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七夕未満な恋物語

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七夕未満な恋物語

4 - 第4話 脱ガキ大将!白鳥大将(しらとり おおしょう)!

♥

7

2024年11月21日

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織姫 琴

たいしょう!まって!

白鳥 大将(おおしょう)

へ!追いつけるもんなら追いついてみやがれノロマ〜

四葉のクローバーをもって突然走り出した大将を追って、私も森の中を走った。

そして、2人で迷ってしまったのだ。

白鳥 大将(おおしょう)

……あれ?

織姫 琴

はぁ…!はぁ…!おいついた!

織姫 琴

そんな走ったらあぶないよ!

白鳥 大将(おおしょう)

…なあ、

白鳥 大将(おおしょう)

ここどこだ?

織姫 琴

知らないよ!たいしょうが走って行くから追いかけたんだよ!

白鳥 大将(おおしょう)

………いくぞ!!

織姫 琴

道わかるの?

白鳥 大将(おおしょう)

いいからおれについてこ……うわ!!

大将は、木の根に引っかかり転んでしまった。

織姫 琴

だいじょうぶ!?

白鳥 大将(おおしょう)

いってぇ…

織姫 琴

あ!血ぃでてるよ!

白鳥 大将(おおしょう)

うわ、ほんとだ

織姫 琴

ちょっとまってて!手当てするね!

白鳥 大将(おおしょう)

いいって

織姫 琴

だめだよ!ひざかして!ハンカチ巻くから

白鳥 大将(おおしょう)

は、はなせよ!!

白鳥 大将(おおしょう)

だ、だいたいお前おれのせいで迷ったんだぞ

白鳥 大将(おおしょう)

なんでこんなことすんだよ!怒れよ!!

織姫 琴

こんなとこで怒ったって仕方ないもん

織姫 琴

ちゃんと、2人でぶじでかえれたら
いっぱい怒るからね

白鳥 大将(おおしょう)

……わかった

白鳥 大将(おおしょう)

じゃあ、行こうぜ

織姫 琴

まって

織姫 琴

だめだよ

白鳥 大将(おおしょう)

は?おれ普通に歩けるぞ?

織姫 琴

そうじゃなくて、
これからすぐ暗くなると思う。

織姫 琴

そんな時に変にうごいたら危ないよ

織姫 琴

助けがくるまでここで待とう?

白鳥 大将(おおしょう)

ほんとに来るのかもわかんないのに待つのかよ

織姫 琴

でも、私たちがうごいた所で
どうにもならないよ

白鳥 大将(おおしょう)

…。
お前が言うなら、待つ

織姫 琴

真っ暗になっちゃったね

白鳥 大将(おおしょう)

………。

織姫 琴

たいしょう?

白鳥 大将(おおしょう)

…………………。

織姫 琴

もしかして、こわい?

白鳥 大将(おおしょう)

こんな時間に出歩いたことないからな

白鳥 大将(おおしょう)

周りもなにも見えない。

織姫 琴

かげから何か出てきそうだもんね

白鳥 大将(おおしょう)

うおっっ!!やめろよそういうの!!まじで!!

織姫 琴

っははは!!なんかいつもと逆でおもしろ〜い!

白鳥 大将(おおしょう)

笑い事じゃねぇだろ!!

白鳥 大将(おおしょう)

おまえ、このまま見つからなかったらどうすんだよ!!

織姫 琴

さすがに明るくなったら歩けると思うから、

織姫 琴

そしたら取りあえず、大人を見つけよう!

白鳥 大将(おおしょう)

あ…おう…

白鳥 大将(おおしょう)

そ、そうだな…

織姫 琴

ねえ、たいしょう聞いてよ!こないだすみちゃんがね―ー……

そこからずっと私は話し続けた

白鳥 大将(おおしょう)

(こいつ、よくオチもない話を延々としゃべれるな…)

織姫 琴

ねえ、たいしょうのことも教えてよ!

白鳥 大将(おおしょう)

おれ?

織姫 琴

うん!サッカーのこととか!

白鳥 大将(おおしょう)

そうだな…。あ!そういやこないだ試合があってよ――……

数時間後

白鳥 大将(おおしょう)

んでよ、そのときゴリがさ…

織姫 琴

まって、たいしょう

織姫 琴

だれかくるよ

白鳥 大将(おおしょう)

おお!行こうぜ!!

織姫 琴

ちょっとまって!!変な人かもしれない

織姫 琴

ちょっと様子みよう?

白鳥 大将(おおしょう)

ん?なんか叫んでねーか?

松彦 星

ことーーー!!!

お母さん

ことーー!!ことちゃーん!!!

ゴリ崎先生

白鳥(しらとり)ーーーっ!いないかー!白鳥ーーーっ!!

白鳥 大将(おおしょう)

あれは!!!!

織姫 琴

………っ!

私たちは、手を繋いで駆け出した。

織姫 琴

星(せい)!!!
まま!!!!

白鳥 大将(おおしょう)

ゴリっ!!!

