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14 - 様子のおかしい二人。

♥

144

2021年12月11日

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久々に行った焼肉が楽しくて かなり長居してしまった。

幸せそうな顔で店を出るレトさんと じゃんけんに負けて奢ることになったうっしー。

牛沢

次はお前らのどっちかが払えよ

牛沢

それでチャラにしてやる

キヨ。

やだよ

牛沢

何でだよ!!

レトルト

じゃあうっしー、ごちそうさまです!

牛沢

お前もノるな!

外は少し肌寒く、薄着で来た俺は かなりしんどかった。

店から出たあともゲーセンに行ったり カラオケに行ったりと遊んでいた。

気付いたらこんな夜だ。

キヨ。

じゃ、俺らはここで

牛沢

おう、気をつけて帰れよ

キヨ。

子供じゃねぇんだ

キヨ。

大丈夫だよ

牛沢

お前は心配してない

牛沢

レトルト気をつけろよ

キヨ。

俺は!?

キヨ。

酷くない!?

牛沢

お前はなんか大丈夫そう笑

ひらひらと手を振りながら 自分の家へ帰っていく。

レトルト

幼なじみって感じするね

キヨ。

あんなの願い下げだっつの…

キヨ。

帰ろうぜ

レトルト

うん

帰りの電車に乗り、俺たちも家に向かった。

夜道を無言で歩く。

さっきまでは3人だったため 会話が続いていたが

二人になると急に静かになる。

この前あったことが頭の隅にあり 俺はなかなか会話ができずにいた。

レトルト

今日さ…

そんなぎこちない雰囲気を破ったのはレトさんだった。

レトルト

キヨくんち行ってもいい?

キヨ。

なんで?

レトルト

なんか…キヨくん様子変だし…

レトルト

ちょうど話したいこともあったから
どうかと思って…

レトルト

都合悪かった?

キヨ。

そんなことはないけど

キヨ。

え、俺そんな変だった?

レトルト

あんま話さんし、うっしーとは話してるのに

レトルト

俺と一緒だと無言やし…

キヨ。

……

キヨ。

まじか…ごめん…

レトルト

いや、いいんだけどさ

レトさんの様子もおかしいと思ったけど どうやら俺も大概だったようだ。

キヨ。

じゃ、俺んち来てよ

キヨ。

ゆっくりできたほうが話しやすいっしょ?

レトルト

ありがと

キヨ。

ただいまぁー

キヨ。

今日疲れたなー

レトルト

キヨくん歌上手いよね

レトルト

うっしーも上手かったけど

キヨ。

レトさんは頑張ってたよね

レトルト

頑張ってたとか言わんでくれる!?

レトルト

バカにしてるやろ!

キヨ。

してないって

キヨ。

頑張ってて可愛かった笑

レトルト

なんでだよ!

家に入り、疲れた体を休める。

久しぶりにはしゃいだ気がした。

キヨ。

それで?

キヨ。

話って何?

ずっと気になっていたことを聞く。

レトルト

えっと…

レトルト

なんか改めて話すのもなんか…

なんだそれ…

わざわざ家に来といて それはないんじゃないの?

キヨ。

じゃあさ…

キヨ。

とりあえず風呂入ってこい

レトルト

なんで!?

キヨ。

今日泊まってってよ

キヨ。

話すまで帰さないからね

キヨ。

俺だって、レトさんの様子おかしいの気になってたし

キヨ。

ちゃんと話しようよ

キヨ。

俺そういうなあなあなの嫌だから

レトさんが戸惑っているのはわかっていたが

タオルと着替えを渡して 無理矢理風呂に詰め込んだ。

わけがわからないという顔で風呂から出てきたレトさんをベッドに座らせ

俺も急いで風呂に入ってきた。

キヨ。

よし、これでいいな

レトルト

あの…キヨくん…

レトルト

なんかすごい怖いんやけど…

キヨ。

急かしてごめんね

キヨ。

でも俺もぐだぐだしてても困るから

レトルト

うん…わかった…

レトルト

ちゃんと話すから

布団を頭からかぶりながら 申し訳無さそうに話し始めるレトさん。

レトルト

キヨくんさ、この前大学で女子と話してたやん

キヨ。

…見てたんだね

レトルト

うん、たまたま通りかかって

レトルト

あれ、連絡先交換してたみたいだけど

レトルト

その後どうしたのかなって気になってた

キヨ。

どうしたってどういうこと?

レトルト

だって!

レトルト

連絡先交換したら絶対告白やん!

レトルト

あの子可愛かったし…キヨくん付き合うのかなってずっと気になってたんよ

キヨ。

なんでレトさんがそんなこと気にするのよ?

俺はそこが聞きたい。

レトさんがそんなこと聞いて なにかメリットがある?

レトルト

それは…

キヨ。

レトさんがライン返さなかったのって

キヨ。

もしかしてそれが原因?

レトルト

うん…

レトルト

心配になっちゃって
ラインなんて返せないもん…

レトルト

キヨくん俺ともう遊んでくれたりしなくなるんやろうなって

キヨ。

…本当にそれだけなの?

レトルト

え?

キヨ。

それだけが理由ってわけじゃないんじゃないの?

レトルト

何言って…

キヨ。

レトさんが言ってること、半分あってるけど

キヨ。

半分間違いだよ

レトルト

どういうこと?

キヨ。

その子から告白されたのは本当だよ

レトルト

やっぱり…

キヨ。

でもすぐ断ったよ

レトルト

なんで…

キヨ。

その子は俺のこと見てたみたいだけど、俺はその子のことはよく知らないし

キヨ。

何なら初対面くらいだしさ

キヨ。

それで付き合うのって失礼じゃん?

俺の顔をじっと見て 続きの言葉を待っているのだろうか。

心配そうな顔で俺を見つめるレトさん。

キヨ。

証拠だってあるよ

キヨ。

あんまり見せるのも悪いけど

俺はその子とのラインを少しだけ レトさんに見せた。

TO BE CONTINUED...

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