悠佑
いふ
いふが家から出て行った。
悠佑
いふの後を、すぐに追えずに、 固まる足が憎くて憎くてたまらない
悠佑
悠佑
いふの言葉がただただ胸に突き刺さり 俺をその場に引き留める
悠佑
悠佑
頭の中がぐしゃりと歪む。 髪型をぐしゃりと崩すように。
悠佑
悠佑
両頬を両手でバシン!と 音が響くくらいに叩いた
悠佑
俺は走り出した。 出て行ったいふを追って。
ザザン、ザザンと海が波うっている
悠佑
いふ
いふは悩んだとき、いつもこの場所、 いふの髪と同じ色をした海にくる
いふ
まるで俺が追ってくるのを 分かっていたように話すいふ
悠佑
いふ
その言葉が何を意味するのか、 俺には正しく理解することはできない それでも、俺は
悠佑
いふ
悠佑
全部、分かってるつもりでいた。 自分のことも、いふのことも
いふ
悠佑
俺の心をいふは知らない。
いふ
いふ
俺の頭の中では もう結論が出てることを
いふ
いふ
悠佑
なあ、知っとるか
悠佑
悠佑
いふ
冷ややかな声で問いかけられる
悠佑
少しずつ、距離を縮めていく
悠佑
悠佑
いふの少し長い前髪にそっと キスを落とした
いふ
悠佑
悠佑
少しだけ俯く。 でもすぐにいふの顔を見上げた
悠佑
悠佑
いふ
いふ
君がいいのなら俺/オレを殺して
悠佑
いふ
悠佑
いふ
大声で叫ぶ。いふがバカなのが悪い
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
次々に口から滑り落ちてくる 言葉の数々。 いふが圧倒されてるのが目に映った だが、気にせず叫ぶ!
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
いふはいつだって独りよがりだ だから、俺は叫ぶ。
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふは俯く。 太陽から目を背けるように
悠佑
いふ
いつもなら使わない罵倒も、 今ここで使わないときっとコイツは わからんのだ。
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
俯いた頭を無理矢理こちらに向かす
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
まだ、まだもう一押し必要だ コイツの心に聴かせるためには!
悠佑
いふ
いふは小さく頷いた。
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
単純な言葉でも伝われば なんだっていいんだ
悠佑
いふ
いふ
俺は手を離し、いふの目を見た
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
最後に、コチラに聞いてくる辺りが なんともいふらしいなと思う。
悠佑
俺はいふに飛びついて大声で言った
青い空、青い海に祝福されながら 太陽に照らされた二人は
悠佑
いふ
今でも、幸せ全開で過ごしています
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えっと.はい.あの、あれですか? 二重人格的な、あの....