碧斗
本編どうぞ
ベリアン
主様、突然ですがこの絵をご覧下さい。
ベリアン
ここに描かれている男は悪魔でございます。
碧斗
きみの悪い絵だな。
ベリアン
フフッ……。
確かに悪魔の絵を飾るなんて不気味ですね。
確かに悪魔の絵を飾るなんて不気味ですね。
ベリアン
しかし、それはこの屋敷だからでしょう
ベリアン
この屋敷の名前は「Devil's Palace」。
「悪魔の屋敷」だなんて不気味な名前、
主様に失礼ですよね?
「悪魔の屋敷」だなんて不気味な名前、
主様に失礼ですよね?
碧斗
なぜそんな名前が……
べリアンは悪魔なのか?
べリアンは悪魔なのか?
ベリアン
いきなりのことで主様を怖がらせたくないのですが……。
実は……
実は……
ガチャ
ルカス
失礼するよ
碧斗
?!(誰!)
ルカス
おや?べリアン。
いよいよ、主様がいらっしゃったんだね
いよいよ、主様がいらっしゃったんだね
ベリアン
これはこれは、ルカスさん。
はい、たった今
はい、たった今
ルカス
どうも初めまして主様。
私は執事のルカスと申します
私は執事のルカスと申します
碧斗
2人目の執事が……
ルカス……?
ルカス……?
ダッダッダッガチャ
ロノ
や、やべぇ!
早く隠れないと!
早く隠れないと!
碧斗
?!
ベリアン
ロノくん……騒がしいですよ。
主様の前なんですから、
お静かに
主様の前なんですから、
お静かに
ロノ
ホントだ……!
やっと来てくれたんですね!
やっと来てくれたんですね!
ロノ
オレの名前はロノって言います!
調理担当の執事です!
調理担当の執事です!
碧斗
あ、また増えた……3人目の執事……だ。
ベリアン
どうなさったんですか?
そんなに騒がしくして
そんなに騒がしくして
ロノ
ハウレスに追いかけられてるんすよ!
碧斗
(なんかしたのか?)
ルカス
ハウレスくんに?
またロノくん、
何かしでかしたんじゃないの?
またロノくん、
何かしでかしたんじゃないの?
ロノ
ハウレスってマジで頭が固いんだよな。
と、とにかくどこかに隠れねぇと……!
と、とにかくどこかに隠れねぇと……!
ハウレス
どこに隠れるって?
碧斗
?!(いつの間に?!)
ロノ
ハ、ハウレス!
いつの間にここに……
いつの間にここに……
ハウレス
ハウレスさんだろ?
一応俺はお前より年上なんだぞ
一応俺はお前より年上なんだぞ
ハウレス
主様、うるさくして申し訳ありません
碧斗
(はぁ。)
ハウレス
俺は執事のハウレスと申します
碧斗
またまた増えたぞ。
4人目の執事だ。
4人目の執事だ。
ベリアン
それにしてもいったい何があったんですか?
ハウレスくん
ハウレスくん
ハウレス
ロノに壁の塗装を頼んでいたんです。
シックな雰囲気の壁になるはずだったのですが……
シックな雰囲気の壁になるはずだったのですが……
ハウレス
こいつが壁に、
魚や肉のイラストを描いてしまいまして
魚や肉のイラストを描いてしまいまして
ベリアン
食材を壁に描くなんて
なかなか独創的ですね
なかなか独創的ですね
碧斗
あはは(苦笑い)
ロノ
オレはこの屋敷の調理係だし!
なにより食うのが好きだからさ!
なにより食うのが好きだからさ!
ロノ
壁にうまそうな絵があれば
主様の食欲もそそられるかもしんねぇだろ?
主様の食欲もそそられるかもしんねぇだろ?
ルカス
うーん。
私には難解な思考回路だね
私には難解な思考回路だね
ハウレス
とにかく、ここはお前の屋敷じゃないんだぞ?
勝手なことは許されん
勝手なことは許されん
ロノ
へーい……。
分かってますよーだ
分かってますよーだ
碧斗
(わかっていてこれか?面白いやつだな。)
ハウレス
なんだその返事は……
うーうー
碧斗
きりわりーけど今日は、ここまで
ベリアン
さよなら