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8 - その愛(狂気)は君のために【2】

♥

11

2020年06月27日

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今日に限って何故か大変な目にあってる

今まで話しかけてこなかった 鏡花さんが話しかけてくるし

そのあとサボろうとしたのを注意しに来た人が僕が電車で見た綺麗な人だったし

昨日の疲れがとれてないのにこれ以上 疲れるような事が増えてしまっては…

総二郎

うーん…

総二郎

今日はバイト行くのやめようかな

総二郎

体調を崩したって言って休ませてもらおう

鏡花

おー!ソージローじゃないか!

総二郎

はぁ…今度は何鏡花さん?

鏡花

特に何も無いぞ!

鏡花

たまたま居たから声をかけたんだ!

総二郎

ありがとうね

総二郎

でも今は1人にしておいて欲しいかな

鏡花

うーん……

鏡花

なにか悩み事か?

総二郎

まぁそうなんだけど…

鏡花

私でよければ聞いてやるぞ!

総二郎

誰かに話して解決するわけじゃ…

鏡花

悩み事はな1人で抱えれば抱えるほどな辛いんだぞ?

鏡花

確かに誰かに話して解決するわけじゃないかもしれないが

鏡花

それでも誰かに話を聞いて貰えるって意外と心に余裕ができるんだ!

鏡花

まぁ騙されたと思って話してくれよ

総二郎

………

総二郎

そんなに言うなら…

総二郎

…て事なんです

鏡花

なるほどなー

総二郎

まぁ解決は出来ないでしょうけど

鏡花

今すぐにはできないなぁ

総二郎

ですよね…

総二郎

でも鏡花さんの言う通り話したおかげで少しは楽になりました

鏡花

それは良かったな!

鏡花

とりあえずこの話のことは私なりに解決策を考えてやる!

総二郎

いいんですか?

総二郎

僕みたいな陰の者の悩みなんかを

鏡花

気にするな!

鏡花

今日中にいくつかの解決策を考えてみる!

鏡花

放課後屋上に来てくれよ!

総二郎

わ、分かりました…

その話をしたあと僕達は授業に戻り その日を過ごした

最後の授業が終わり僕は鏡花さんが言ったとおり屋上に向かう

総二郎

鏡花さん居るかな?

鏡花

ん〜…

鏡花

ソージロー遅いな〜

鏡花

コンビニで買ってきたひゃくぱーオレンジ飲み終わっちゃったよ……

総二郎

あ、あのー…

鏡花

お!?

鏡花

約束通り来てくれたか!

総二郎

そりゃあ約束ですし

総二郎

何より解決策を考えてくれるんですからね

鏡花

確認のためにもう一個聞いてくぞ?

総二郎

はい

鏡花

バイトの終わる時間はよる10時以降だな?

総二郎

バイト自体は10時前に終わりまして

総二郎

帰路を含めるとそうなります

鏡花

そんでもって君の帰り道付近には君の友人が住んでる訳でもないのだよな?

総二郎

そうですね

総二郎

僕の家付近で一番近くてもそこはバイトからの帰り道とは真反対ですから

鏡花

着いてくるその人の姿は見たことも無い

総二郎

怖くて確認できないんです

鏡花

しかしいつもヒールのようなものを履いているのだな?

総二郎

多分そうです

総二郎

僕の靴はスニーカーですから歩いてもザッザッザッみたいな音なんですけど

総二郎

その人は歩く度にカツンカツンカツンて

総二郎

地面はアスファルトなんで僕と似た系統の靴ならジャリジャリとかも聞こえると思うんですよね

鏡花

まずこの段階で女性というのは確定してるのか

総二郎

恐らくですけどね

鏡花

それじゃあソージローの1番近くに住む友人は男か?女か?

総二郎

男ですよ

総二郎

僕と似たような人で馬が合うんで今でも仲良いですよ

総二郎

そいつがぶっとんだ変態でなければヒールを履いて僕を追いかけるなんてことしないと思いますけど

鏡花

まぁその線はなくなるよねー

総二郎

ほんとに解決策を考えてくれたんですか?

鏡花

まぁ根本的な解決という訳にはならないんだけど

鏡花

まずソージロー着いてくる人の姿を確認さえしてくれればなぁ…

総二郎

そんな勇気僕にはありません!

鏡花

人通りの多いとこでも?

総二郎

あー……

総二郎

そこならいけるかもですね

鏡花

じゃあまた着いてくるようならその時はその人の姿を見てくれる?

総二郎

怖いですけど…

鏡花

そんなこと言ってたら一生解決しないけど?

総二郎

そうですよね……

鏡花

ソージローの帰路で1番近くの人通りの多い場所は?

