コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
赤と名乗る人に連れられて家に行った(父親の死体を連れて)
赤さん、あの、死体って....
僕がごにょごにょしていると赤さんは父親の死体を僕から剥がし分解し始めた
とても綺麗で不快な物で、不思議だった
気づけば死体は黒色の箱に入れられていた
その箱は中に死体が入っていると思えないくらい綺麗な箱だった
僕がじっと見入っていると、
青ちゃんも入る?
と、言われ理解するのには時間が少し掛かった
....大丈夫です
やんわりと答えた
機嫌を損ねたら殺されそうだった
赤さんから部屋や、表向きの生活の事を聞いた
赤さんの家は殺し屋とは思えない程普通の家だった
....まぁ、地下に行ったら話は別だけど
あ、これ、次殺す人の個人情報だからー
と、一枚の紙を投げた
拾い上げて読んでみようとするが、ほとんど分からない
...あの、赤さん
赤くんでいいよー
あ、赤くん
ん、どうしたのー?
僕、字が読めないんです、これ、どういう事ですか...?
あー.....了解
何かを察した様だった
ねぇ、青ちゃん
....はい
急に真剣な顔をされた
青ちゃんの昔、聞いていい?
......んぇ?
驚いてつい変な声を出してしまった
興味があるんだよ
僕の生い立ち.....ですか?
うん、教えてよ
僕は少しだけ悩んで
[はい]と、返事をした
僕は昔から1人だったんです
友達も、愛情も無くて、ただ、辛かったです
家には元々両親がいました
小さい頃は皆が仲良くて、とても楽しかったです
....けど、お父さんが過労で死にました
後々知ったんですが、お父さんは友人の借金の肩代わりをしてたそうで。
それから新しいお父さんが来たんです
....まぁ、そこから狂っていきましたよ
新しいお父さんと居る日が続くにつれ、暴力を振るわれました
それがいやで、お母さんは自殺しました
僕を残して、ね
そこから我慢の限界が来て、一回殺そうとしたんですよ
...見事に失敗しましたけど
その日の暴力は、一段と酷かったです
包丁で手首を切られたり
口に刺繍の針を10本ぐらい入れられたり
今も、左手は無いんですよ
袖がながいTシャツを着ているだけで左手は何もない
その日の暴力が終わると、自分で適当に処理をし、外に出ました
.....そして、赤さんの殺している所を見たんです
普通の人だったら、恐怖とか、そっちの感情になんと思うんですけど
僕は、何というかそういう感情が無かったんです
そして流れで親を殺した....
....みたいな、感じです
僕は何にも考えずに昔の事を話した
この事について誰かに話したのは初めてだった
だけど、会って数時間も経たないけど、彼になら話せると思った
その[彼]が殺し屋をしていて、僕を殺そうとした時もあったけど。
赤さんはしばらく顔を伏せて黙っていた
不思議に思い、その表情を覗いた
そしたら、元の赤さんに戻り
ありがと、話してくれて
と、言葉を放った
少々その言葉と表情に違和感を持った
そーいや、ここで暮らす?俺的にはここで住んで欲しいけど
僕の複雑な感情と裏腹に赤さんは顔色一つ変えずに言った
しかも、ここに住めと言っている
青ちゃん、元々居た所に戻ってもなんも出来ないでしょ
しかも、俺の家に住んでくれた方がこっちとしても助かるし...
確かに、元の家に戻っても何もない
あるのは借金と血液だけ
....分かりました
僕は少し迷って、その言葉に承諾した
あれから何日か経た
僕は少しずつこの環境に慣れ、赤さんから勉強、殺しを教えてもらっている
今日はいつも通り殺しを教わる予定だった
与えられた自分の部屋を出て、地下室に向かった
すると赤さんの日記を見つけた
.....?
机に置いてあった日記を取り、興味本位で中を見た
×月×日 今日は14人殺した 今日も誰も居ない 残念だ。 俺はいつか死ぬから、最期に偽物でもいいから 幸せが少しだけ欲しい
×月※日 今日は17人殺した これだけ殺しても、似た人は一人も居ない 今日でアレから4年経った もう、諦めたい。
×月■日 今日は21人殺した 血の匂いも、もう飽きた
何となくで開いたページはよくわからない事がずらずらと書かれていて 僕には分からなかった
※月↓日 蒼木青と言う人間に会った やっと、やっとだ あの子みたいに青は殺させない 彼の最期は俺が幕と成って終了させる 偽物でもいい、少し安堵をくれ。
少し飛ばして見ていると僕の事が書かれたページがあった
正直、意味が分からない
幕と成って終了させるとか、やっと会えたとか
僕には分からないことだらけだった
次のページを開こうとしたら赤さんから
おーい、青ちゃーん?
と、声が聞こえた
僕は慌てて地下室に行った