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ただただ上司が許せない
よぉし☆上司をやりにいくぞ。お前たち。武器をもて戦争の時間だ
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
Let’sgo↓
ナチの代わりに仕事に行くようになって、
今日で6日
一昨日から家に帰っていない
イタ王
改めて、眠気の残る瞼を開く
今日はナチの上司が帰ってくるみたい
どんな人なんだろう?
そう思っていた最中、フランスが傍に来る
フランス
イタ王
できる限り明るい声で答える
フランス
フランス
フランス
相変わらず勘が鋭い…
でも心配かけたくないし
笑顔、ちゃんと作らなきゃ
イタ王
イタ王
フランス
フランス
イタ王
イタ王
…朝から切ってきてよかった
何とか明るいioでいられてる
さて、仕事しなきゃな
今日もパソコンを前に手を動かす
資料を探しに資料室へ来た
…薄暗くて、人気が無い
誰も来なさそうだし、
なんか…切ってもバレなさそう?
一回そのことを考えたら
なんか我慢できなくなってきた
よし、切ろう
ちゃんと、仕事するためだし
いい、よね?
ポケットから小さなカッターを出す
左手首の包帯を取り、
左手首にその刃を当てる
イタ王
イタ王
泡を作って垂れていく赤い液体
ioのそれが綺麗なのを見て安心する
この感覚、やっぱり最高
イタ王
腕の上の方に刃を当てる
手前にゆっくり動かそうとした手前
上司
イタ王
誰かの声が聞こえた
イタ王
上司
上司
イタ王
この人がナチが言ってた__
上司
上司
イタ王
ioはずっと仕事行きたくて…
そう言いかけて飲み込んだ
上司
上司
意識の、問題?
イタ王
上司
イタ王
上司
責任は、ioにあった?
上司
やっぱり、そうなの?
悪いのは、io?
上司
上司
上司
皆ioを甘やかしてたの?
上司
待って、まだ、待って
イタ王
上司
上司
イタ王
バタン
重い扉の閉まる音
さっきかけられた言葉を
頭の中で何度も反芻する
イタ王
確かに、ナチのほうがもう限界
ioのうつは、うつじゃない?
ioが、自分に甘いだけなのか
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
…嗚呼、消えてなくなりたい
あれ?もうこんな時間?
仕事してると一日が早く終わっちゃうな
スペイン
イタ王
でもどうしよう、仕事終わってないし…
あの人から残業しろって言われてるし…
イタ王
イタ王
イタ王
スペイン
スペイン
イタ王
なんで?待ってなくていいよ
こんなioのことなんて、待たないで
心配も迷惑もかけたくないしさ
イタ王
イタ王
スペイン
スペイン
バタン
スペインは不服そうだったけど
イタ王
迷惑も、心配も、かけられないし
それでioはスペインを失いたくない
そう思いつつデスクに座る
パソコンを操作し仕事を始める
隠していたエナドリと薬
沢山飲んで、仕事を捗らせよう
イタ王
ふわふわ、きらきら
あの感覚を求めて
現実逃避のために薬を飲む
缶を手に取る
プシュと音を立てて缶が開く
イタ王
無心で、
ただ死にたいと思いながら
一気にエナドリで薬を流す
イタ王
イタ王
パソコンを前に、手を動かす
カタカタ、キーボードを打つ音
孤独で、ただしんと響く
イタ王
そう思い携帯を操作する
もしかして、
ソ連と一緒にでもいるのかな
イタ王
だったら電話、かけられない
イタ王
結局パソコンに逆戻り
これがもし罰ならば
ioはいつ許されるんだろう
どうすればいいの
ねぇ、誰か答えて
孤独は痛いほど知ってる
だからお願い
イタ王
ふと、窓が______
外の景色から屋上が____
頭に浮かんできて
気づいた時にはもう、
すでに屋上へ駆け出していた
フェンスの外に立って
独り、涙が堕ちる
“孤独”
全てを目の当たりにして
また息ができなくなる
イタ王
イタ王
それならいっそ
孤独に体を蝕まれる前に
イタ王
まだ少し残っていた
全ての感情を
ioが手放す前に
わかっていたのだろう?
ここから
飛んでしまえば
イタ王
一歩、踏み出すだけでいい
大丈夫、何も起こらないから
死ねるんだよ、大丈夫だよ
イタ王
息を吐いて
足をゆっくり動かして
プルルルルル…プルルルルル…
イタ王
イタ王
でも今電話に出てしまえば
泣いてたことも
屋上にいることも
全部バレてしまう
でも、正直なところ
ioはこの電話が来るのを
きっと、何処かで待ってた
イタ王
今は、この電話に救われたい
ナチの電話に救われたい
そう願いつつ
溢れてくる涙が癒えるまで
ioはただ、屋上に蹲っている
その間、小雨が降っても
また、やんでも
ioはずっと、溢れる涙が
完全に止まるまで
ioはずっと屋上にいた
部屋の明かりをつけて
改めて“戻ってきた”と思う
死に近い場所から、
あの高い空の近くから
イタ王
スマホを操作していく
画面に「ナチ」の文字が出る
それをタップして
画面が切り替わる
どうしよう、いいのかな?
迷惑ナチにかけてない?
教えて、ナチ
ナチに負担をかけてるなら
io、ちゃんとやめるからさ
ナチの心だって傷ついてる
そうなんでしょ?
電話越しでいいから
教えて、ナチ…
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
ナチス
ナチス
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
ツーッツーッツーッツーッ…
救われたはずの電話を
ioは自分の手で汚した
イタ王
ナチはあれだけ心配してくれてる
なのに、傷つけた
ナチを、汚してしまった
だから、ioはいつも嫌なんだ
こんなio、大っ嫌いだ
間もなく、3番線に___
危ないですから、黄色い線の__
最近よく聞くようになった、
お決まりのアナウンス
それを聞いて、ふと思う
イタ王
前を向いて、一歩踏み出す
こういえば、聞こえはいいだろう
でももうioにとって、
他人からの評価なんてどうでもよかった
一歩踏み出すだけで、死ねる
ioがあれほど望んでいた死を、
簡単に、実行できる
電車が来ているのが見える
足を前に出して、
ゆっくり体が落ちて___
??
??
ioの体は、落ちなかった