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目を覚ますと私は 見覚えのない場所にいた
手足が動かない。 どうやらキツく 縛られているようだ。
周りを見渡すと 自分と同じように 縛り付けられ 横たわっている人が 1人見える。
優花
あの…すみません…
優花
ここは…どこですか…
優花
あの…
…ん…
はっ！
くそ…またここに…
優花
あのー…？
はっ！すみません、、
優花
あなたも拐われたんですか？
はい。もう3回目です。あなたは？
優花
え…？
優花
3回目…？
ケンジ
え、初めてなんですか。？
優花
あの、、、
優花
話が良く分からないんですけど、、
優花
あなたのお名前は？
ケンジです。津賀沼健二です。
優花
え…？
名前を聞いた瞬間 私は動揺した
何故ここにケンジがいるのか 何故3回も拐われているのか
そして、これから何が起こるのか
私は一瞬で頭が真っ白になった
ケンジ
あの、あなたのお名前は？
優花
優花だよ、、
優花
佐々木優花、、
ケンジ
は！？
ケンジ
お前…あれほど言ったのに…
ケンジ
あれほどあいつの電話には出るなって…
優花
そんなのいつ言った！？
ケンジ
この前電話しただろ！
ケンジ
お前急に切りやがって！
ケンジ
まじで命掛けてお前に忠告したんだぞ
優花
あの時、そんなこと言ってたの！？
優花
電波悪くて、何も聞こえなかったよ…
優花
でもなんで私に忠告したの？
優花
てかもう、色々どういうこと…？
ケンジ
俺は隙を見て、
ケンジ
アイツの次のターゲットのデータを
見たんだ
見たんだ
ケンジ
そしたらそこにお前の名前があって
ケンジ
俺が隠し持ってたスマホで
急いでお前に電話したんだよ
急いでお前に電話したんだよ
優花
ちょっとよく分からないけど
優花
あいつって誰…
優花
てか、命掛けてってどういうこと？
優花
ここは一体なんなの！？
ケンジ
ここは…
お二人とも目が覚めましたね？
優花
！？
ケンジ
くそ。
ケンジ
てめえ。
優花
だれ！？
優花
この声はどこから！？
優花
ねえ、ここは何！？何するところ！？
この部屋に内蔵されている
スピーカーから
私の声が聞こえています
スピーカーから
私の声が聞こえています
そんなことはどうでも良いのです。
私のことは 「ピエロ」とお呼びください
ピエロ
優花さん、あなたにはお題を授けました
ピエロ
もちろん覚えていますね？
優花
はぁ…？
ピエロ
あらあら。残念。
ピエロ
覚えていないのですね。
ピエロ
私は同じことを2度も言うほど
優しい人間ではありません。
優しい人間ではありません。
ピエロ
まぁでも良い。
ピエロ
優花さんはまだDG3です。
ピエロ
今日は帰れます。
ピエロ
ですので…
優花
優花
ねえちょっと待って
優花
話の意味が分かんないんだけど
ピエロ
人の話を遮るとは…
ピエロ
どういう教育を受けてきたんですかねぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！！！！！！！！！！！
優花
！？
ケンジ
うわ…
ピエロ
私は礼儀とマナーがなってない人は
ピエロ
大嫌いなんですよねぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！！！！！！！！！！！
ピエロ
まぁいいでしょう。
ピエロ
少し取り乱しましたね。
ピエロ
私が今言ったことと
これから言うことを
覚えていてください。
これから言うことを
覚えていてください。
ピエロ
DG3というのが何か、
後々分かります。
嫌でも。
後々分かります。
嫌でも。
ピエロ
そしてお題というのは
ピエロ
自分の何気なく過ごしている日常を
ピエロ
何気なくではなく、目を凝らして
過ごしてください。
過ごしてください。
ピエロ
そこにヒントはあるはずです。
ピエロ
そしてケンジさん、
またお会いしましたね
またお会いしましたね
ピエロ
アヒャヒャヒャ、アヒャヒャ、アヒャ
ケンジ
もう辞めてくれ…
ピエロ
あなたは私の言いつけを守り
とても優秀ですねぇ
とても優秀ですねぇ
ピエロ
ですがぁぁぁぁ、
ピエロ
履いている下着の中に
スマホがあったのは
スマホがあったのは
ピエロ
とても許し難い行為です
ピエロ
そんなあなたには今日、罰則を…
ピエロ
ｸｸｸｸｸｸｸ…
ピエロ
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ！！！！！！！
ケンジ
もう辞めてくれ…
ケンジ
頼む…
ケンジ
嫌だ…
ピエロ
優花さんは、ここが何かご存知で？
優花
知るわけないでしょ…
優花
なんなのよ本当に！
ピエロ
ふむふむ、宜しい。
ピエロ
ケンジさん偉いですねぇ
ピエロ
口外していないのですねぇ
ピエロ
それでは、そろそろスタートしますかね
ピエロ
ケンジさんは、別室へお運びします
ピエロ
優花さんは自宅へ帰り、
ピエロ
よーーーーく目を凝らしてお過ごしを。
ピエロ
それでは。
ピエロ
あぁ、大事なことを言うのを
忘れていました。
忘れていました。
優花
ピエロ
ケンジさんはもう知っていますので、
ピエロ
ご安心を。
ピエロ
優花さん、あなたの腕に
ピエロ
とあるブレスレットをお付けしました。
ピエロ
これは専用の鍵がないと
取り外し出来ません。
取り外し出来ません。
ピエロ
このブレスレットには、
ピエロ
GPS機能、盗聴機能が付いています。
ピエロ
あなたがもしこのことを
口外しようものなら…
口外しようものなら…
ピエロ
あなたの大切な唯一の家族…
ピエロ
居ますよねぇ？？？？
優花
やめて！お母さんには手を出さないで！
ピエロ
ｸｸｸｸｸｸｸ、
ピエロ
理解が早いですねぇ
ピエロ
あなたがどこへ逃げようとも、
何をしようとも、
何をしようとも、
ピエロ
私にはすーぐに分かります。
ピエロ
では。
ピエロとの通信が切れた後 私はまた気絶させられた。
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