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m(_ _)m
人を信じることは難しい
どんなに強い信頼関係があっても
ちょっとの嘘でその関係が崩れてしまったり
歪んだ感情をぶつけられて
不安や恐怖に支配されることもある
先輩の松永祐は
とても気さくで話しやすく
同じ高校の先輩の中でも特に仲が良かった
系列校との試合の応援部が結成された時も一緒になり
松永祐
アラ子
松永祐
松永祐
アラ子
アラ子
アラ子
その頃、私は付き合っている彼氏とのことでかなり悩んでいて
松永にはよく話を聞いてもらっていた
アラ子
松永祐
松永祐
アラ子
高校二年のある日
サッカー部でキーパーを務めていた彼氏が他の部員と接触し
額から出血して倒れる事故が発生
野球部のマネージャーをしていた私は
救急車で運ばれる彼氏のことを遠くから見ていることしかできず
不安な気持ちを抱えたまま部活を続行
学校に戻ってからも全く状況がわからず
不安な気持ちは増すばかりだった
松永祐
アラ子
松永祐
松永祐
松永祐
アラ子
その後
席を離れた松永と行き違いに
彼氏が治療を終えて病院から戻ってきた
アラ子
当時の彼氏
アラ子
当時の彼氏
アラ子
アラ子
アラ子
当時の彼氏
当時の彼氏
彼氏はそのままいなくなってしまい
不安な気持ちを覆い隠す程の悲しい気持ちが膨らんでいく
松永祐
松永祐
アラ子
戻ってきた松永が慰めてくれて
なんとか家に帰ることができたが
その後も彼氏には振り回され
松永達が卒業し三年に進級して直ぐに
私から別れを切り出した
別れてからも振り回されて大変な思いをしたが
楽しかった高校生活も無事に終えて
私も高校を卒業
その後
松永と会う機会は減ってしまったものの
たまに連絡を取る関係が続いていて
松永と出会ってから十年以上が経過しても
それは続いていた
私には高校三年の時に片想いしていた人がいたのだが
高校を卒業してから約八年後
その人と付き合うことになり
そんな嬉しい報告も松永にはしていた
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
私にとって松永は頼れる先輩で
先輩として好意を持って接していた
高校を卒業してから十一年が経過した頃
久しぶりに松永と会うことになり
後輩のリコちゃんも誘って三人で会うことになった
アラ子
松永祐
松永祐
アラ子
リコちゃん
アラ子
松永祐
最初は緊張していたリコちゃんも
すっかり松永と打ち解けて仲良くなり
帰る頃には楽しそうに松永とも会話をしていた
松永祐
松永祐
リコちゃん
アラ子
途中で電車を降りていく松永
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
そんなことを話しながら帰宅した
三人で会った日から数日後
リコちゃんから連絡が入る
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
アラ子
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
アラ子
アラ子
アラ子
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
アラ子
リコちゃん
リコちゃん
急な展開に驚きつつ
アラ子
リコちゃんからの連絡を待っていた
その日の夜
リコちゃんと電話で話をした
アラ子
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
仲のいい先輩と後輩の急接近に
心の底から驚いた
アラ子
リコちゃん
リコちゃんは否定しつつもどこか嬉しそうな口振りだった
でもそれ以降
二人が会うことはなく
リコちゃんの口から松永のことが語られることもなかった
最初は気になったものの
時間の経過と共にすっかり話題にならなくなり
私の記憶からも薄れつつあった
それからもリコちゃんと松永が会うことはなく
リコちゃんと松永のことを話すこともなかった
でも松永とは時々メッセージのやり取りや通話することもあり
松永の仕事の愚痴や
高校時代の思い出話などを話していた
松永祐
今の彼と付き合うことになってから数年が経過していたが
元々、口下手なのか彼の気持ちがいまいちわからず
アラ子
アラ子
アラ子
アラ子
松永にほんの少しだけ彼の話をした
松永はいつものように私の話を聞いてくれていたのだが
松永祐
アラ子
松永が突然おかしなことを言い始める
松永祐
松永の言葉に驚きつつ
アラ子
アラ子
完全に冗談だと思って話を続けた
