この作品はいかがでしたか?
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山本結衣
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
宮部佳奈
給食の時間
佳奈と一緒にお弁当を食べながら
私は日課のように溜め息をついた
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
宮部佳奈
自分の気持ちを自覚してすぐ
佳奈には本当の事を話した
"そっか!頑張れ!"
って佳奈は嬉しそうに応援してくれた
それから何度も相談に乗ってくれてる
けど...
私に勇気が足らなくて
席替えして以来、 高木くんと1度も喋れずにいた
宮部佳奈
宮部佳奈
山本結衣
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
佳奈はこう言ってくれるけど
私にはそんな自信は無かった
席替えをして高木くんと離れちゃってから
まだ1度も話してない
きっと私の事なんて
クラスメイトとしか思ってないよ
高木くんと席が離れてから2週間
私はいまだに話しかけられずにいた
宮部佳奈
宮部佳奈
山本結衣
山本結衣
宮部佳奈
佳奈に声を掛けられて
私はガタリと椅子から立ち上がる
化学室は遠いから 早めに行かないと遅れてしまう
佳奈と一緒に化学室へ入ると
先に来ていた子たちが皆黒板を見ていた
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
山本結衣
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
山本結衣
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
佳奈は私の手を引いて、 座る場所を確保してくれた
本当に、佳奈は優しい
後から来た子たちも皆黒板を見て
仲良しの子たちと固まって座っていた
早めに来ていた私たちは
教科書を開いて面白い所がないか
話に花を咲かせていた
宮部佳奈
山本結衣
宮部佳奈
山本結衣
宮部佳奈
山本結衣
山本結衣
ーガタッー
山本結衣
宮部佳奈
聞こえてきたのは男の子の声
私はこの声をよく知ってる
思わずパッと顔を上げた
山本結衣
高木勇人
優しく笑って座る男の子
間違いなく、高木くんだった
生徒E
宮部佳奈
高木勇人
生徒E
生徒E
宮部佳奈
もう1人、 高木くんの横に男の子が座った
いつも高木くんと一緒にいる子
だけど私は
目の前の高木くんで頭がいっぱいだった
(席のイメージ) 黒板↑ 生⬛️佳 高⬛️私
生徒E
生徒E
宮部佳奈
生徒E
高木勇人
生徒E
高木勇人
宮部佳奈
生徒E
生徒E
山本結衣
生徒E
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
生徒E
生徒E
山本結衣
高木勇人
高木勇人
生徒E
高木勇人
宮部佳奈
生徒E
高木勇人
生徒E
先生が来た事により、 一旦会話は中断された
男の子に耐性がない私は
ほっと胸をなで下ろす
佳奈も前を向いて座り直した
私も前を向こうとした時
ートンットンッー
すぐ近くで机を鳴らす音が聞こえた
反射的に横を見ると
高木勇人
山本結衣
高木くんとバッチリ目が合う
高木くんが指さしたのは自分の口元
"ご、め、ん、な"
口パクでそう言った高木くんは
そっと胸の前で手を合わせた
私はブンブンと首を横に振った
山本結衣
高木勇人
"あ、り、が、と、う"
それから私も口パクでそう返した
化学室での授業はとても楽しかった
久しぶりに高木くんとも沢山話せた
私、やっぱり
山本結衣
宮部佳奈
山本結衣
帰りの会が終わった教室
そこには私と佳奈の二人だけが残っていた
宮部佳奈
宮部佳奈
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
宮部佳奈
宮部佳奈
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
佳奈はいつだって私の味方をしてくれる
私、佳奈と友達になれて良かった
親友の佳奈がこんなに背中を押してくれてるんだ
私も佳奈に応えなくちゃ
うん、決めた
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
山本結衣
山本結衣
宮部佳奈
ーガラッー
山本結衣
高木勇人
高木勇人
宮部佳奈
突然開いた教室の扉
直前までしていた会話の内容のせいで
私は飛び跳ねて驚いてしまった
入ってきたのは高木くん
部活中だったのか、制服を着ていなかった
高木勇人
宮部佳奈
佳奈は椅子から立ち上がり
そのまま教室の入り口まで歩いていく
山本結衣
宮部佳奈
宮部佳奈
佳奈はニッと笑って教室から出ていく
"頑張れ"の意味を理解した私は
赤くなる顔を見られないように
高木くんから顔を背けた
心臓が壊れそうなくらいに鳴り始める
高木勇人
山本結衣
"お前"って呼ばれるの、久々だなぁ
理由は分からなかったけど
化学室では"山本さん"って呼んでた
何かちょっとだけ距離を感じていた
山本結衣
高木勇人
高木勇人
高木くんはロッカーの中から袋を取り出した
忘れ物はシューズだったみたい
そのままスタスタと教室の入り口に向かう高木くん
どうしよう、言わないと...
だけど言葉が喉に詰まって出てこない
その時、高木くんは何故か立ち止まった
そしてクルリと振り返る
高木勇人
山本結衣
高木勇人
高木勇人
山本結衣
私がそう答えると
高木くんは教室の入り口から離れて
私の目の前までやってきた
夕日が出るのはまだ早い時間なのに
高木くんの顔が少し赤く見えた
高木勇人
山本結衣
高木勇人
山本結衣
予想もしなかった言葉
高木くんの顔がさっきよりも赤い
真剣な眼差しに、 嘘じゃないんだと思い知らされる
告白しようと決めた時よりも
心臓がドキドキとうるさい
私、夢を見てるのかな...?
高木勇人
山本結衣
高木勇人
高木勇人
フイッと体を反転させて
高木くんは再び教室の入り口へと歩き出す
ふわふわして
ドキドキして
キラキラしてる
だけど、これは夢じゃない
だから、ちゃんと捕まえなくちゃ...!
山本結衣
高木勇人
山本結衣
高木勇人
山本結衣
山本結衣
高木勇人
山本結衣
山本結衣
高木勇人
私はギュッと目を瞑る
高木くんは少しの間何も言わなかった
ースタッスタッー
足音が聞こえる
それは近付いてきてる
私はそっと目を開けた
高木勇人
高木勇人
山本結衣
高木勇人
今までで1番優しく笑う高木くん
そんな高木くんの優しい腕に
私はギュッと抱き締められた
山本結衣
高木勇人
高木勇人
高木勇人
高木勇人
高木勇人
山本結衣
高木勇人
山本結衣
高木勇人
高木勇人
高木勇人
山本結衣
高木勇人
高木勇人
高木勇人
高木勇人
伝わってくる高木くんの体温
私と同じ、早い鼓動
全部が切なくて愛しくて
私の目から勝手に涙が溢れて流れた
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
山本結衣
高木勇人
高木勇人
山本結衣
山本結衣
山本結衣
高木勇人
高木勇人
高木勇人
山本結衣
高木勇人
高木くんはそっと頭を撫でてくれた
その手が温かくて
私の涙は中々止まらなかった
席が近付いて君に恋をして
席が離れて気持ちを自覚して
また近付いて好きになる
君とこうやって恋していけるなら
席替えだって悪くない。
〜fin〜
ONEWEEK企画 【コーヒー事件】 月曜日の部 ✨️後編認定獲得✨
画像はONEWEEK 日曜日担当 又来あすか様より
後編認定 ありがとうございます!!
コメント
4件
ええなぁー 席替えして、気持ちが離れちゃったのか別れたことあるわ
最高かよ。