バクバクと脳に鳴り響く心臓の音
彼はトイレの個室に身を潜めていた
何かから隠れるように
入店を知らせる音楽が鳴り響いた
レトルト
(やばい)
震える手で口を塞ぐ
コツコツと足音が近づいてきている
レトルト
(…..こっちに来てる)
レトルト
(よし…鍵は掛かってる)
扉の前で足音が止まる
心臓の音がうるさい
レトルト
(来ないで)
カチッ
レトルト
あ
外からあけられるはずの無い鍵が
あっさりと開いてしまった
レトルト
(なんで..)
目の前の人物はナイフを振りかざし
レトルト
!!
彼は勢いよく飛び起きた
体は汗ばんでいてじっとりと 服を湿らせている
レトルト
ハッ、..ハッ、、ハッ
心臓は脳を揺らすように鳴り響き 呼吸は溺れているかのように浅い
少しして落ち着いた彼は
リビングへと向かった