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無那
零礼
無那
零礼
無那
無那
私は目線を横にずらし 血の海に横たわる 希空さんを見た。
無那
無那
無那
無那
私はチラッと彼女を見ると、 彼女は揺れた地面に足を取られ 体が後方によろめいていた。
無那
私は彼女のもとへ走り出すと 持っていたナイフを奪い取る ことに成功した。
零礼
私は追いかけて来た彼女を背に 手に持ったナイフを近くに あった窓の外に放り投げた。
無那
零礼
するとレイラさんは足を 引きずりながらこちらに 向かって来た。
私はとにかく希空さんを 引っ張った。
しかし、その体は重く 数十㎝程度しか動かない。
希空
その時、希空さんが 私に何かを呟いた。
無那
私は思わず希空さんに 駆け寄ると口元へ耳を傾けた。
すると希空さんは ゆっくりと私に告げた。
希空
希空
無那
無那
希空
希空
希空さんは真っ直ぐな目で 私にそう言った。
その時、私の背後から 男性の声が聞こえた。
「こっちだ‼︎」
無那
私は急いで振り返るが そこには誰もいなかった。
私が戸惑っていると 希空さんは一言私に言った。
希空
無那
無那
私は希空さんに背を向けると 声のした方向へ急いだ。
零礼
後ろからレイラさんの声が 聞こえた。
零礼
零礼
私は彼女の恨みに満ちた声が 突然聞こえなくなったことを 疑問に思い一瞬だけ 後ろを振り返った。
希空
そこには希空さんが 最後の力を振り絞り、 彼女の足を掴んで動きを 阻止している姿があった。
零礼
彼女は右足で希空さんを 踏みつけた。
しかし希空さんは その手を離さなかった。
私が心の中で何度も 謝っていると、声が聞こえた 場所に辿り着いた。
無那
そこにあったのは 地上へと繋がる緊急脱出用の 滑り台だった。
無那
無那
私は重力に身を任せ 滑り台を滑った。
零礼
私は必死にこの死に損ないを 引き剥がそうとした。
ゴゴゴゴッ‼︎
その時、建物は大きく傾いた。
零礼
零礼
ギィィィ...
零礼
キリキリ...
突如、建物内に 鉄のようなものが 擦れる音が響き渡った。
零礼
その音の正体はすぐ 私の目の前に現れた。
零礼
零礼
それは建物の揺れにより 若干こちら側に傾いていた。
零礼
ギギギッ...
バキンッ‼︎
それは絶望の音だった。
零礼
それは次第に加速をつけて こちらに傾いてきた。
零礼
零礼
零礼
ドオォォンッ‼︎