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人間関係は時に難しい
どんなに気を許した相手でも
何気ない一言が相手を不快にさせてしまったり
相手のことを考えずに振る舞ったせいで
信用を失ってしまうこともある
親しき仲にも礼儀あり
とはよく言ったものだ
ある日
高校時代の同級生、柿村ヒロミから連絡が入った
高校時代はそれなりに仲もよく
卒業して連絡を取ったり会う頻度は減ってしまったが
年賀状などのやり取りは続けていた
そんなヒロミからの久々の連絡は
某SNSを突然、始めたと言う報告だった
柿村ヒロミ
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
ヒロミ
アラ子
数年前、友達に勧められて始めた某SNS
私はそこに日々の出来事を日記のように綴って投稿していた
そのSNSを始めたと言うヒロミから届いた友達申請
アラ子
普通なら驚くことはないのだろう
だかヒロミから届いた申請は五件もあり
同じ名前で作られた五つのアカウントから送られてきていた
アラ子
疑問に思いつつも全ての申請を承認
五つものアカウントでヒロミがどんな投稿をするのか気になった
アラ子
アラ子
ヒロミの行動が全く理解できないまま
ヒロミがSNSを始めてからわずか二日後
信じられない内容のメッセージが送られてくる
柿村ヒロミ
ヒロミ
アラ子
アラ子
アラ子
ヒロミ
ヒロミ
アラ子
二日前
SNSを始めたと言うヒロミは
同じ名前で作った五つのアカウントから友達申請をしてきて
それだけでも驚いていたのに
わずか二日で飽きてしまったから辞めたいと言っている
正直、意味がわからなかった
アラ子
アラ子
私、自身やり方を知らずにいたのと
その時は手が離せなかったため
柿村ヒロミ
アラ子
アラ子
アラ子
ヒロミ
ヒロミ
アラ子
この時は本当に手が離せなかったため
その後、届いたヒロミからのメッセージはスルー
そもそも退会のやり方を知らなかったため
検索して調べてみることに
アラ子
そう思いながらも検索を続けた
なぜヒロミは自分で検索しないのだろうか?
だが
後にそれが根本的に無理だったのだと言うことを
私は思い知らされることとなる
翌日
急だったがヒロミと電話で話をすることになり
私は少し緊張していた
これまで頻度が少ないながらもメッセージのやり取りはあった
だが電話で話すのは十数年ぶり
ヒロミ
アラ子
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミの言葉に驚き少し固まってしまった
十数年ぶりの電話だと言うのに
挨拶もなくいきなり本題に入ろうとするヒロミ
アラ子
考えても仕方がないのでそのまま話を進める
アラ子
アラ子
なるべくわかりやすく説明したつもりだった
そうでもしないと"わからない!"と言われそうな気がしていたから
ヒロミ
アラ子
アラ子
ヒロミ
アラ子
どうやらヒロミは自分でも何とかしようとしたらしく
やり方をどう調べたのかは不明だが
私とほぼ同じ方法で退会処理をしようとして失敗
それも規定の回数を越えてしまっていて
24時間後に操作してください
と言うような警告文が出たのだと言う
ヒロミ
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
私はヒロミからスマホの機種を教えてもらい
開いている画面をスクショするように指示を出した
アラ子
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
と、心で思いつつ
声に出さないようにして続けた
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
唐突に切れる電話
アラ子
ため息が漏れる
ここまででもかなり振り回されている感じ……
アラ子
だが数時間後
再びヒロミからの着信が
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
ヒロミ
ヒロミ
アラ子
ヒロミに説明するため
こちらはパソコンを起動し検索を開始
出てきたやり方をヒロミに伝える
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
一度、電話を切り
試しにこちらのスマホブラウザでヒロミのメアドを入力
教えてもらったパスワードを入れるも失敗
電話番号でも試したがうまくいかなかった
そこで私は画面の下にあった
パスワードを忘れた
をタップ
すると画面にヒロミのアカウントが表示され
ヒロミの番号宛にコードを送る画面が出現!
直ぐにタップしヒロミにメッセージを送った
柿村ヒロミ
アラ子
アラ子
そのコードを使えばこっちで退会処理ができる
しかしヒロミからの返信はなく
20~25分後に電話が……
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
ヒロミ
アラ子
コードは私が送る手続きをしたから届いたもの
それをヒロミは勘違いして
あろうことか"自分の気持ちが届いたから"だと思ったらしい
気持ちが伝わる機能……
そんな機能があったら是非、使ってみたいものだ
ヒロミ
アラ子
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
ヒロミ
アラ子
電話を切ってから大きなため息が漏れた
何とかして欲しいと言われたから時間を使って調べて教えたのに
ヒロミの態度に私はかなり疲弊してしまった
このまま放置してもよかったのだけれど
どうしても一言、言いたくなってしまってメッセージを送信
柿村ヒロミ
アラ子
アラ子
アラ子
アラ子
アラ子
アラ子
アラ子
ヒロミからの返事はなかった
別に謝って欲しかったわけではない
ただどうしても伝えたかった言葉を送った
私からのメッセージを読んでヒロミはどう思ったのだろうか?
もしまた似たようなことが起きた時
次はもっとちゃんと人の話を聞けるようになって欲しい……
そう思った出来事だった