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これは数年前
彼ととある約束をした記憶────
「奏、結婚しよ」
「けっこん…?って私まだ6歳だよ?」
「それに私みたいな人間は不釣り合いだよ」
「そんなことないよ」
「君が18歳になる日に迎えに行くね」
「私が18歳になる日?」
「よくわかんないけど…わかった!」
「約束だよ」
「うん、約束!」
「待ってるから…」
現在
私は私立高校に通っている
殺し屋の両親の元に生まれたが二人は私が殺しの道に進まないように守ってくれていた
私は母の綺麗な声が好きだった
父の大きな手が好きだった
だけど大好きで大切なものほど崩壊は早い
私が10歳になってすぐ
二人は殺された
恨みを持った同業者によって
呆気なかった
あの後の記憶はほとんど残ってない
唯一残っているのは動かなくなった二人の傍で泣きじゃくる私の手をずっと握ってくれていた彼の手の温もりだけ
奏
奏
奏
奏
奏
ピーンポーン
奏
もし何かの勧誘とか押し売りだったら「今天ぷら揚げてるので!」って言わないと
奏
ガチャ
奏
バタン
扉を静かに閉める
そのまま鍵まで閉めてやろうかと思ったが相手の方が一枚上手で扉が開いた
南雲
奏
私は扉を閉めようと全力を注ぐ
南雲
奏
南雲
疲れたので諦めて扉を開け、中に入れる
南雲
12年前にプロポーズしてきた男と再会しました
ひよこ豆☔🐬
ひよこ豆☔🐬