ねぇ、何やってるの?
辛いの
…
帰る…
何をしてるの?
酷いの…
ふざけんな!
…、帰るよ…
そうやって
何人かに声をかけて追い返して
わたし自身の痛みは…
誰にも言えないままだな…
…!
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かにあったんだ
黄色いカーディガンの子
…、
黄色いカーディガンの子
うちに帰る度に
黄色いカーディガンの子
増え続ける痣を消し去ってしまうため
黄色いカーディガンの子
ここに来たの
口をついて出ただけ
ホントはどうでもよかった
思ってもいないこと
でも、声をかけてしまった
…、
ねえ、やめてよ
ああ、どうしよう
この子は止められない
わたしには止める資格がない
ごめんね、そこからは
消えて欲しいの
君を見ていると苦しいんだ…
黄色いカーディガンの子
…
黄色いカーディガンの子
じゃあ今日はやめておくよ
って目を伏せたまま消えてった
今日こそは誰もいない
わたしひとりだけ。
誰にも邪魔されない
誰も邪魔してくれない…
カーディガンは脱いで
虐待は終わり、
三つ編みをほどいて
失恋を引きずらない、
背の低いわたし、
結局わたしは孤独のまま…
邪魔してほしかった、
ただ、背の低いわたしは
今から飛びます







