テラーノベル
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バクバクと脳に鳴り響く心臓の音
彼はトイレの個室に身を潜めていた
何かから隠れるように
入店を知らせる音楽が鳴り響いた
レトルト
震える手で口を塞ぐ
コツコツと足音が近づいてきている
レトルト
レトルト
扉の前で足音が止まる
心臓の音がうるさい
レトルト
カチッ
レトルト
外からあけられるはずの無い鍵が
あっさりと開いてしまった
レトルト
目の前の人物はナイフを振りかざし
レトルト
彼は勢いよく飛び起きた
体は汗ばんでいてじっとりと 服を湿らせている
レトルト
心臓は脳を揺らすように鳴り響き 呼吸は溺れているかのように浅い
少しして落ち着いた彼は
リビングへと向かった
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