テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

10代最後の日#1

一覧ページ

「10代最後の日#1」のメインビジュアル

10代最後の日#1

1 - 10代最後の日#1

♥

7

2018年11月17日

シェアするシェアする
報告する

こんな日に死ぬなんてこと、あるわけないよな。

友也は大学二年生である。

そして、明日で二十歳になる。

今日という日を、友也はずっと恐れていのだ。何年も前から、永久にこの日が来ないでくれたらいい、と願っていた。

家を出て学校に行く途中、友也は角を曲がって…

そこに女の子が立っていた。

そして、目が合うとニッコリ笑ったのである。

年齢はせいぜい七、八歳か。ちょっと冗談のように可愛いドレスなんか着て、少女漫画から抜け出したみたいだ。

少女

こんにちは

友也

あ……おはよう

少女

迎えにきたの

友也

迎えに?

少女

約束だったでしょ。今日で10代はおしまいよ。

友也

友也

君はなんだ?

少女

私、死神よ

少女

たいていみんな面食らうわ

少女

黒い頭巾かぶって、大きな鎌持って、なんて、人間が勝手に考えた姿よ

少女

死ぬ人が怖がって逃げ出しちゃうようじゃ、こっちも面倒だもの。一緒に手を繋いで行こうって思ってくれるような格好しなきゃね

友也

今、行くのか?

少女

死んでから。今日中にあなたは死ぬことになってるの。だから、それまでついて歩かせてもらうわ。いいでしょ?

友也

ダメだって言ってもついてくるんだろ

少女

仕事だからね

友也

僕はどこでどうやって死ぬんだ?

少女

それは私にも分からないけど今日中ってことは確かよ

香子

友也!

友也

やあ…

香子

今朝は早いのね!雪でも降るのかしら?

香子

どうかした?気分でも悪いの?何だかくらいじゃない

友也はチラッと自分の後ろをついてくる少女の方へ目をやった。香子もそっちを見たが、

香子

どうかしたの?

香子

何を見てたの?

友也

あいつさ…

香子

え?誰もいないわよ

と不思議そうに言う

そうか、香子には見えないのか…

香子

何だか変よ、友也

友也

ごめん。さあ、行こう

香子

何が建つのかしらね

友也

ん?

香子

このビル

友也

ああ…

2人は工事中のビルのそばを通っていた。

今言っておくが、香子とは、幼稚園からの幼なじみで俺は香子が好きだ。

チーンと金属音がして足元を見ると小さなネジが円を描いて転がっている。ふと、反射的に頭上を見上げた。

何かが落ちてくる。と思うより早く体が動いて、香子を抱き抱えるようにして思い切り後ろへ走る。

行けるだけ行って、香子の足がもつれて倒れると同時にその上に伏せた。

最後まで見てくださってありがとうございます!続きもあるのでぜひ見てください!

この作品はいかがでしたか?

7

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