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うっわ。(☝︎ ˘ω˘)☝︎ふぅー!!BL最高。年齢差神。ありがとうございます!!(?)3年も好きで居られるなんて凄いと思いますよ。本当に。しかも2人とも両片思いの状態とか鼻血案件ですよ。付き合ってくれてありがとうございます。
洸
洸
凛
凛
洸
洸
凛
洸
凛
凛
洸
洸
凛
凛
洸
洸
凛
洸
洸
洸
凛
凛
洸
洸
凛
洸
洸
凛
洸
凛
洸
凛
俺は洸
ただのしがない高校生である
だがその普通の高校生の俺も
普通に恋をしている
いや、
少し他の人とは違うかもしれない
何故かって?
それは対象の問題だ
俺が恋をしている相手は
先生であり
男なのである
きっかけは入学したての頃
俺は友達と一緒に…とか
そういうタイプじゃなかったから
見知らぬ廊下で迷っていた
洸
もう新入生の人達は教室に着いていることだろう
1人だけ遅れるなんてそんな目立つ事はしたくない
取り敢えず急いで向かわないと
そう俺はまた歩き出そうとした
と、不意に声をかけられた
凛
明るい声につられて振り向く
先生、だろうか
いや、それよりも
俺は美しいその顔に つい見蕩れてしまった
こんなに美しい人見た事ない
凛
確認するようにもう一度声がかけられる
洸
控えめな声でそれに答えた
凛
一気に畳み掛けられた
いや俺が口を挟めなかっただけかもしれないが
情報量がなんか色々多すぎる
なんなんだこの先生は
第一印象は良くも悪くもなかった
顔はいいけどうるさい先生みたいな
だが俺はみるみるうちに
この先生に惹かれていくこととなるのだ
現在
きっかけの話は1年の時のもので
今は1月
もう少しで進級しようと言う所だ
そのうちにあの先生のプロフィールもわかってきた
名前は凛、凛先生だ
国語の先生で生徒からも人気
凛
今はちょうどその国語の授業中だ
正直言って国語はあまり好きではない
つまらない
と言ったら悪いが
数学の方が好きだ
いやそんな事はどうでもいい
問題はこの人の人柄だ
実はこの人
本当に誰にでも優しいのである
更にあの取っ付きやすい性格
その上この顔
だから女子にもモテる
でもだからって調子に乗る訳でもない
正真正銘良い人だ
だから俺みたいな1生徒にも絡んでくれる
この人にときめいた時点で
俺の初恋が実らない事は分かっていた
俺とは
立っている場所が違う
そもそも先生と生徒という関係で
どうして恋をする事ができようか
俺にはもう諦めるという選択肢しかないのだ
凛
いつの間にかチャイムがなって授業が終わっていたようで
先生が俺の机にやってきた
呼び方は最初から洸だ
洸
凛
一体何を言ってるんだこの人は
貴方から声をかけてきたんじゃないか
洸
俺が答えに詰まっていると
何故か先生が顔を赤らめた
凛
え
俺が先生の方を…
見て…
洸
どうやら無意識のうちに先生を見てしまっていたようだ
しかもそれを気付かれていたなんて
恥ずかしすぎる
洸
頬を染めた俺はそう呟くと
立ち上がって教室を出た
凛
もちろん先生がそう言っていた事なんて知る由もない
そして時は過ぎ
学校の屋上
俺が授業をサボる場所だ
あるあるだが案外誰も来ない
と思ったら先客がいたようで
フェンスにもたれかかっているのは
……凛先生だ
直ぐにドアを開ける
まだこちらに気づいていないようだ
外の方を見ているし
風で靡いている金髪が綺麗だ
こっそり先生に近づいて 肩に手をかけた
洸
案の定先生は肩を跳ねさせ
バッとこちらを振り返った
凛
目を見開けてポカンとしている
何とも言えない可愛らしい顔だ
洸
先生と同じようにフェンスに もたれかかり言う
いつもは本当に誰もいないのに
なんでこんな所に先生がいるのだろう
凛
先生も俺と同じようにフェンスにもたれかかりながら
そう中身のない返事を返した
どうやら理由を言うつもりはないようだ
まぁ、余計な詮索はしない
別に知りたい訳ではないし
そして、 いつも見せてくる笑顔とは違う
景色を見つめるその儚い顔に
また俺は胸の鼓動を覚えた
洸
何とかこの人と会話したくて
適当によくある話題を出す
すると凛先生はまたパッと笑顔になって
凛
と、笑いながら言った
揶揄われているのかどうなのか
それはわからない
別に絶対聞きたい訳でもなかったし
別にいいし別に気にしていないが
凛
また景色の方を向いている先生が俺に話しかける
「はい?」と返事をして凛先生の方を向いた
凛
俺の方は全く見ずそう聞かれた
先生は俺の恋路に興味があるのか?
