由香
いつもならすぐ電話に出てくれるのに
雄太
まだ、寝てるんじゃないか?
由香
うん、だといいんだけど
由香
なんか心配だから、お母さんの様子
由香
見てくるね
由香
ちょっとハナノのこと見てて
雄太
ああ、わかったよ
由香
お母さん、大丈夫?
由香
あれ?
由香
鍵が開いてる
由香
お母さん、入るよ
由香
お母さんっ!
そこには、倒れている母親の姿があった
由香
しっかりしてよっ!お母さんっ!
由香
お母さんっ!
雄太
まさか、
雄太
立て続けにお父さんとお母さんが
雄太
亡くなるなんて
由香
うん…
雄太
二人とも元気だったよな?
由香
病気とかもしてなかったし、
由香
二人とも死因はわからないって
雄太
なんか、不気味だな…
由香
一つだけ、気になる事があるの
雄太
気になる事?
由香
うん
由香
お父さんが亡くなる前日にね
由香
ハナノが、
由香
おじいちゃんってしゃべったの
雄太
え?ハナノが?
由香
うん
雄太
まさか、
雄太
まだ生まれて数か月の子が
雄太
しゃべるわけが…
由香
それが本当にしゃべったのよ
雄太
そうなのか…
雄太
もし、そうだとしたら
雄太
ハナノは天才的な赤ちゃんだな
由香
うん、それでね
由香
お母さんが亡くなる前日には
由香
ハナノが
由香
おばあちゃんってしゃべったの
雄太
え?まさか、気になることって、
由香
うん、
由香
ハナノがしゃべった相手は
由香
死ぬんじゃないかって
雄太
え、冗談言うなよ
由香
でも、そうとしか考えられないわ
由香
だって二人とも元気だったもん
由香
普段は全然しゃべらないのに、
由香
その時だけしゃべったなんて
由香
まるで死を告げているみたい
雄太
まさか…そんな事があるわけ…
ハナノ
おとうさん…
雄太
えっ、今、お父さんって言ったのか…
雄太
ちょっと待てよ
雄太
今の話がホントだったら、
雄太
次は俺が…
雄太
嘘だろ…
雄太
まだ俺は…
雄太
死にたくないっ!
由香
ちょっと待ってよ、あなた!
由香
どこに行くのよ?
由香
もう、ビビりなんだから…
夜__
由香
全くもう、
由香
一体どこに行っちゃったのよ
由香
連絡もつかないし
着信音
由香
はい
雄太の親友
もしもし、由香ちゃん
雄太の親友
あいつ、今うちに来てるから
雄太の親友
俺はまだ死にたくないとか、
雄太の親友
わけわかんない事言ってるんだけど
由香
全くもう、
由香
どこに行ったのかと思いきや
由香
自分の嫁をほっぽり出して
由香
親友の家に逃げ込むなんて、
由香
情けないわね…
雄太の親友
何があったの?
由香
うん、
由香
話すと長くなるから
由香
私もそっちに行くわ
その日の夜、結局私たちは
旦那の親友の家に泊まらせてもらうことになった。
そして、その次の日の朝
亡くなっていたのは、
旦那の親友だった…






