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2 - 過去編 〜来栖 香〜

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2023年09月09日

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私がまだ小学生の頃、

おとうさんみて!

かぞくをかいたの‼︎

あぁ、上手く描けてるよ香。

えぇ、素敵よ香。

私達は幸せな家族だった。

母と父と、そして、

香保

香は
えがうまいね!

姉。

ずっと笑い合える、 そう思ってた。

私が中学生に 入ってすぐ、

姉宛に届いた、 1つの報告書のせいで、

全てが、壊れた。

香保…貴方…

香保

…こんなの、嘘だよ!

香保

だ、だって私は…
お父さんとお母さんの…
子供だもん…

香保

何かの…手違いだよ!

…香保。

香保

お父さん…私は、
お父さんの子だよね…?

……二度と、

"お父さん"などと
呼ぶな。

香保

へっ…?

お前は、香保などでは
無い。

保健所に電話しろ。

ええ。

香、
そんな怪物に
近づくんじゃないのよ。

…え?

(怪物…?
お姉ちゃんが?)

その時目に入ったのが、 1つの報告書だった。

適正結果:Doll 能力:闇

(Doll…?)

…お父さん、Dollって?

…能力を持ってしまった
怪物みたいなものだ。

こんなの娘でも
何でもない。

香保

……。

…がっかりだよ。

部屋に戻る。

娘じゃない…?

笑わせないでっ…w

私のたった1人の
お姉ちゃんが怪物…?

そんなの、おかしいよ…!

不公平だ…。

その場に座り込んで 涙を流した。

香保

…香。

香保

最後に…
触れてもいい?

…うん。

久々に姉との 抱擁を交わした。

香保

お願いがあるの。

何…?

香保

貴方がもし、
Doll判定が出たら、

香保

急いで、あの人達から
逃げて……。

お姉ちゃん…。

分かった……。

それから私は、

私達来栖家は、

姉が居なかったように 変わった。

まるで、投げつけられた 愛を、渋々受け取るように、

ただそれなりに、 "来栖 香"として 愛された。

Doll…かぁ…。

やっと…解放される…

一番最初に来たのは 安堵だった。

…逃げなきゃ。

私はもう、

  

来栖 香なんか
じゃない!

  

来栖家の、
"唯一の娘"じゃない!

  

私は……

香保

香っ!

  

私は‼︎

香保

出て行く時には
本名で悟られないように
ニックネームをつけて。

じゃあ、お姉ちゃんが
決めてくれる…?

香保

…そうだなぁ。

アマーリア

…アマーリア…
なんだからっ‼︎

アマーリア過去編

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コメント

1

ユーザー

Dollってどんな基準なんやろ 遺伝って訳ではなさそうやしなぁ…感染…ではなさそうよな…他に何あるんやろ。本当に神様選ばれ次第なのかな

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