白
気がつくと不思議な場所に私はいた… 周りを見回すと とにかく黄色い室内。 四角の部屋の中央… でも、扉とかは無い。
白
思いつく限り自分の状況を思い返していく…
・・・
確か、屋台ラーメン屋さんでお夕飯済ませた後… マンションに帰り、皆んなでリビングのテレビ見てた…
バクマル
白
この後面白いアニメやるから♪
瑠香
バクマル
瑠香
結構結構!
結構毛だらけ猫灰だらけ〜なんつって笑
それにしても珍しいね、白あんまアニメとか観ないって聞いてたのに。
そんなに面白いのか?
白
この間、昼休み中に由奈が貸してくれた今期のアニメ雑誌で
魔法使いになった子が怪盗少女になって困ってる人達を助けていくってアニメやってるんです。
なんか私達みたいだなって思って記事読んだらめちゃめちゃ面白かったんですよ〜!
瑠香
そう聞くとたしかに似てるかもな!
ちなみにそのアニメなんて言うの?
白
バクマル
瑠香
…今なんて?
白
瑠香
バクマル集合ォォォォォ!!!
バクマル
バクバクゥ‼︎💦
そうして二人してソファーの後ろにかがみ込んでから…
テテテテーテーテーテー テッテテー♪
瑠香
得体の知れない病気にかかったかもしれない…!
バクマル
バーバーバーババク👿🗡
バクバクゥ💀❌‼︎
瑠香
もしかしたら新手の悪夢見化の予兆かもしれない…!
白
モニカたんはちゃんと面白いもん!
デッドマンズサイコ幼稚園に通ってる幼稚園児だけど、頑張ってみんなのお願い叶えようとしてて可愛んだもん!
瑠香
それほんとに面白いの⁉︎
聞けば聞くほど訳分からなくなるんだけど!!!
白
私も最初そう思ったけどちゃんと面白かったです!
♪♪~ 突如凄まじいデスメタル調の激しいギターラインが流れ始め チューリップのアップリケをつけた幼女がヘッドバンキングを振りまきながら 中指を突き立てる強烈なオープニング映像が始まる!
白
2人とも椅子に座って!
モニカたん応援しましょう!
瑠香
ほ、ほんとにこれ面白いのか・・・?
バクマル
『大怪傑! ブードゥー幼女! スピリチュアルモニカたん!』
『💀Dead✝︎Eeeeend!!!!!💀』
白
モニカたんのデスボイスコール始まったァァ❤
ねぇ!すごい一生懸命でしょう!
瑠香
一生懸命吠えてるねぇ……
瑠香
dead endって…
始まる前からもう終わってるじゃん…
30分後…
『次回!モニカたん! 幼稚園の屋根で 地獄のレクイエム!!』
『オ゛ォ゛マ゛エ゛ラ゛が見るのを待ってるぜェ!!!! Heeeeeeelllll💀🖤』
白
モニカたん面白かったなぁ〜♪
瑠香さん、バクマルちゃん、どうでした?
瑠香
うん…!
凄くいい話だなぁ✨!!!
バクマル
白
モニカたん面白いでしょう!
瑠香
爆散したデーモン時雨先生の為に…!
血涙流して祈りを唱えながら、敵のベイビーフェイス閣下に…
必殺技のデスフォールド・ドライバーかけて脳天から地面に叩きつけるシーン…!
あれ本当泣けるぅぅぅ…‼︎号泣
バクマル
瑠香
途中でハードコア・ノブスケ君が炎の中で断末魔と愛を叫ぶシーン…
そこもすごく良かった!!!
白
瑠香
ブルーレイディスクの予約とかまだやってるのか!
特典込みで買いたい!
白
そんなお熱の瑠香さんとバクマルちゃんに朗報です…!
なんとモニカたん、12月に劇場版公開します!!!
バクマル
瑠香
それ本当か!
絶対行くぞ!
これ決定!!
師匠命令!!!
白
ぜひ行きましょう!!!
2人がお風呂場に行ったので 飲み物冷蔵庫から取って ソファに座り直してから テレビの続き見た…
『1875年…西部の荒野で私は死んだ… そして気がつくと… 異世界で金髪少女ぉぉ!!!????』
白
最近幼女系のアニメ流行ってるのかな?
『TVアニメ、 ガンマンフール・リンカーネーション 絶賛放送中… 私は戦う… 遠く残したもの達の為に…』
白
ちょっと西部劇難しそうだなぁ〜
『♪~』
白
なんだろう、アニメのCMじゃなさそう?
『北米はカナダ… 上質なセコイアの木を使用した柔らかい着け心地。 体型に合わせて最適な高さを実現する自動調整構造… 羽毛のように柔らかい手触り… ルーズベルトシルクの枕が、快適な眠りをお約束します』
白
でも…
1万2000円はちょっとぉ…
なんて思って飲み物飲み干して少しくつろいでると… お笑い芸人のバラエティ番組が始まったっけ… そうだ… その後だ…
白
なんか、すごく眠く…
疲れちゃったかな…?
布団…行かない…と…
白
多分… 私今夢を見てる。 ただ、それにしては 妙に現実的な…
白
あれ?!
なんで学生服着てるの!?
なんだか部屋着にしてはゆとりないと思ったら… 聖心高校の制服を着ていたのに気づいた。
白
瑠香さーん!
バクマルちゃーん!
いませんかー!!!!!
大きな声で、瑠香さん達を呼びながらとりあえず移動する。 部屋の構造はとにかく入り組んでいる。 部屋を出た先にはまた別の部屋
白
でも困ったな、瑠香さんもバクマルちゃんもいないみたいだし…
そうして困り果てていると、根本的な可能性を思いついた。
白
なら別に目が覚めるまで自由に過ごしてればいいじゃーん!ほらこうやってほっぺたつねっても〜
そう思い自分のほっぺをつねる
白
おかしい!ちゃんと痛い!
白
ほんとにここどこ!?
気がついたら見ず知らずの場所… 頼みの瑠香さんとバクマルちゃんもいない… そして何より… 武器になりそうなものも持ってない…
白
『ンンンンンンンン…』
白
真後ろの方から…すごく低い音が響いてきた。 けど、その音は凄まじく嫌な気配を感じるものだった…







