ポスト
聞きとがめ、反復する
吹き荒れる風も鋭利に飛び交う木の葉も気にせず
ゆっくりと神の目の前に浮かんだ
ポスト
ポスト
ポスト
今度は葉が表紙を裂くのも気にせず、微動だにしない
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
神
ポスト
歓喜ではなく、苦悩の声を上げる
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
そこまで言って、はたと気付く
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
神
ポスト
直接ポスト自身をめがけて吹き荒れた暴風から
慌てて逃げ、むむと低く唸る
ポスト
心細そうに呟き、ヘニャリと表紙が曲がる
しかし思い直したようにピンと背を張ると
精一杯の声量で奮起した
ポスト
ポスト
ガサガサと音を立て、薮の中に飛び込む
風で草木が激しく揺れる中
幸いにも音は目立っていないらしい
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
枝が刺さり、葉で擦れ、時には本文さえちぎれるのを感じながら
それでも果敢に進んでいく
やがて祠の後ろ側に辿り着き、神の背後を捉えた頃
ポストは深呼吸するように大きく体を前後させた
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
叫び、飛び出す
神
ポスト
途端、ポストが眩く光る
神
神
ポストが大きく広がり、見る間に文字で埋め尽くされていく
真っ黒に塗りつぶされたページから、次第に神のそれ以前
これまでポストが読み取ってきたどの未来、どの記憶より
遙かに詳細な記録が書き出されていく
そしてそれがページをまたぐたび
神の姿は目に見えて人に近付いていった
神
神
神
神
神
神
神
神
神
神
そう吐露した神の姿は、白い着物に身を包んだ
質素な少女の姿に落ち着いていた
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
返答はない
けれどそれを了承と受け取って、ポストは再度光を放った
今度は先ほど書き込まれたモノを遡るように
ザラザラと文字が掻き消えていく
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
神
神
神
神
神
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
神
神
神
ポスト
ポスト
神
神
神
神
神
神
神
神
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
神
神
ポスト
ポスト
神
神
ポスト
神
神
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
神
ポスト
神
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
神
ポスト
ポスト
タヌキ
ポストの声に応じる形で、大量のタヌキがなだれ込む
タヌキ
タヌキ
タヌキ
神
神
神
神
神
そのまま、泣き声の大合唱が始まった
ポスト
ポスト
タヌキ
タヌキ
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
タヌキ
タヌキ
タヌキ
タヌキ
ポスト
タヌキ
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
小判を一枚ずつ本文にはさみ、手を振る神とタヌキに見送られ
なんとなく気恥ずかしい思いで転移する
目の前には見慣れた事務所
普段通りの事務仕事を進めていたと思われる三人が
ポストに気付くと同時に顔を上げた
渋谷大
久留間悟
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
渋谷大
久留間悟
ポスト
ポスト
ポスト
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
ポスト
ポスト
ポスト
本田芙蓉
本田芙蓉
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
コメント
18件
ポストなんか成長したな…(誰目線?笑) んや、でもポストいいこと言うなぁ
ポストおおおおお!!!!!! んんんんんんんんんん!! よしよし!!!よく!!!よく頑張りました!!!!!!!! 感動のシーンで「しめりけぇ」とか!!もう!!!君らしくて花丸100点!!!!!!!! とゆーか俺も忘れてたが、そうだよな、ポストには所有者がいたなぁwwww くっ、養子に入れる許可をそろそろ貰わねばなるまい.......