第21話 任命式後のお話
犬飼 愛花
はぁぁぁ……めっちゃ緊張した…
野々原 エマ
お疲れ様ー、愛花。
犬飼 愛花
あっエマ〜、、助けて今めっちゃ心臓バクバクだよ〜
野々原 エマ
あれれ、緊張した?
犬飼 愛花
したぁ……
魔乃羽 彩
あーもう、堅苦しすぎて固まりそうだったよ〜
野々原 エマ
嘘つけ
氷川 冬弥
あゆーーーーっ!!
氷川 冬弥
あの大厄災ってどーいうこと!?
瀬戸内 優花
なんか怖いよ!?あゆでも恐ろしいと思うなんて怖いよ!?
藤葉 あゆ
あー……ごめん。ちゃんと説明しないとだね。
藤葉 あゆ
2028年2月23日……だったかな?
藤葉 あゆ
その日に、αが一斉攻撃をしかけてくるらしい。
藤葉 あゆ
多分、、、5000万はいると思う。世界全体に向けての一斉攻撃だから。
久崎 洋
ご……5000万!?
久崎 洋
(ねえ、本で読んでたαの数の1000倍くらいない!?)
雲道 晴
(まあ…3年後、だからね。かなり増えるとは思うよ)
雲道 晴
(おそらく、もうαのほうは一斉攻撃を計画済み……)
雲道 晴
(その3年後に備えて、たぶんもう準備してるんだと思う)
藤葉 あゆ
ただ、、、本当にそうなのかは分からない。
藤葉 あゆ
私の予知能力は完璧じゃないから……
百々亜 薫
(…もしかして……あゆがずっと生き残ってきた理由って……)
百々亜 薫
(予知能力っていう稀少な能力を持ってたから……?)
百々亜 薫
(だから、見殺しにするしか無かったとか…)
黄泉乃 一
百々亞くん、大丈夫?
百々亜 薫
あっはい!!大丈夫です!
科ノ木 柚瑠
なあ、、、それで、俺たちが死ぬところまで見えた?
藤葉 あゆ
んー……戦いの最後までは見れなかったけど
藤葉 あゆ
多分、あんな激しい戦いだったんだから
藤葉 あゆ
少なくとも重症ではあると思う。
夏野崎 悠馬
へぇ、じゃあまだ生きてるかもしれないってことか
科ノ木 柚瑠
えぇ……楽観的だなあ
癒宮 莉亜
楽観的でいいのいいの!
癒宮 莉亜
ほら柚瑠くんも笑って!
科ノ木 柚瑠
…普通無理だろ、衝撃の事実聞かされた時点で
死ノ神 緑瑠
あのさ、ひとつ気になるんだけど
死ノ神 緑瑠
なんで大厄災のこと最初に言わなかったの?
死ノ神 緑瑠
最初の時点で言っといた方が、責任感持てて良かったんじゃ
藤葉 あゆ
あー、それね。
藤葉 あゆ
いや、私はいつも最初の方に言ってるんだけど
藤葉 あゆ
ただ、、、君たちまだ精神的に幼すぎるんだよね
藤葉 あゆ
本当に1番最初に言っちゃったら、責任感で潰れちゃうかもだからさ…
炎暖 燈真
そっかー、良かったな陸、潰れずに済んで
花森 陸
え?なんで僕なんですか?
炎暖 燈真
お前最年少だろ。そもそも14て若すぎんだろ
花森 陸
まあ……確かに…?
天野空 雷牙
あぁ〜…俺もう疲れたよぉ〜
天野空 雷牙
ちょっとリラックスしない?今日はとりあえずだらーっとしよ?
藤葉 あゆ
まあ、そうだね。じゃ、今回は解散で。
藤葉 あゆ
……で、
藤葉 あゆ
一言も話してなかったけど、優斗琉大丈夫そ?
相田 優斗琉
大丈夫大丈夫……
相田 優斗琉
話したかったんだけど…あまりにも頭が痛すぎて……
藤葉 あゆ
いやほんとに大丈夫!?頭痛薬飲んで!!
しばらくして
相田 優斗琉
……ふう。落ち着いた。
藤葉 あゆ
よかったよかった。
相田 優斗琉
それで……俺が話したいことは大厄災じゃなくて
相田 優斗琉
Xが20人……って言ってたことなんだが
藤葉 あゆ
あー、その事ね
相田 優斗琉
前一から聞いた、「エクサル」ってやつ……あいつが、20人目なのか?
藤葉 あゆ
あっ、もう聞いてたんだ
藤葉 あゆ
そう。この中で一番経験がある人だよ。
藤葉 あゆ
あと、、、私の恩師でもある。
藤葉 あゆ
その人ね、、、みんなが来る前に、私に許可もなく旅に出ちゃったの。
藤葉 あゆ
多分、来年には帰ってくるんじゃないかな?
相田 優斗琉
へえ…なんで旅に出たのかも教えてくれなかったのか?
藤葉 あゆ
うん。私が起きたら置き手紙置いてあってさ。
藤葉 あゆ
「2年旅に出るから新X集めといて」って書いてあって……
相田 優斗琉
もしかしたら、その人大厄災に関しての情報を集めに行ったとか?
藤葉 あゆ
多分ね。出来るだけ早く帰ってきて欲しいって言うのはあるけど
相田 優斗琉
なるほど、、、ありがとう。ちょっと俺は戻るよ。
相田 優斗琉
頭痛が再発しないうちに寝とかないと。
藤葉 あゆ
うん。お大事にね。