総二郎

人通りの多いというか明るい場所ならコンビニがありますね

総二郎

昨日はそのコンビニ逃げてみて追ってくるかを確認したんです

鏡花

結果は?

総二郎

しばらくしても誰も入ってきませんでした

鏡花

そこまでは追いかけてこないのね

総二郎

その辺に行ってみて確認してみます

鏡花

そうしてみて

鏡花

私もちょっと策があるからさ

総二郎

鏡花

まぁそれは教えないけどね〜

総二郎

なんでですか!?

鏡花

ん〜……

鏡花

サプライズ的な?

総二郎

そんなのいらないですよ!

鏡花

まぁまぁ

鏡花

きょーりょくしてあげるんだからいいじゃーん

総二郎

そうですけど…

鏡花

不思議な縁だけどさ連絡先教えてくんね?

総二郎

なんでですか?

鏡花

ソージローにきょーりょくするからだよ!

鏡花

何かあったら私に連絡入れれば可能な限り対処してあげれるじゃん?

総二郎

確かに……

鏡花

なんでちょっと嫌そうなのよ!

総二郎

いや、僕みたいな人と連絡先交換して迷惑かなって…

鏡花

??

鏡花

逆になんで迷惑になると?

総二郎

だって僕と違って鏡花さんお友達多そうですし

総二郎

変な噂とか流されないかなって

鏡花

そーなったらその噂実現してやるからいいし

総二郎

へ?

鏡花

そのくらい私はソージローの為にきょーりょくしてあげたいの!

総二郎

鏡花さんがそれでいいなら…

そう言って僕は鏡花さんと連絡先を交換しその日は解散となった

実は生まれて初めて異性の連絡先を教えてもらった

正直めちゃくちゃ嬉しかったが 状況が状況なので素直には喜べない

僕の問題が解決したらそれで 僕との関係は終わりそうだからだった

帰り道そんなことを考えてると カツン…とヒールのようなものの足音

おかしい…今日はバイトに行ってないのだ 出現する時間ではないはずなのに……

なんで着いてきてるんだ……

スマホを取りだし時間を確認する

夕方の5時半を少しすぎた頃だ

明らかにおかしい……

突然の出現に僕はかなり動揺したが 鏡花さんとの話の中である言葉を思い出す

着いてくるようならその時はその人の姿を見てくれる?

この人の姿さえ確認出来ればもしかすると 解決するのに一気に近づくかもしれない

そう思い僕はまたコンビニに向かい歩く コンビニが近くなってきたところで

勇気をふりしぼり後ろをみる

すると女性が慌てた様子で僕の死角に 潜んでいくのが見えた

その一瞬で得られた情報は少ないが 貴重な情報だ

コンビニ前まで行って鏡花さんに このことを連絡する

総二郎

すいません今いいですか?

鏡花

んーどしたー?

総二郎

さっき話してたストーカーの件についてです

鏡花

何か話忘れでもあった?

総二郎

そうではなくて

総二郎

今そのストーカーに追われてたんです

鏡花

追われてたの!?

総二郎

ちょっと言い方変えるとつけてこられたみたいなんです

鏡花

あぁなるほどね……

鏡花

え!!それほんと!?

総二郎

本当です!

鏡花

あんたの言ってた時間帯じゃないじゃん!

総二郎

僕もそれについては驚いてますし

総二郎

驚き超えて恐怖に変わってます!

鏡花

まさかそれだけを伝えるために?

総二郎

これは前置きですよ

総二郎

つけられてるのを知って今僕は例のコンビニにいます

鏡花

て事は姿を見たのね?

総二郎

一瞬でしたがなんとなくの情報は

鏡花

それならその特徴教えて

総二郎

髪は黒髪でした

総二郎

それなりに長くて前髪に関しては目元付近までありました

総二郎

身長は僕よりも高いです

総二郎

ヒールで底上げしてるにしても少し高いですね

総二郎

たぶん170cmくらいあると思います

鏡花

(黒髪で前髪が目元付近まであって身長は170cm程である……)

総二郎

どうかしました?

鏡花

ねぇ!ヒールって何色か分かった?

総二郎

確か赤でした

鏡花

(赤いヒール、か…)

鏡花

服装は?

総二郎

良くは覚えてないですけど

総二郎

たぶん茶系のコートみたいなの来てました

総二郎

最近寒くなってきたからですかね?

鏡花

(茶系のコートに赤ヒール…)

総二郎

なにか思い当たることでも?

鏡花

驚かないで聞いてよ?

総二郎

はい?

鏡花

ストーカーしてる人分かったかもしれない

総二郎

ほんとですか!?

鏡花

たぶんその人……

鏡花

”愛川 菜々美”で間違いないと思うわ

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