なんやかんやあってテストが終わった。
話が飛びすぎだと思う人。
私、ナレーションもそう思います。
それでは風亜の心情を覗いてみましょう。
風亜
(っ……)
風亜
(点数がかなり上がってる…)
風亜
(これが星那の勉強方法…すげぇ…)
風亜
(星那…の…星那……)
風亜
風亜
(っ……!)
風亜
(そ、そうだった…)
風亜
(俺、星那が好きって自覚したんだった…)
風亜
(今更だけどすっげー恥ずかしい…)
風亜
(どうしよう…告白とか…すんのかな…)
風亜
(でもそろそろ受験だし…)
風亜
(となると卒業前に…?)
風亜
(ああもう、わかんない…)
慌てておりますね。
それでは続いて夜さん。
夜
(いつも通りですね。)
夜
(にしても他の人たちは上がったでしょうか?)
夜
(私の勉強方法でちゃんと上がってくれると嬉しいですね。)
夜
夜
(……なんか希良君ブツブツ言ってますけど大丈夫でしょうか?)
夜
(点数上がらなかったんですかね…?)
夜
(今日の帰り無理矢理一緒に帰って聞いてみましょう。)
強引は良くないけどな…
帰り道
夜
希良君。
風亜
うわっ!せ、星那…
夜
今日一緒に帰っていいですか?
風亜
え、い、いいけど…なんで…?
夜
希良君元気なさそうでしたから、悩みでもあるのかと思いまして。
夜
それとも迷惑ですか?
風亜
いや全然…!!
夜
それでは希良君、何か悩みってありますか?
風亜
いや、えと…
風亜
(さすがに星那が好きで悩んでたなんて言えないよな…)
夜
私は希良君が話せるまでずっと待ってますよ。
夜
だって…“友達”ですから。
風亜
……友達、か…(ボソッ
夜
え?
風亜
俺は…好きなのに…(ボソッ
夜
っ…!?
希良君…今、好きって…?
希良君…今、好きって…?
風亜
え!?あっ、いやっ……
風亜
(このまま誤魔化していいのか…?
せっかくならここで──)
せっかくならここで──)
風亜
っ…と、俺、星那のことが好き。
風亜
もし良かったら、付き合って欲しい。
夜
(まさか…両想いだったなんて…)
夜
(でも、希良君にちょっとイタズラしたいですね…)
夜
…ごめんなさい、お気持ちは嬉しいです。
夜
ですが、今は受験に専念したいので、時間をくれませんか?
夜
卒業式で返事を言います。
風亜
っ…
風亜は少し悲しそうな顔をした。
夜
(可愛いです。この顔が見たかったんですよ。)
風亜
わかった。卒業式まで、待ってる。
この後、2人は沈黙が続いた──
あれから数ヶ月後。
無事、卒業式を迎えた。
『卒業生、入場です──』
パチパチパチパチ……
希愛
夜ちゃん卒業おめでとう!
夜
希愛さんもおめでとうございます。
美月
みんな、卒業おめでとう。
夜
美月さんも、おめでとうございます。
朱亜
皆おめでと〜
夜
朱亜君もおめでとうございます。
風亜
星那、皆。卒業おめでとう。
夜
希良君、卒業おめでとうございます。
希愛
おめでとー!
美月
おめでとう。
朱亜
おめでと〜
風亜
星那、ちょっと来れるか?
夜
あ、あの話ですね。わかりました。
風亜
ああ。
希愛
なになに〜?告白〜?
朱亜
ヒューヒュー!
美月
いえ、これは、既に告白してるけど返事が先送りだったパターンね。
なんで分かるんだ美月さん。
風亜
星那、あのこと…考えてくれたか?
夜
はい。
夜
実は1つ。謝らなければならないことがあります。
夜
私、あの時、既に答えは決まっていたんです。
風亜
っ…
夜
答えはYes、です。
風亜
え…?
夜
これからよろしくお願いしますね。
夜
“風亜君”
風亜
っ…!
風亜
あぁ、幸せにする。星那。
風亜
いや…“夜”──
目埜は、卒業生達を見ていた。
目埜
あ…そうだ……僕は…
目埜
生徒達の笑顔が見たくて教師になったんだ…
そう言って目埜が見つめる卒業生達の顔は…
キラキラと輝いた笑顔だった──
──fin.
ーあとがきー
はい、ついに終わりました不良生
どうもるいのです
いやー…
展開めっちゃ飛んですみません
正直スランプでした()
はい←
これで1つ連載が終わった…!
はい、それでは乙るい