コメント
3件
凄い、、ちょっとしたことで凄いゾクッとするのは、、
不思議すぎて最後ゾッとした。 とても興味を引く物語をありがとう!
ぎゃあああ好きですなんですか好きですかみですねこれぁ 助かります!!!!
るるうぉ
[アテンション] ・捏造注意 ご本人様とは一切関係ございません。
るるうぉ
きりやん
スマイル
そこに佇んでいるのは、廃れたバス。
置き去りにされた、哀愁漂うバス。
俺らは大学で出会った仲だ。
講義が終わると飯に行ったり
今もこうして遠出したりする。
スマイル
きりやん
スマイル
彼が靴音を鳴らして、バスに近づく。
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
彼の指さすパネル。
それはゼロより少し離れている。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
星空の元、バスを見据える。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
ポケットに手を入れて、少し寒い星空の下、落ち葉を踏みつける。
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
一つ、二つ、歩み寄りて
其の中に足を踏み入れる。
同時、なる音はギジリという年期の入った切ない音。
スマイル
きりやん
比較的綺麗な座席に腰を下ろして、苔むした窓から星を観る。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
このまま、どこか別の所へ連れて行ってくれても構わない。
それが、楽園だとしても。
しかしこのバスが動くことは無い。
スマイル
きりやん
スマイル
押しても何も無い降りますのボタン。
もし、走っていたとするのなら
俺らは二度と降りることはできないのだろうか。
スマイル
きりやん
立ち上がる度、また鳴る音。
古びた音?
いいや、
草が擦れる音。
きりやん
スマイル
風もない中、動き出す茂み
ー
その男は見えない目で俺らを捕える。
お互い、誰も、一人も、言葉を発さず
ただ、その場に居るだけだった。
緊張というのだろうか
それとも恐怖なのか。
見つめて、幾分か経った頃
彼はその場から去って。
何を目的にしたか分からないまま。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
少し離れて、彼がスマホを取り出す。
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
徒歩、自転車など並んでいる中
バスでは2分。
スマイル
そうして、彼が向いたのは
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
置き去りのバス
また、俺らに置いていかれた。
あのバスが動く日は来るのだろうか。
暗く、沈みそうなほど。
バスは今日もそこに佇む。
───いいや?
ー
スマイル
きりやん
先程の男が運転手のように所作を進める
エンジンがかかって、其のバスは光を放つ。
きりやん
スマイル
ー
遠く離れた運転席から声を張る不明の男。
彼の手を引き
彼の言葉を無視する。
ー
きりやん
彼の近くが耳元。
ウンテンシュ 俺が手を引いていたのは、彼
確かにスマイルを掴んだはずなのに
彼の手を離し、スマイルを探す。
ー
きりやん
大声で呼んで叫んで探して、
見つけたのは
バスの近くで倒れている彼
きりやん
ー
スマイル
景色は2倍速のスライドショー
マフラーを靡かせて
スマイルとの接近を試みる。
瞬発力
朦朧、彼を起こして。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
記憶混乱?
視界錯乱?
状況が呑み込めないであろう彼を引っ張り、又走る。
ー
彼を視界の端に入れながら、しっかり掴んで走る。
同時、バスは音を変える。
そうして、草木を潰して。
きりやん
スマイル
走り、走る。
しかし、後ろの追っ手は俺らよりも早く こちらへ。
そうして
きりやん
金属の音
舞い上がる土
むせるガソリンの臭い。
そうして、視界を開くと
そこに、俺らを阻むバス。
きりやん
俺らを追い抜き、目の前で停車したバス
曲がり角もなく、戻る他ない。
けれど後ろは漆黒。
見えず、先のない暗闇。
ドアの後ろから奴が回って来る。
俺らの前へ立ち
ー
不気味な声で囁いた。
きりやん
ー
スマイル
きりやん
ー
きりやん
ー
きりやん
俺が乗ろうなんて言ったからだ…
現状に苛立ちを覚え
過去の俺を虐げる。
きりやん
ー
もう、手にも足にも任せられない。
隣の彼の手を引いて
其れに足を踏み入れた。
きりやん
心臓が揺れる。
デジタル時計は午前4:44を指し示す。
髪は乱れ、服も気だるそうにシワを多く持っている。
きりやん
汗を拭い、隣に視線を落とすと
きりやん
ぐっすりと眠るあの彼。
スマイル
きりやん
スマイル
彼も体を起こして目をこする。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
脳がフル回転
記憶を辿って行き着いた過去
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
「大学だろ?」
きりやん
嗚呼
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
動く羽毛布団
紛れもない、彼はニセモノ。
俺らの本当の出会いは高校。
……
否
否?
でも、あの時スマイルを掴んだはずなのに気づけばあの男を掴んでいた。
その時かな?
…なんでこんな冷静に分析してんだろ。
…ねぇスマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル?
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
再び布団に入ると、隣の彼が大きく息を吸う。
きりやん
スマイル
きりやん
ニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノニセモノ