて

付き合えると思ったから

告白してきたのだろうか.

いや、そんなはずはない.

私は誠哉くんの言葉を待つ.

誠哉

…そういう言い方は

誠哉

ねぇだろ

男子

でもさ、お前も

男子

ワンチャンいけると

男子

思ったからいったんだろ?

そんなことはない.

誠哉くんは私が好きだから

言ってくれたんだ.

その思いも

次の誠哉くんの言葉で

打ち砕かれた.

誠哉

…まぁな

私は飛び出した.

誠哉くんとそこにいた人は

全員私の方を見る.

結月

好きとか

結月

そんなんじゃ

結月

なかったんだね..

誠哉

ち、ちがっ…

誠哉くんはあたふたしながら言う.

しかも私も人のことは言えなかった.

運命の糸で繋がっていたから

この人と付き合うんだと

思っていただけ.

この糸が見えなかったら

誠哉くんを好きになっていたかと

聞かれたら即答できなかった.

結月

そうだったんだね…

私がその場に立ち尽くしていた

その時だった.

後ろに誰かがいる気配がした.

夏希

…最低だな

そこにいたのは

夏希くんだった.

誠哉

俺、勇気が出せなくて

誠哉

皆から煽られる感じに

誠哉

してもらえないと

誠哉

告白なんて

誠哉

できなくて…。

誠哉

でも信じてくれ.

誠哉

本当に好きだったんだ

誠哉くんは

私を好きでいてくれたのだろうか…。

何が本当の言葉で

何が嘘かわからなくなった.

夏希

好きだって自信持って

夏希

言えねぇようなやつが

夏希

こいつのそばに

夏希

いんじゃねぇよ.

彼はそう言った後、

私の手を握って

その場から離れていった.

私は一度振り返ると

俯いたままの誠哉くんがいた.

結月

あの、夏希くん…痛い

夏希くんに強く手を握られたまま

下駄箱まで連れてこられた私.

夏希

あ、わりぃ

そう言うと彼は手を離してくれた.

結月

あの、

結月

どうしてあそこにいたの?

夏希

…お前が教室から出てって

夏希

もしかしたら

夏希

彼氏に会いに行くのかな

夏希

って着いて行ったんだ.

夏希

いや、ごめん

夏希

キモいことした

夏希くんはドギマギしながら話す.

結月

…どうして

結月

そんなことしたの?

私はその時夏希くんの想いに

気づいていたが

見ないフリをした.

しかし彼は

無理やりその想いを私に見せた.

夏希

お前が

夏希

好きだからだよ.

真っ赤な顔をして言う夏希くん.

結月

え、なんで…

彼にそう言ってもらえる理由が

思いつかなかった.

それほど私は彼を

気にしていなかった.

夏希

俺よく人に怖がられて

夏希

話したくても

夏希

逃げられることが

夏希

多いんだ

その様子はよく見ていた.

夏希くんが動くと

近くにいる女子は遠くに離れる.

そのことを彼は気にしていないと

思っていたが、

そんなことはなかった.

夏希

でもお前は話してくれた

夏希

隣に居続けてくれた

結月

それは隣の席だから…

夏希

それが凄く嬉しかったんだ

こんなに温かい笑顔をする人だと

初めて知った.

夏希

お前は俺から

夏希

離れないでいてくれる

夏希

そんな人の傍にいられたら

夏希

どれだけ幸せだろうと

夏希

思ったんだ

外側の部分しか

見てこなかった今まででは

気づけなかった夏希くんの

純粋さに私は気づいてしまった.

結月

でも私、心の中では

結月

夏希くんのこと

結月

苦手に思ってて…

夏希

俺もっと話しやすく

夏希

なるようにするから.

夏希

苦手なんて

夏希

思われないように

夏希

頑張るから.

真剣な眼差しで言う夏希くん.

夏希

俺と付き合ってくれ.

結月

そっ、//そんなの

結月

急に考えられないよ

夏希くんのキラキラした顔を

見れなくなって

思わず顔を背ける.

夏希

だよなー、

夏希

まぁ最初から

夏希

長期戦のつもりだから

結月

え?

夏希

俺諦めてないから

そう言って夏希くんは

教室の方へ歩いていった.

その時見えた彼の小指に繋がった糸.

結月

え!なんで?!

夏希

ん?

結月

あ、いや

結月

なんでもない…

夏希くんの糸を

目で辿ると

私の小指があった.

黄色だった私の糸は

白色になっていた.

夏希

結月ー戻らないのか?

結月

い、今行くよ、!//

こんなことあるわけない.

そう思いながら

夏希くんの下へ行く.

そんな私が

彼を好きになるのは

もう少し先の話.

完結です!!🙌 読んでくれて ありがとです!!🥀 やっぱり運命の糸って あるもんなんですかね~??笑 清水翔太 の Dream 聞きながら 読むといいと思います❤️ ぜひ他のも 見てみてください!!😊

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

すごくいい話だった!!私も気になってない人が運命なのかな??

ユーザー

夏希君、物凄くツンデレですね(笑)そういうの大好きです!

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