私たちは、 家族や先生に無事保護された。

ママや先生に それはそれはこっ酷くしかられた。

ただ、一番怒りそうな星だけが、 不気味なほど静かに私たちのことを見ていた。

松彦 星

…………。

松彦 星

こと

星は静かに手を差し出し、 私は大将と繋いでいた反対の手で掴んだ。

瞬間、勢いよく引っ張られ、痛いくらい星に抱きしめられたのを鮮明に覚えている。

織姫 琴

…………っ!ごめ、ほんと…くるしっ

松彦 星

おかえり。

より一層抱擁が強くなり、よほど怒っていたのだとわかった。

痛くて苦しくてしょうがなかったのに、私はどこか安心して

今での不安も怖さも緊張も吐き出すように泣いてしまった。

織姫 琴

せいっ…!せい…!!
しんぱいっかけて…ごめんなさい!!
こわかったぁあぁあ!!

松彦 星

…………。

白鳥 大将(おおしょう)

……………。

白鳥 大将(おおしょう)

(ほんとは、こんなになるまで不安だったのか…)

と、いうことがあった。

織姫 琴

懐かしいね〜

白鳥 大将(おおしょう)

いや、そんな呑気な

松彦 星

俺は、お前のこと一生許さないからな。

白鳥 大将(おおしょう)

わかってるって…

織姫 琴

私もごめんなさい…

松彦 星

んで、謝りたいことって?

白鳥 大将(おおしょう)

いや、だから…

大将は言いにくそうに チラチラと星と私を見ていた。

松彦 星

なんだよ気持ち悪い

白鳥 大将(おおしょう)

その、悪いけど、星

白鳥 大将(おおしょう)

ほんの少しの間だけ、席外してくんねーか?

織姫 琴

松彦 星

は?

松彦 星

駄目だ

松彦 星

絶対だめだ

白鳥 大将(おおしょう)

ちっ

白鳥 大将(おおしょう)

はぁ…まあいいや
なあ、琴

織姫 琴

はい

白鳥 大将(おおしょう)

あの時は、お前を危険な目にあわせてごめん。

白鳥 大将(おおしょう)

お前の大切なものを取ってごめん。

織姫 琴

うん、もうしないでね?

白鳥 大将(おおしょう)

もちろんだ。

白鳥 大将(おおしょう)

それと何より…

織姫 琴

白鳥 大将(おおしょう)

俺のことずっと元気付けてくれてたろ?

白鳥 大将(おおしょう)

自分だって、本当は怖くて堪らなかったはずなのに。

松彦 星

お前ダサすぎだろ

白鳥 大将(おおしょう)

うるっせぇな!!わかってんだよ

織姫 琴

大将はダサくなんてないよ

白鳥 大将(おおしょう)

いや、そうじゃないんだ。

白鳥 大将(おおしょう)

あの時、ずっと弱音を吐かなかったお前が、

白鳥 大将(おおしょう)

星の前じゃ、怖かったって大泣きしてたろ?

白鳥 大将(おおしょう)

それが、なんつーか…

織姫 琴

………

松彦 星

お前じゃ琴は安心出来なかった。
それだけだよ

織姫 琴

ち、違うよ!そんなことなかった!

織姫 琴

でも、あの時は必死だったから…

白鳥 大将(おおしょう)

星の言う通りだ。

織姫 琴

そんな…

白鳥 大将(おおしょう)

だから…
だからな…

白鳥 大将(おおしょう)

もう、俺は一生お前を泣かせない。
そうあの夜決めたんだ。

織姫 琴

大将…

白鳥 大将(おおしょう)

でも

白鳥 大将(おおしょう)

夏休み明け、お前は学校に来なかった。

松彦 星

丁度、琴が母さんに連れられて
出て行ったタイミングと夏休みが被ったからな

織姫 琴

そっか…そうだったね

白鳥 大将(おおしょう)

どこに行ったのかもわからない。

白鳥 大将(おおしょう)

誰も教えてくれない。

松彦 星

んで、俺が根負けして家のこと話したんだよ。

織姫 琴

そうだったんだ

白鳥 大将(おおしょう)

もう一度お前と会うためなら、なんだってしようと思ってな

白鳥 大将(おおしょう)

コイツと協力して、色々裏で動いてたんだ。6年間

織姫 琴

ん?え、え?!

織姫 琴

そうだったの!?

松彦 星

やたらねちっこかったからさ

織姫 琴

どうして言ってくれなかったの!星!

白鳥 大将(おおしょう)

それは…琴が気にすると思っ…

松彦 星

気持ち悪かったから

白鳥 大将(おおしょう)

あぁ?

白鳥 大将(おおしょう)

お前がメソメソして動かねぇから俺が発破かけてやったんだろうが

松彦 星

メソメソじゃねぇよ

松彦 星

あん時はな、どう動くべきか慎重になってたんだよ

織姫 琴

どういうこと?

