TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

生きる価値、ちょうだいよ。

一覧ページ

「生きる価値、ちょうだいよ。」のメインビジュアル

生きる価値、ちょうだいよ。

1 - 生きる価値、ちょうだいよ。

♥

100

2020年07月09日

シェアするシェアする
報告する

お母さん

もうっ!アンタって子は....!!

ぺちんっ

雪野 すみれ

いっ...

お母さん

どうして毎回毎回私に負担をかけるの!?

ぺちんっ!

雪野 すみれ

(痛いよ、お母さん...)

雪野 すみれ

(どうして叩くの...?)

お母さんは毎晩のように私を叩く。

お母さん

なんとかあったらどう!?

お母さんは高校生卒業してからすぐに私を産んでくれた。 でも私は生まれつき視覚障害を持っていた。それを知ったお父さんは 私を嫌い、離婚して、兄は私に暴力を与え、施設で暮らしている。

雪野 すみれ

(もう、なにもわからないや)

雪野 すみれ

ごめんね、お母さん...

お母さん

っ....!?

その瞬間お母さんは涙目をし、絶望したような顔をした。

雪野 すみれ

.....

次の日

雪野 すみれ

.....

大崎先生

はい、みんな座れ~

そう号令をかけられ、みんなはぞろぞろと席へ着く。 目が見えないぶん、耳はよかった。

大崎先生

転校生を紹介する。

雪野 すみれ

(転校生?友達に...)

雪野 すみれ

(いや、無理だな、どうせみんな私を嫌う。
今だってそう、友達もいないし。)

広瀬 三波

今日からこの学校で暮らす、広瀬三波です。

広瀬 三波

よろしく

そう言って彼は笑顔を見せた。きっと。

女子

きゃゃぁー!!!イケメン!!

女子A

ちょっ、待って、やばい!!

なんてクラスは大騒ぎ。

雪野 すみれ

(へぇ、三波って言うんだ。)

大崎先生

広瀬は雪野の隣な。

広瀬 三波

雪野さん、仲良くしような。

雪野 すみれ

え、あっ、はい

雪野 すみれ

(仲良く出来ないよ、どうせこの人も私から逃げてく。)

帰り道

雪野 すみれ

(やっと授業終わった...)

私は壁を命綱にして家へ帰る。

広瀬 三波

ねぇ、雪野さん!

雪野 すみれ

きゃっ!?

私は急に声をかけられ小さく飛び跳ねる。

雪野 すみれ

な、なに!?

雪野 すみれ

(きっとこの声は三波くんだ)

雪野 すみれ

三波くん、だよね?

広瀬 三波

え、あぁ。それより、

広瀬 三波

あの、さ。一緒に帰る?

雪野 すみれ

え、

一緒に?いやいや、無理、慣れてないし、そもそも三波くんに 迷惑をかけたくないし。

雪野 すみれ

ごめん、私ひとりで帰りたいんだよね

広瀬 三波

....そうか、話しかけて悪かった、じゃあまたっ。

雪野 すみれ

は、はい

そう言って三波くんは立ち去る。 ふりをしていた。

雪野 すみれ

.....

雪野 すみれ

ちょっと。

広瀬 三波

.....

雪野 すみれ

ちょっと、三波くん?

広瀬 三波

あ、はい!

雪野 すみれ

えっとですね、はいじゃなくて...

広瀬 三波

ねぇ君、視覚障害者でしょ?

雪野 すみれ

っ_!!

雪野 すみれ

(どうしてわかったの...?)

雪野 すみれ

(どうせ逃げてくんでしょ...それならバレたくなかった...)

広瀬 三波

その反応はそうってことでいい?

私はゆっくりうなずいた。

雪野 すみれ

....

私の目から大粒の雫がこぼれ落ちる。

広瀬 三波

っ、どうして泣くの?

雪野 すみれ

ほっといてよ....うぅっ

広瀬 三波

な、なんで?

私は近寄る手を感じ取って反射的に跳ね返した。

パシっ

広瀬 三波

っ__!

雪野 すみれ

どうせ視覚障害者ってわかった瞬間逃げてくんでしょ!?

雪野 すみれ

そんなの分かってる!みんな、みんなそうだったもん...!!

雪野 すみれ

うぅっ、っ....

広瀬 三波

でも俺は...

雪野 すみれ

うぅっ...

広瀬 三波

.....

広瀬 三波

...ごめん、そんなこと聞いて悪かった。

広瀬 三波

じゃあまた。

雪野 すみれ

....

え、待ってでも俺は..なに? 何を言おうとしたの?

雪野 すみれ

ねぇ...

それから返事は無かった。 きっともう帰ってしまったんだ。

雪野 すみれ

(どうしよう、自分から糸を切っちゃった?)

雪野 すみれ

謝らなきゃ。

次の日

雪野 すみれ

(あれ、三波くんどこ?
教室にはいないし...トイレかな?)

カチッカチッと、時間だけが過ぎてく。

雪野 すみれ

(だめだ、待てない。)

雪野 すみれ

(人に聞こうかな...いやでも...)

雪野 すみれ

(いじめられたら..やっと逃げられたのに)

雪野 すみれ

(でもぐずぐずしてる暇はない)

私は輪になる男子達に近寄る。

雪野 すみれ

ね、ねぇ、高橋さん

高橋 斗真

あ?

雪野 すみれ

っ...