いや高校生の青春みたいなものに、 だろうか
嘘をつくべきではないよな
洸
と歯切れの悪い返事をする
先生は少し黙ると
次には口を開けて
凛
と目を細めて微笑んだ
やっぱり高校生の青春に興味があっただけか
まぁ俺なわけないわな
そう考えていると
凛先生はさらに言葉を続けた
凛
ずっと外の方に向けていた目を
今度はこちらに向ける
凛
洸
思ってもみなかった事を急に言われ変な声が出てしまった
なんで俺は俺の好きな人を聞かれてるんだ…?
状況が理解できず頭が混乱している
てっきり高校生の青春に興味があるんだと…
洸
聞き間違えかもしれないと
聞き返してみる
だが帰ってきた返事は
凛
こうだった
俺に何を言えと…?
貴方に告白する勇気はないんですが
凛
そう首を傾げる先生を横目に
俺は外の景色を見た
洸
これは本心だ
卒業する時に告白しようと思っている
先生にも言ったが
それなら嫌われても
すぐ…離れられるから
凛
また外を見た先生が
何か不機嫌そうな声で言った
凛
なにか呟いた気がするがいいや
聞いていない事にしておこう
洸
そう言うと先生は
「へぇ~」と気の抜けた声で答えた
自分から聞いてきたのに何なんだ
洸
名残惜しいがフェンスから体を離す
結局先生になんでここに居るのか聞けなかったし
俺の恋愛話をしただけだが
少しでも話せてよかった
凛
洸
既にドアの方へ歩き始めていた俺は
何か言った先生の声を聞き逃した
「ん~ん」と言って、先生は少しこちらに向けていた体を外へ直した
気にしないフリをしてドアを出る
本当は聞こえていたのに
何をやってるんだろう俺は
洸
学校も終わり家へ帰ってきた俺は
ベッドに寝転がっていた
「明日もここいるから」
俺にはそう聞こえたが
それを俺に言って何かあるんだろうか
かと言って聞き返したら 言わなかったし
何がしたいんだあの先生
まぁ理由はどうでもいい
取り敢えず明日も あの時間行ってみよう
俺達の関係が深まり始めたのは
丁度これくらいだった
もう古いドアをゆっくり開ける
昨日と同じ時間に一応来てみた
が…
いない、みたいだ
だがサボるには変わりないので
そのままドアを開け屋上に出る
凛
頭上から声がした
上を見上げると
そこには先生の姿が
洸
呆れ気味にそう言うと
「涼しそうだなって思って」と言いながらハシゴを降りてきた
こんな所に居たとはビックリだが
…やっぱり俺は 聞き間違えてなかったようだ
洸
そう言いかけて口を閉じる
相手は聞こえてないと 思っているのだから
あまり言わない方がいいかもしれない
と、最後まで降りてきた先生が
凛
そう言い、ふっと微笑んだ
こんな微笑み方もするのか
一体この人は何度俺を惚れさせるつもりなんだろう
洸
そう俺も微笑みながら言う
まぁ数え切れない程サボっているので
あまり笑い事でもないのだが
洸
単純に心配になり聞いてみる
昨日は答えて貰えなかったが
先生はちょっと顔を背けるとまたこちらを向いて
凛
そう笑いながら言った
それは笑い事なのか
しかしそこまでして何故ここに来たいのだろう
凛
フェンスの方へ歩を進めながら先生が言う
凛
そうこちらを振り向いて聞いた
先生に会いたいから、なんて
言えるわけないもんな
卒業してからって
この前言ったし
洸
そう悪い顔をして言う
一応嘘はついていない
ただ理由のうちの1つを述べただけである
凛
