恋夏
……ん……
恋夏は布団の中でゆっくりと目を開けた。
恋夏
(……ほんとに、一晩一緒だったんだ)
……おい、起きてんなら起きろ。飯できてる
恋夏
ふえっ!?
いつの間にか高杉がすでに朝食を用意していた。
恋夏
晋助、これ……
高杉
…当たり前だ。俺を誰だと思ってんだ
恋夏
そっち方面のスキル、初耳なんだけど……
高杉
隠してたんじゃねぇ。お前が気づかなかっただけだ
恋夏は座椅子に座り箸を取ろうとした、その瞬間――
高杉
口、開けろ
恋夏
……は?
高杉
……いいから。口、開けろって
高杉は自分の箸で卵焼きをつまんで――恋夏の口元に差し出してきた。
恋夏
なっ……なにしてんの!?自分で食べられるし!!
高杉
……昨日の礼だ。素直に食っとけ
恋夏
なにが“礼”よ……っ、もう……!//
恥ずかしさでぷるぷる震えながらも、恋夏は小さく「あーん」と口を開ける。
恋夏
……ん(ぱくっ)
恋夏
(なんか、もう……だめ)
恋夏
www
高杉
なに笑ってんだよ
恋夏
別に。ただこういうの……嫌いじゃないなって思って
高杉
……ふーん。……じゃあ毎朝してやるよ
恋夏
……って、か、簡単に言わないで……!
顔を真っ赤にしながら、恋夏はまた
恋夏
(ぱく)
と、次の一口を受け取った。






