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雫に異変が起きたのは

雫の過去を聞いた数日後だった

丁度、朝早くの授業で皆が眠くなっているときだった

零竜 雫

…!

雫は急に席を立った

すまない先生

ん、どうしたんだい?

零竜 雫

…ッッッ

雫は急に走り出した

あっという間に教室を出て、廊下を走っていってしまった

Mr.赤ちゃん

何だ?雫

Mr.銀さん

俺…行ってくる…!!

すまない先生

頼んだ!銀さん!

俺は全速力で走って、雫を追いかけた

雫は屋上で、空を見上げていた

Mr.銀さん

どうしたの…?

雫は涙を流していた

Mr.銀さん

えっ…!ど、どどどうした?

零竜 雫

『…聞いてくれる?』

Mr.銀さん

…うん

僕には実は弟がいた

だが僕が呪いをかけられた数日後

またあの魔導師が現れた

幼少期の雫

…ッッッ!!?

そいつは弟を手に抱えていた

幼少期の雫

『何するんだッッッ!!?』

急いでメモ帳に書いて見せた

Mr.イット

ふふっ

Mr.イット

声も出すことができない……

Mr.イット

…惨めですね

幼少期の雫

ッッッ…

Mr.イット

この子供、使えそうなのでこちらで扱わせてもらいます

魔導師は淡々と話す

僕は心底腹が立っていた

幼少期の雫

『やめろッッッ!!』

Mr.イット

安心しなさい。殺しはしない

Mr.イット

助けたければ私のアジトを見つけ出し、会いに来なさい

幼少期の雫

ッッッ……

その頃から数年間

ずっと僕は1人でそいつのアジトを探した

探しても、探しても見つかることはなかった

時には不安で泣きたくなるときもあった

僕は元々泣き虫だし泣くことが多かった

性格も気弱で諦めやすい

こんな自分、嫌いだっ……

そんな自分を何とか変えたくて、入ったのがすまないスクール

ここなら、強くなれる

その一心で入ったのだった

それをメモ帳に書いて、俺に見せてきた雫はとても悲しそうだった

Mr.銀さん

そんなことが……

Mr.銀さん

弟さん…大丈…

大丈夫?と聞くのはやめた

今聞いても何とかなることじゃない

零竜 雫

『銀さんは優しいね』

よく見るとメモ帳の文字も涙で濡れていた

Mr.銀さん

……雫…

零竜 雫

『今でもたまに、弟の声が聞こえる気がするんだ』

雫はずっと涙を流していた

話している間ずっと……

零竜 雫

『…ごめんね』

Mr.銀さん

いや全然…!

Mr.銀さん

屋上に出てきたのは、弟さんの声が聞こえた気がしたから

Mr.銀さん

ってこと…?

零竜 雫

『そうかな』

零竜 雫

『…馬鹿だよね』

Mr.銀さん

そんなことないって…!

Mr.銀さん

安心しろよ

Mr.銀さん

…教室で皆にも話そう?

零竜 雫

ッッッ……

雫の涙は溢れて止まらなかった

次回に続く

たった、一つのことだけれど

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333

コメント

13

ユーザー

弟さん、無事だといいけど大丈夫かな?続き楽しみにしてる!

ユーザー

弟さんか…え、連れてかれたんだよね、…心配…😢 今回も涙腺ガバリンチョ😭 書くの上手すぎます…!

ユーザー

雫君には、弟さんが居たのか!?悪い奴に弟さん連れて行かれたの心配だね💦弟君助けられるといいね!よし!私も加勢するぜ!雫君に👍

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