/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
お母さん
ほら、朝だよ。起きなさーい
？？？
んー…やだ…ねむい
お母さん
ダメ。今日はゴミの日なんだから、早く捨ててきて
？？？
えー
お母さん
サボったら、またカラス祭りになるよ？前もすごかったんだから
？？？
それは…やだ
お母さん
でしょ。ほら、顔洗ってきて
？？？
うん
お母さん
そうだ、今日どうしようかな。晩ごはん、リクエストある？
？？？
鮭！
お母さん
ふふ、好きだねえ鮭
お母さん
了解、今日は特別ね
お母さん
お母さん
そういえばさ、次の日曜日どうする？
？？？
ん？
お母さん
ちょっと遠出でもしようかと思って。お弁当持ってさ
？？？
いく！
お母さん
晴れるといいね～
こんな日常が、ずっと続くと思ってた
軍人
警戒レベルを上げろ！！
男性
え？何、何が？
お母さん
ちょっとまってて、すぐ戻るから――
子供
うわあああああああ
男性
こっちに逃げろ！伏せろ！
学生
お母さん!!
？？？
（耳が…聞こえない）
？？？
（体が動かない）
？？？
（息が…）
女性
誰か！この子が！
学生
やだやだやだ！
学生
熱い、熱い!!
男性
ダメだ！手が
？？？
（お母さん…どこ…）
研究員
まだ生きてるようだ
研究員2
おい！動くな
研究員2
早く回収しろ
？？？
（どこ…どこにつれてくんだよ…）
研究員
27番覚醒
？？？
（27番？誰だよそれ）
？？？
（そんなの、俺じゃない）
？？？
やめて！痛い、やだ！
？？？
お願いここからだして！
？？？
（また誰か泣いてる。また誰かいなくなる）
研究員2
次、処置開始
研究員
確認済んだか
研究員2
ああ。こいつ、感染しても死ななかった唯一の生体反応だ。
研究員
皮膚融解、神経崩壊、細胞レベルでの異常増殖……本来なら即死レベルだが
研究員2
わかってる。何十人も崩れたのに、こいつだけがこうして、まだ生きてる
研究員2
運か、体質か、偶然か……どれでもいい。こいつは素材だ。生きてるってだけで価値がある
調査班
すぐに初期サンプル採取を
研究員
神経反応は？
研究員2
外部刺激にほぼ無反応。痛覚テストも継続中だが――
研究員
まあ、いい。どうせすぐ処理用に回す
？？？
？？？
（生き残った）
？？？
（……）
？？？
？？？
（それは間違いだった）
？？？
（ふざけるな、こんな世界が正しいはずがない）
？？？
（俺を、こんなふうに使い捨てるこの世界が)
？？？
（俺みたいな兵器が、必要とされる社会が）
？？？
（殺すためだけに、人が生まれてくる社会が）
？？？
（なら、俺が壊してやる）
？？？
（俺が再構築する）
？？？
（名前も…）
？？？
（兵器も…）
？？？
（感情も…）
？？？
（存在も…）
？？？
（体質も…）
？？？
（記憶も…）
？？？
（全部）
？？？
？？？
（そのためならもう人間じゃなくてもいい）
？？？
（むしろ俺は最初から怪物だったんだ）
これが俺…『Δ』の始まりだった
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