白鳥 大将(おおしょう)

だから要するに、親と琴の顔色うかがってたんだろ

松彦 星

そりゃそうだろ

松彦 星

下手すれば琴のメンタルまでぶち壊すことになんだから

織姫 琴

(…。そっか。2人が早い段階で私をここに連れ戻そうとしたら)

織姫 琴

(また家族で揉めることになってた)

織姫 琴

(もう、あんな姿見たくない。)

白鳥 大将(おおしょう)

でも、それでも琴は戻るべきだと思ったんだ

白鳥 大将(おおしょう)

これは勝手な俺の意見だけど、

白鳥 大将(おおしょう)

琴は、星と一緒にいることを一番望んでるんじゃないかって

織姫 琴

え…

織姫 琴

(バレてる…?)

織姫 琴

(私の…星への気持ち)

織姫 琴

それは、どうして…?

白鳥 大将(おおしょう)

なんでって、

白鳥 大将(おおしょう)

そりゃお前

織姫 琴

………。

白鳥 大将(おおしょう)

たった2人の双子だろ?

織姫 琴

あ…。そ、そうだよね!

織姫 琴

大将は、私のことよくわかってるね

白鳥 大将(おおしょう)

そうか?

織姫 琴

うん。
ありがとう、大将

私は、 少し半泣きになりながら笑った

松彦 星

………。

白鳥 大将(おおしょう)

………。

2人も静かに微笑んでいた。

もう、この2人さえいてくれれば、それでいい。

私も、醜い恋心は捨てて 2人のために出来ることをしよう

世界でたった1人の私の片割れと、 そんな私たちを また引き合わせてくれた

大切な友人

白鳥 大将(おおしょう)

琴、星。
もうわかってると思うけど

白鳥 大将(おおしょう)

俺、琴のことが好きなんだ

織姫 琴

うん、そうだね…

松彦 星

………え?

織姫 琴

え?

白鳥 大将(おおしょう)

え?

織姫 琴

ご、ごめん大将もう一回言ってくれる?

白鳥 大将(おおしょう)

いやだから、お前が好きなんだって!!

松彦 星

そうだったのか!?

織姫 琴

そうだったの!?

白鳥 大将(おおしょう)

お前ら気づいてなかったのかよ嘘だろ!?

松彦 星

うわ、だからあんな必死だったのか

松彦 星

あー、なるほど

織姫 琴

な、なるほど…

白鳥 大将(おおしょう)

まじかよ…。そんなら…後日もっとちゃんと言えばよかった

織姫 琴

ど、どどどどうしよう!!今、返事した方がいい!?どうしよう!!

松彦 星

いいいや、俺だって知らねぇよ

白鳥 大将(おおしょう)

落ち着けって…

織姫 琴

ええええだって、ねえ?

松彦 星

そそそそそうだ!!そうだぞ!!

白鳥 大将(おおしょう)

はぁ…なんか俺が冷静になってきた

白鳥 大将(おおしょう)

返事は後日でいいから

白鳥 大将(おおしょう)

だが、星。お前にだけは今確認取っとくからな

松彦 星

確認?

白鳥 大将(おおしょう)

俺はこれから毎日、
琴を口説く

織姫 琴

ええ!嫌だよ!

白鳥 大将(おおしょう)

安心しろ。お前の面子を潰すようなことは絶対しない。

織姫 琴

そ、それならよかった…

白鳥 大将(おおしょう)

だから、星。
お前が琴を大事にしてるのはわかってるが

白鳥 大将(おおしょう)

変な邪魔だけはしないで欲しいんだ

松彦 星

……。

松彦 星

信用ねえな

白鳥 大将(おおしょう)

お前はいざとなったら
何するか
わかんないからな

松彦 星

…………。

白鳥 大将(おおしょう)

……………。

織姫 琴

……………。

松彦 星

はぁ…。お前な

松彦 星

確認って、俺も琴の保護者じゃないし

松彦 星

琴も付き合う相手くらい自分で選べる

織姫 琴

(あ………)

松彦 星

だから

松彦 星

琴が誰を好きになろうが俺には関係ないし

織姫 琴

(いや…)

織姫 琴

(言わないで…)

松彦 星

琴がいいなら、俺はそれを肯定する

織姫 琴

……っ!

わかってはいたけど

私の恋が、目に見える形で 崩れたさった

白鳥 大将(おおしょう)

………。

白鳥 大将(おおしょう)

わかった

この友人(今のところ)のせいで…!!

白鳥 大将(おおしょう)

じゃあ琴!

それに引き換え満面の笑みで私に振り返った

白鳥 大将(おおしょう)

また学校でな!

松彦 星

まあ、頑張れ琴

織姫 琴

なにを?!

私の恋心は大切な友人によって目に見えて叩きのめされ、

でも、 その人から熱烈な告白を受け

私の好きな人にそれを応援され

織姫 琴

はぁ…なんなのこれ…

ずっと動かなかった物語が、 今幕を明けた

明日から始まる学校生活

織姫 琴

どうなって
いくんだろう…

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