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橘靖竜
倉科
倉科
【人妻ヘルス】より緊急用の出入り口を使ってアンダープリズンへと向かった倉科。
話だと一本道ということだったが、思っていた以上に中は入り組んでいた。
エレベーターとは違い、こちらはセキュリティーが万全ではないから、万が一を考えての構造なのかもしれない。
倉科
倉科は道中で立ち止まると煙草を取り出して一服する。
階段の上り下りは何度もしているし、入り組んだ迷宮のような通路を進んできたわけだが、これ以上この光景が続くと気が狂いそうだ。
煙草を吸い終えると、近くにあった何本目か分からない階段を下りる。
倉科
ふと、これまでの通路とは全く異なる変化が起きた。
階段を降りた先にある通路の床。
その一部から明かりが漏れていた。
倉科
アンダープリズンの天井部には、換気目的の通気口が張り巡らされている。
どうやら、運良くその通気口の上に出ることができたようだ。
倉科は念のために姿勢を低くすると、通気口に歩み寄り、そこから中を覗いてみる。
倉科
倉科
中の状況を確認すると、一度その場を離れる倉科。
倉科
倉科は別のルートを探ることにした。
位置の感覚さえ掴むことができれば、後はそこまで迷いはしない。
頭の中で地図を描きながら進む。
倉科
他の通気口を発見するのには、さほど時間はかからなかった。
倉科
倉科の願いが叶ったのか、通気口にどこぞの通路の上らしく、そこに人の気配はなかった。
倉科
倉科は通気口のダクトに手をかける。
簡単に外れるものだとばかり思っていたが、普段は触れることがないのだろう。
多少はぐらついてくれるものの、ダクトは外れない。
倉科
倉科は装備してきたリボルバーの銃底に注目した。
倉科
倉科
ふと、腕時計に目を落とすと、もうじき終業の時間になるところだった。
倉科
しばらく待っていると、予想通り――というか、当たり前なのだが、終業のチャイムが流れた。
倉科
メロディーに合わせてダクトを叩く。
1、2、3、4。
1、2、3、4。
思いの外簡単にカバーが外れてくれた。
ダクトを外して通気口のふちに腰をかける。
多少の高さはあるが、飛び降りられない高さではない。
倉科
倉科は自分にそう言い聞かせると、思い切って通気口から通路へと飛び降りた。
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