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夜の街を抜けて、 シェアハウスの玄関が見えてきた。

○○の手はまだ震えていた。けれどその手をしっかりと握ってくれているのは、哲汰。 その後ろには、颯斗、空人、玲、和人、永玖、光咲――みんながついている。 玄関のドアを開けると、 中からふわっとしたあたたかい空気が流れてきた

〇〇

……帰ってきたよ

○○がそう呟いた声は小さかった。 けれど、 その瞬間――

小泉光咲

○○ !!!ほんとに……ほんとに無事でよかった……!

一番に走ってきたのは、光咲だった。 泣きながら○○に抱きつく。

遅れて凌太と雅哉が続き、次々にみんなが○○のそばに集まってくる

山下永玖

マジでよかった……

山下永玖

(頭ポンポン)

草川直弥

頑張ったな

草川直弥

(肩をぽんと叩く)

要人は笑っていた。でも、目元は赤くて、 泣いていたのがわかった。

杢代和人

……おかえり

和人のその一言に、○○の胸の奥で何かが崩れて、こぼれるように涙があふれた。

その夜、シェアハウスにはかつてないくらいの安心とぬくもりがあった

沢村玲

はいお待たせー

玲は○○の好物らしいごはんを 静かに並べてくれた。

武藤潤

明日も一緒に朝ごはん、
食べよな😊

その言葉ひとつひとつが、 “ここにいていい”という証のように思えた。 そして、みんなが口をそろえて言った。

長野凌太

無理しなくていい

吉澤要人

話したいときに話せばいい

上村謙信

オレらはずっと味方だから

その声の輪の中で、○○は笑って言った。

〇〇

……ただいま

それは震えていなくて、 しっかりと前を向いた声だった

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