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主様とラトの関係…いいですね…、読んでいてスゴく思います…。
地下牢の中
主
ラト
わたしはラトの頬を手で包んだ。
驚いたラトの瞳に、わたしが映った。
ラト
ラト
主
主
主
ラト
ラト
ラトが不安げに瞳を揺らし
わたしの手に視線を止めた。
ラト
ラト
ラト
ラト
ラトに振り払われた手の引っ掻き傷から血が滲んでいた。
主
主
ラト
ラト
ラトがぽろぽろとまた涙を流す。
わたしが
彼を傷つけてしまった。
主
でも、覚悟の上だった。
ラトが戻ってくるなら、わたしは…。
主
主
ラト
ラト
わたしはラトの涙を指で拭う。
精一杯の優しさを込めて、彼に触れる。
主
主
ラト
主
拭っても拭っても、 ラトの瞳から涙が止まらない。
主
主
主
ラト
ラト
わたしはラトの額に自分の額をくっつけた。
ぐっとラトの瞳が、呼吸が近くなる。
ラト
主
主
主
ラト
主
主
主
主
ラト
ラト
ラト
小さな子どものように無邪気な泣き顔だった。
普段は天使とあんなに激しく戦っているのに、今にも崩れ落ちてしまいそうで
わたしはもう一度彼を抱きしめた。
ラト
主
こぼれる嗚咽とともに肩を揺らす彼の背中を優しくさする。
主
ラト
返事が返ってくる嬉しさで、一気に目頭が熱くなる。
主
ラト
ぎゅっと彼もわたしを抱きしめてくれた。
主
すがるような、寂しさを埋めるような
少し力の入った抱きしめ方だったけれど
主
彼の優しいぬくもりに包まれるのはとても心地よかった。