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異変に最初に気づいたのは、夜明け前だった
キャラクターハウスの廊下を歩いていた俺はは、天井から垂れ下がるコードが、ぱちぱちと火花を散らしているのを見つけた
カルロ
照明が不規則に点滅している
このまま放っておけば、停電…いや、この世界の場合、もっと厄介なことが起きる
案の定、スピーカーからノイズ混じりの音声が流れた
ロラン
ロラン
その「すぐ」が信用できないことを、俺は既に知っていた
カルロ
ナイル
カルロ
ナイル
カルロ
ナイル
カルロ
嘘じゃない
でも、胸の奥がちくりと痛んだ
本当は、昔からこういうのは得意だった
だが、その「昔」を思い出す前に、今やるべきことがあった
カルロ
ナイル
カルロ
倉庫は、キャラクターハウスの地下にあった
普段は誰も近づかない場所だ
扉を開けると、埃と油の匂いが混ざった空気が流れ出す
ナイル
ナイルが顔をしかめる
カルロ
カルロ
そう言ってから自分でも驚いた
カルロ
棚の奥に、古い工具箱を見つける
中身はバラバラで、使えそうなものは少ない
カルロ
俺は周囲を見渡した
壊れた照明器具
外れたネジ
曲がった金属フレーム
カルロ
ナイル
カルロ
俺は床に座り込み、手を動かし始めた
ネジの代わりに、曲がった金属を削る
断線したコードを、別の配線で補強する
頭の中が静かになっていく
カルロ
手先に集中すると、余計な不安が消える
ナイル
ナイル
カルロ
それだけ答えた
やがて、照明が安定した光を取り戻す
ぱっ、と倉庫全体が明るくなった
ナイル
スピーカーから声が響く
ロラン
ロラン
その声に、ナイルが小さく笑う
ナイル
カルロ
倉庫を出ると、共有スペースに人が集まっていた
アミナ
ナイル
全員の視線がこちらに集まる
カルロ
カルロ
カルロ
カルロ
それだけ言うと、アミナが優しく微笑んだ
アミナ
その時、ロランが突然現れた
ロラン
ロランは目を輝かせて俺の方を見る
ロラン
カルロ
ロラン
ロランは、本気で嬉しそうだった
ロラン
その言葉に、俺は一瞬、迷った
カルロ
カルロ
カルロ
そう答えた
ロランは満足そうに頷く
ロラン
光の輪が、彼を包む
消える直前、ロランは、ふと真顔になった
ロラン
その言い方が、妙に引っかかった
ロランが消えた後、ナイルが小さく言う
ナイル
カルロ
俺は、自分の手を見つめる
少し汚れて、傷もついている
それでも、この手はここで役立てる
それは同時に、この世界で必要とされる理由でもあった
ナイル
ナイル
カルロ
ナイル
ナイルが真剣な目で言った
俺は強く頷いた
壊れたものを直すことはできるが、
壊れた心まで治せるかどうかはわからない
それでも、初めて、自分がここにいる意味を、ほんの少しだけ掴めた気がした