短編集

俺は小さい頃から

遠慮がちというか

人の気持ちを考えて行動してた

家族からはいつも無視されてたから

話すのが嫌いになった

小学生の時テストで100点とった時も

中学の時部活でいい成績を残した時も

高校の時先生に褒められた時も

どうせ聞いてくれないからって

話さなかった

いつもいつも無視されて

俺幽霊みたいだよね

でもねそんな俺にも

好きな人が居てね

たくさん愛してくれたの

でも最近は違うみたい

好きな人にこんなこと言われたんだから

もう終わっていいよね、？

今年の君の誕生日

君に最っ高のプレゼントをあげる

だからそのときまで待っててね

今日はついに君の誕生日

君は案の定俺を置いて

友達のところに行った

小さな紙にこう書いた

大好きだったよ

そして

めんどくさくてごめんね

あとは縄で首を絞めるだけ

もう少しで帰ってきちゃう

サプライズが失敗になっちゃう

はやくしないと

俺は力強く縄を握り

左右に引っ張った

思ったより苦しいけど

これで良いのかも、？

たくさん喜んでくれるよね、？

俺の大切な人