高橋 斗真

近寄るんじゃねえよブス!

篠原 悠久

マジそれな、気持ち悪い。

雪野 すみれ

いいから、三波くん知らない?

高橋 斗真

うえっ、きっしょ、なに、三波のこと好きなの?

篠原 悠久

うわー

篠原 悠久

やーいやーい、お前なんてふられちまえ!

雪野 すみれ

ち、違うって言ってるでしょ...!

高橋 斗真

は?口答えすんなよ

と、高橋くんは今にも殴り出しそうな腕を上げた。

雪野 すみれ

(あ、殴られる...っ!)

そう思ったとき

広瀬 三波

おい斗真!

高橋 斗真

三波?

雪野 すみれ

(っ三波くん!)

広瀬 三波

その手を下げろ

高橋 斗真

え、あ、あぁ..そうだな。

広瀬 三波

なんでいじめる

高橋 斗真

そりゃこいつ障害もってっし

広瀬 三波

だからなんだよ?

高橋 斗真

はぁ?三波、障害者は生きる価値なんてねぇんだよお

篠原 悠久

うんうん

広瀬 三波

っ...!

広瀬 三波

はっ、お前らほんと大丈夫?

篠原 悠久

みなみぃ~、俺ら友達だろ、そんなこと口にだすなよぉ

広瀬 三波

うるさい

雪野 すみれ

っ...!

その圧は今までにないようなものだった。

高橋 斗真

あ?三波そろそろいい加減にしろよ?

雪野 すみれ

(あっ、待ってどうしよう!私が三波くんを
ピンチに追い込んじゃったじゃん!!えっえぇっと)

高橋 斗真

やる気か?てめぇ

広瀬 三波

あぁ。

雪野 すみれ

ちょ、ちょっと待って、いいから!ね?

私は焦って三波くんの腕を引っ張る。

雪野 すみれ

三波くん、下がっとこ?

広瀬 三波

...でも雪野さん、

雪野 すみれ

いいの私は。

広瀬 三波

あ、あぁ。

そして私は校舎裏へ連れ出した。

雪野 すみれ

ほんっとごめん!

雪野 すみれ

私が三波くんをピンチにさせちゃって!

広瀬 三波

どうして謝るの、いいよ俺は。

広瀬 三波

勝手に喧嘩買っただけだし

雪野 すみれ

...あのさ、

広瀬 三波

うん?

雪野 すみれ

昨日はごめん

広瀬 三波

え?

雪野 すみれ

ほら、私が勝手に口走っちゃって。

広瀬 三波

あぁ、あれは俺も悪かった...

広瀬 三波

雪野さんって目、大丈夫なの?

雪野 すみれ

(どうしてだろう、私広瀬君には喋っていい気がする。)

雪野 すみれ

目が見えなくても、耳はいいからね

広瀬 三波

そうなんだ、でも大変でしょ?

雪野 すみれ

まぁね、友達もいないし、親にも見捨てられちゃって...笑

広瀬 三波

いやいや、笑えないよ。親に捨てられたの?

雪野 すみれ

いや、今はお母さんと過ごしてる。でも毎日が暴力で...

広瀬 三波

その腕の痣は?

雪野 すみれ

これはお母さんに殴られて....

広瀬 三波

...大変だったね

キーンコーンカーンコーン

広瀬 三波

あ、チャイムだ。

雪野 すみれ

あっ、授業遅れちゃう!

広瀬 三波

急いで帰ろう。

雪野 すみれ

うん

廊下

私は急いで階段を踏み出した。が、ズルッ

雪野 すみれ

きゃっ、(落ちるっ...)

ぱしっ

雪野 すみれ

(あれ、痛くない..)

広瀬 三波

大丈夫?

私はいつの間にか三波くんに支えられてた。

雪野 すみれ

あっ...ごめん

広瀬 三波

いいよ、じゃあ教室に。

広瀬 三波

と、思ったけどサボろうか。

雪野 すみれ

えっ?

広瀬 三波

階段急いで駆け上がるのも大変だし。

広瀬 三波

ね?

雪野 すみれ

う、うん

広瀬 三波

保健室でね。

雪野 すみれ

ほ、保健室?

広瀬 三波

うん、雪野さんは頭が痛いって言うんだ。オーケー?

雪野 すみれ

いいですけど、

広瀬 三波

ノートは俺が見せるから!

雪野 すみれ

は、はぁ。

そう言って彼はこの場を立ち去った。

雪野 すみれ

(あの人本当に転校生なの...?汗)

はーちゃん*(作者)

こんにちはこんばんは!

はーちゃん*(作者)

はーちゃんです!

はーちゃん*(作者)

いややっと作品かけました(笑)

はーちゃん*(作者)

投稿サボっててすみません汗

はーちゃん*(作者)

久しぶりのストーリーなんでお気を緩やかによろしくです(笑)

はーちゃん*(作者)

あ、そうそう、名前変えました!

はーちゃん*(作者)

これからはむぅむじゃなく、はーちゃんでいこうと思います!

はーちゃん*(作者)

あ、でもアンケート取ろっかな?

はーちゃん*(作者)

はーちゃんかむぅむどっちがいいですか?

はーちゃん*(作者)

コメ欄で募集してます!

はーちゃん*(作者)

ではでは!

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

2

ユーザー

みなさん、このストーリーで命について考えて頂けたら嬉しいです。 命を大切に、毎日を大切に生きていきましょう。

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