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次の日も、その次の日も、若利は変わらずバレーに打ち込んでいた。

大会まであと1週間。

チームは最後の仕上げに入っていた。

部員

ナイスサーブ!

部員

いい動き!

体育館の中に響く掛け声とボールの音。

その光景を見つめながら、私は昨日の夜のことを思い出していた。

伊鳳

(若利、あのとき何言おうとしたんだろ……)

ずっと気になっているのに、本人に聞く勇気が出ない。

ふと、若利と目が合った。

彼は一瞬驚いたような顔をしたけど、すぐにいつものように笑って、親指を立てる。

それだけで胸が温かくなった。

獅音

なにぼーっとしてるの?

隣から声をかけられ、ハッとする。

副キャプテンの獅音(しおん)が話しかけてきた。

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