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親友が死んでから2年が経ち私は中学3年になった

カシャッカシャッ(カメラのシャッター音

スタッフ

うーん…るなちゃんもうちょっと自然な笑顔お願いできるかな?

水野るな

自然な笑顔…ですか…

水野るな

わかりました、もう一回お願いします

水野るな

(私って…どんな風に笑ってたんだっけ…)

水野るな

(何度やっても…思い出せないよ…)

その日私は体調が悪いと嘘をつき仕事を中断させてもらった

大事な親友が死んでからというもの仕事が更に面白くなくなっていた

辛いだけで楽しくもないのに笑顔を振り撒かないといけなくて

何よりもその笑顔すら私は失っていた

水野るな

はぁ…もう辞めたいな…ボソッ

その日は家に戻り母親に訳を話してアイドルを辞めると伝えようと思った

このまま続けてても精神が先に参ってしまうとわかっているから

きっと母親はものすごく怒る…私が初めて反対するのだから…

水野るな

お母さん…話があるの…

家族(使い回し)

ん?どうしたのるな?

水野るな

今日ね…仕事で……

家族(使い回し)

聞いたわよ、体調が悪くなったんですって?

家族(使い回し)

どうせスタッフが貴方にケチをつけたんでしょ?

家族(使い回し)

るなの笑顔が硬いなんてそんなわけないでしょう…

家族(使い回し)

もうあんなスタッフと関わる必要ないわ、それよりも映画の話が来ててーー

水野るな

っ!

水野るな

(外に飛び出していく

家族(使い回し)

る、るな?!どこにいくのよ!?

どれだけ走ったかわからずいつの間にか知らない踏み切りのところに来ていた

そうだ…ここで命を終えればもう辛くなくなる

そう思って一歩を踏み出したときーー

天鷲燈莉

おい、電車来てるの見えねぇのか?

天鷲燈莉

(るなの腕を掴む

水野るな

離して…親友のところに行かせて

天鷲燈莉

自分で命終えたやつが親友に会えるわけねぇだろ

天鷲燈莉

ここで死んでもあんたが行き着くのは地獄しかねぇよ?

天鷲燈莉

ここは雑音が大きい…別のところへ行こうよ

天鷲燈莉

はい、温かいの…お茶とコーンスープどっちがいい?

天鷲燈莉

自販のやつだから小さいけどそれでもいいかな?

水野るな

じゃあ、コーンスープで

天鷲燈莉

親友のとこって言ってたけど…詳しく聞かせてくれる?

水野るな

私…小さい頃に親が離婚してて私は母親に引き取られました

水野るな

母親は自分がアイドルになれなかったからって私にその夢を押し付けてきて学校すら満足に通えなくて…

水野るな

私には幼馴染の親友がいていつも辛かったりしたときすぐに気づいて励ましてくれて唯一の心の支えだったんです

水野るな

でも中学1年になったとき…私を助けるために居眠り運転の車に轢かれて命を落としました…

水野るな

私はこれから皆を笑顔にするんだからって…

水野るな

それから私は…前まで普通にできてた笑顔ができなくなってしまって…

水野るな

母親は私の話を聞いてくれないし…更に仕事を押し付けてくるし

水野るな

挙げ句の果てには高校なんか行かずアイドルとしてやっていけとか言われそうでもう嫌なんです

天鷲燈莉

そっか…あのさ俺の考えだけどお姉さんが笑えない理由ってさ…

家族(使い回し)

るな!こんなところにいた…家に帰るわよ!

家族(使い回し)

貴方にはまだまだたくさんの仕事があるんだから!

水野るな

お母さん…流石にそれは…

家族(使い回し)

あなたには才能があるんだからそれを無駄にするわけにはいかないでしょ!

天鷲燈莉

あのー…悪いんですけど…それ本気で言ってんのか?

家族(使い回し)

あなた何よ?うちのことに首突っ込まないでくれる?

天鷲燈莉

うちのことなら…ちゃんとに娘さんの意見聞けよ、あんたは娘を支配してるようにしか見えねぇんだよ

天鷲燈莉

娘さんは大事な親友失って泣く暇すらなくあんたのために必死に仕事続けてんだよ

家族(使い回し)

それが何なのよ、それが私とるなにどう関係するのよ、あなたは何が言いたいの?

天鷲燈莉

あんたさ…娘の顔ちゃんとに見れてるのかよ?見れてねぇだろ?

天鷲燈莉

今娘さんはどんな顔だよ…笑ってるか?楽しそうか?よく見てやれよ、母親ならさ!

水野るな

もう平気だよ、私のために怒ってくれてありがとう

私より年下の子の叱責は私の背中を押してくれた

ここから先は私自身が言うべき…私が自分で言わないと

水野るな

ずっとお母さんのために努力してたけど本当は最初からやりたくなかったし今だって辛いだけで楽しくもない

水野るな

私はもう自分に嘘をつきたくない、私はお母さんの操り人形じゃない

天鷲燈莉

これが娘さんの本心だ…これでもまだ続ける気か?

家族(使い回し)

もういい、貴方には失望したわ

 

天鷲燈莉

ねぇ…お姉さんさ俺のとこ来ない?

水野るな

え?

天鷲燈莉

俺のところってさ拠り所がない人の集まりでさ…皆灯りを求めて来てるんだ

天鷲燈莉

お姉さんが笑えない理由ってさ

"他に自分がやりたいこととかがハッキリしてるからなんだよ"

天鷲燈莉

もし他にやりたいことがあるなら俺はそれを全力で応援するし

天鷲燈莉

もし進む道が見えてなかったら俺がお姉さんのいく道を照らしてあげる!

水野るな

私……ピアノが弾きたい……

水野るな

学校に通って…部活も毎日顔出せて…友達とお出掛けしたり…

水野るな

普通の生活をしてみたい!

泣きながらしたいことを全部伝えてしまった

私の道を照らしてくれる…その言葉がふと親友の言葉と重なったように思えた

"自分を見失っちゃダメだよ…"

これ以上自分の本当の気持ちを失いたくない!

天鷲燈莉

ははっ…お姉さん自分の意見言えるじゃん、よく言えました

水野るな

……ふふっ

天鷲燈莉

俺は天鷲燈莉、よろしくな

水野るな

私は水野るな!よろしくね燈莉ちゃん!

水野るな

っていう経緯でここに来たんだ

菰桃瑠緒

いや~…娘の顔ちゃんとに見れてるのか…痺れたな~

佐々木カイ

うん、めっちゃカッコよかった

月影百合

それにしてもアイドルをやられていたんですね

流星乃愛

それでアイドル事情にちょっと詳しかったんだ

赫月真依

でも天鷲さんのお陰でやりたいことほとんど達成できたんですね

水野るな

今は前よりもすっごく楽しくて充実してるって感じかな!燈莉ちゃん、ありがとう!

天鷲燈莉

皆が笑顔になれる場所っていうのを目指して作ってるからな

天鷲燈莉

さて次で最後の人になるな

月影百合

私が最後ですね…

天鷲燈莉

月影さん、自分のタイミングで話してくれ

月影百合

私も音楽祭には行っていないのですが音楽活動をしていたんです

月影百合

双子の兄がいて私を唯一理解してくれていました

月影百合

けれど私がもっと早く気づいて行動を起こしていたらとずっと悔やんでいるんです

音楽が消えた世界で歌い続けるーこれが自分達の音楽ー【参加型】

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コメント

2

ユーザー

もう最後の一人かー多分だけど中々にきついんだろうな、この子も

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