瀬戸あかひ
終わっちゃったねー!
蘇枋隼飛
そうだねすごく綺麗だったな〜
瀬戸あかひ
写真撮っておけばよかったかなー
蘇枋隼飛
思い出したいものは、あえてカメラロールに入れない方がいいって聞くよ
瀬戸あかひ
え?
蘇枋隼飛
俺とのこの思い出、スマホからじゃなくてあかひさんから思い出してほしいな
瀬戸あかひ
うん!笑
ぞろぞろと人も帰り始めていく
瀬戸あかひ
人酔いしそう…。
蘇枋隼飛
気分悪くなったら言ってね
トン
瀬戸あかひ
!
手が触れる
手を繋がれる
蘇枋隼飛
離れないように、ね?
ニコッとされる
隼飛くんの耳は少し赤い
瀬戸あかひ
うう、うん!
蘇枋隼飛
(可愛いな)
その時だった
男子生徒
桜ー!佐藤ー!
瀬戸あかひ
(え?)
思わず後ろを振り向いた
瀬戸あかひ
……!
そこにはクラスの男女、杏西さん、桜さん、そして桜さんのことが好きな女の子(佐藤さん)がいた
桜のことが好きな女子生徒
〜〜!
桜遥
〜〜
そして呼ばれてた2人は、少し周りと距離をとって2人で話していた
瀬戸あかひ
(ど、どういうことなんだろう…)
もしかして桜さんは佐藤さんのこと……
蘇枋隼飛
どうかしたの?
瀬戸あかひ
あ、いやううん!
瀬戸あかひ
なんでもないよ!
瀬戸あかひ
なんか落としちゃったかなあって
蘇枋隼飛
え落し物があったら取り返しつかないよ
瀬戸あかひ
大丈夫そう!気のせい!
蘇枋隼飛
ならよかったけど…
私のこの心のモヤモヤはしばらく晴れないことになる