上を見上げ、またフェンスの方へ向かいながらそう言った
まるで予想してたかのような口ぶりだ
…してたか
そしてその後1時間
俺達はずっとここで話していた
俺と話している間
先生は笑顔で
楽しそうにしていた
それだけで全て嬉しくて
今授業をサボっている途中だと言うのをわすれそうになった
先生は、明日はいついるかというのを
帰り際俺に伝えてくれた
これは来て欲しいということでいいのだろうか
…
あまり期待はしない方がいいか
期待しちゃって
違ったら悲しいもんな
それから俺達は
毎日ここで話した
最後の日まで
卒業式の日
体育館での つまらない卒業式も終わって
俺はまた
この屋上へ来ていた
こっそりとドアを開ける
あぁ
やっぱりいた
洸
そう彼に話しかける
フェンスにもたれかかっていた彼は声に気づいてこちらを振り向いた
凛
そうニコッと笑う
ここに来始めて彼の笑顔をよく見れるようになったかもしれない
俺としては嬉しい限りだ
今日
俺は彼に告白しようと思う
先生と生徒という関係が
やっと今日終わったのだ
これから会えなくなると思うと
少し…いや
とても寂しいが
でもこれで
立場も何も関係なく
想いを伝える事ができる
凛
絶妙なタイミングでそう聞いてきた
まだ気づかないなんて
中々鈍感だ
結構長いことあなたと話していたのに
仲良くなっておく、って
あの時言ったのを忘れたのだろうか
洸
そう少し笑いながら答える
凛
そう悲しそうに微笑んで
彼はまた外を見た
俺達の間に暫し沈黙が訪れる
洸
そう彼の方へ歩きながら呼びかけた
先程からずっとあちらを向いているものだから
何か寂しくなって
凛
と、まだ外を見ながら言う
何故こっちを見てくれないのだろう
何か…怒らせてしまっただろうか
期限を損ねてしまっただろうか
洸
強引に振り向かせるのも 負けた気がするので
更にまた名前を呼ぶ
でも「ん~?」と言うだけで
まだ振り向かない
洸
もう三回目だ
これで振り向かなければ…
凛
そう叫ぶと
彼は勢いよくこちらを振り向いて
俺の頬を掴んだ
凛
そう言うと
声を出す暇もなく
俺の唇は塞がれた
洸
間のあいた唇の端から声が漏れる
そしてそのまま口を合わせ
そして、先生は俺から離れた
凛
黙って少し悲しそうな顔をすると
小さく口を開けて言った
凛
何故、謝るんだ
あぁそうか、俺はまだ
この人に好意を伝えていない
洸
少し笑ってそう言う
先生は驚いた顔をしているが気にしない
洸
洸
生まれて初めて
人に告白した
告白ってこんなに
勇気が…いるのか
急にキスされたんだから
相手の気持ちは 分かっているはずなのに
何か怖かったのだから
凛
思い切って伝えたものの
先生の口から 発せられたのはその一言だけ
あれ、俺なんか勘違いした…?
洸
凛
そう少し顔に笑みを浮かべながら先生は言った
という事は…
OK?!
凛
洸
びっくりして、声が裏がえる
あぁ、本当に この人と付き合えるなんて
この人に見合う人に なれるよう頑張らないと
凛
そう笑って言うと先生は
凛
と、そう言った
洸
急な呼び捨てに俺は対応できず固まってしまった
そんな俺を見て彼はまた笑うと
ぎゅ、と俺を抱き締めた
洸
凛
洸
凛
満足したようにそう言うと
先生…いや、凛さんは
ふっ、と笑って
もう一度俺にキスをした
この後一緒に住み始めたのは
また別のお話…
洸
凛
凛
洸
凛
洸
洸
凛
洸
凛
洸
洸
凛