リコちゃんと松永の件から約二年
私はその間に松永や松永と同期の先輩達とカラオケに行ったり
他の先輩とも連絡を取る機会が何度かあった
特に田部さんとは音楽の話をするようになり
共通の好きなバンドのCDをコピーしてもらうこともあった
松永とはたまにメッセージのやり取りや
メッセージアプリの通話機能を使って話すこともあった
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
松永祐
松永祐
アラ子
アラ子
冗談なのか本気なのか良くわからない会話が続く
松永とのやり取りから数日後のある日
今度はリコちゃんから連絡が入る
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
この時、私には微かではあるが本の話をした記憶があった
そしてこんな何気ない会話から更に数日後
松永からメッセージが届く
松永祐
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
松永祐
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
松永祐
松永祐
アラ子
アラ子
アラ子
松永祐
松永祐
私は気になってリコちゃんに連絡をした
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
リコちゃん
食い違う双方の言い分
けれど私には微かではあるが本の話をした記憶がある
それを再び松永に伝えてみることにしたのだが……
松永祐
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永の態度に困惑しつつ
松永に言われたことをリコちゃんに伝える
リコちゃん
リコちゃん
松永祐
リコちゃん
リコちゃん
松永祐
松永祐
リコちゃん
松永祐
松永祐
リコちゃん
松永祐
松永祐
松永祐
リコちゃん
リコちゃん
リコちゃん
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
その後、松永とリコちゃんと三人で話をすることになった
松永祐、リコちゃん
松永祐
アラ子
松永祐
松永祐
松永祐
リコちゃん
松永祐
アラ子
松永祐
リコちゃん
松永祐
アラ子
リコちゃん
松永祐
アラ子
松永祐
松永は強引に話を終わらせて退出
残されたリコちゃんと話をしようにも
リコちゃんの怒りは治まらず
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
アラ子
リコちゃん
リコちゃん
アラ子
リコちゃん
アラ子
アラ子
アラ子
リコちゃん
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
松永祐
アラ子
正直、私はもう
松永に会うのが嫌になっていた
松永に感じる恐怖もあり
断ろうとしたのだが……
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
松永祐
アラ子
アラ子
松永祐
松永祐
アラ子
松永祐
松永祐
言いようのない不安と恐怖に
涙が止まらなくなっていた
どうしたらいいかわからず
誰かに相談したくても
こんな話を誰にしたらいいかもわからなかった
そこからほぼ毎日
松永からの”会ってくれなきゃ○ぬ”と言う連絡が続き
それに反応したスマホの振動にも恐怖を感じる日々
そんな中
偶然、松永の同期の田部さんから連絡が入り
アラ子
アラ子
田部裕一
思いきって松永とのことを打ち明けた
田部裕一
アラ子
アラ子
アラ子
私の話を聞いていた田部さんが
田部裕一
松永が引き起こした事件のことを教えてくれた
数年前
松永はとある年上の女性と恋仲になったのだが
その女性は結婚していて
二人の関係を知った女性の旦那さんに捕まり
地下に監禁された
どのくらい監禁されたのか
そしてそこからどうやって生還したのかは不明だが
その事件以降
松永は精神を病んでしまい
おかしくなってしまったと言う話だった
田部裕一
田部裕一
田部裕一
アラ子
田部裕一
アラ子
田部裕一
田部裕一
田部裕一
アラ子
その後
リコちゃんとは無事に和解することができた
田部さんからのアドバイス通りに松永との連絡を絶ち
松永からの電話にもメッセージにも応答しないようにした
しばらくして松永からの連絡は来なくなったが
松永は今でも精神を病んだままなのか?
もしあの時、会いに行ってしまっていたら……
五年以上が経過した今でも
私の頭の中には強烈な記憶として残っている