TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

桜笑

あ…っ、見習いくん

 

…うん

 

デスくんは…いたよ

桜笑

え?

 

絶対、俺たちの前にいた

桜笑

何?どういうこと?

 

────消えた、んだ

 

本当は初めから見えるはずなかった人で

 

そしてきっともう…俺らには見ることのできない存在なんだ

桜笑

っ!

桜笑

(あたしが死を回避したから…?)

桜笑

(良くも悪くも、"世界を変えた"から…)

桜笑

(見える必要がなくなった…?)

そのとき、外からザーッと雨の音が聞こえる

桜笑

あ、雨?こんないきなり…?

 

(…ああ、きっと俺に一言言わせるために降らせてくれた)

 

(デスくんが頼んで───。)

 

(なら今度こそ、言わないとね)

 

────時雨

桜笑

え?こ、この雨が?

 

違うよ

 

雨のことじゃない

 

(…ああ、そうか)

 

(ちょうどいい時に降る雨も、時雨って言うんだっけ)

 

(きっとここからが、ちゃんと俺たちのスタート)

 

(…そしてこれは、デスくんの最後のおふざけかな)

ふっと微笑んだ俺は、やっと彼女にそう伝える

 

天満戸時雨

桜笑

あまのえ…しぐれ?

 

うん

 

俺の名前だ

三日月さん

昨日のことは保護者の方へもご連絡しているので───

桜笑

(お父様…にも?)

その瞬間スマホが震える

桜笑

桜笑

(お父様から、電話…?)

固まっていたあたしの視界が潤む

表示された履歴には何度も何度も着信があって───。

桜笑

(心配…してくれたんだ…っ)

結論を言うとあたしは生きている

きっと今日も明日も明後日も───なんて、保証はないけど。

京介

げっ…!つか離せ!

白也

おいお前、後輩をいじめるな

時雨

ヒドいな、別にいじめてなんてないよ

美桜

あー、京介!笑

菜乃

…まぁたなんかいる

桜笑

しーぐーれーくんっ!

時雨

…時雨、くん?

桜笑

うんっ♪だってタメ語なのにセンパイって変じゃん

時雨

敬語を使う気はないんだね

桜笑

もちろん♪

白也

お、三日月たちではないか!

白也

これからスイーツの店に行くんだが、お前らも来るか?

京介

俺は行くとは言ってねえ…!

美桜

1番スイーツ好きなくせに〜!

桜笑

あー…えっと

京介

…ったく

京介

どーせ行くならお前らも来いよ

京介

こいつらだけはイヤだからな!!

菜乃

…ふ、ほら桜笑、宮代もこう言ってるし遠慮しなくていーんじゃない

桜笑

桜笑

…うん!

桜笑

だったらみんなで行こー!

実はあのとき、あのあと

あたしは───

桜笑

ほ、ほんとに?

時雨

うん

桜笑

天満戸…時雨

桜笑

いい、名前だね

桜笑

だってあたしは三日月だもん

時雨

ん?

桜笑

あたしはきっと───

桜笑

きみといられれば、"満月"になれる……なーんてねっ!

時雨

ふふ、なにそれ

時雨くんは笑った

そしてそのあと、こう言った

時雨

じゃあ月がずっと満ちていられるように───

時雨

見習いじゃなくなった俺だけど、桜笑の側にいてもいいですか?

桜笑

…ふふっ

桜笑

当たり前でしょ!

そう言うと時雨くんは、あたしにキスをした

時雨

本当に…初めて会ったときとは別人のようだね

桜笑

そう?

時雨

うん…ずっと

時雨

桜笑のそんな、本当の笑顔が見たかった

桜笑

…気付いてくれてありがとう

桜笑

そのおかげで、変われたんだよ

桜笑

(…あたしも、同じだ)

桜笑

(この人のこんな無邪気な笑顔が見たかった)

桜笑

(死とか難しいこと考えてないときの、ただ幸せな顔)

桜笑

───大好きだよ

時雨

俺も

桜笑

…あれ?前にいるのって───

京介

空と…瑠々?

ああ、京介

瑠々

わっわわ!!?

顔が赤い瑠々ちゃんを見てスッと視線が落ちる

桜笑

…手

手を繋いだ2人を見てみんなの顔がニヤ〜と緩む

菜乃

ちょっと、何があったの

桜笑

絶対聞かせてもらうからね〜

京介

お、そーだ2人の話も聞きてえしお前らも来いよ

瑠々

どこに?

美桜

スイーツ食べに行くんだよ〜!

瑠々

あ、美桜さん!と彼氏の会長さん!

白也

ああ、俺も知ってたのか

瑠々

もちろんです!

瑠々

京介がなかなか美桜さんに会わせてくれないけどウワサは常々!

瑠々

それに天満戸先輩も、リレーすごかったです!

時雨

ああ、ありがとう

桜笑

圧倒的コミュ力…

菜乃

ほんと瑠々ちゃん、初対面だと思えない

瑠々もお姉さんと知り合いなのか

桜笑

瑠々!!!

かくして、消えたかったあたしは

このおよそ半年の間で様々な出会いと経験があって

今は、心から生きたいって思えるようになった

これからもずっと、死神くんへの感謝を忘れずに…

時雨くんと、たくさんの友達と幸せになるんだ

死なんて遠い存在じゃない

生きてるから、いつかは結局必ず死ぬんだ

でもそれを身をもって知ったからこそ───

あたしは今を、精いっぱい楽しむんだ!

〜fin〜

きみの笑顔が見たいだけ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,000

コメント

9

ユーザー

え、待ってもう最終話!?わわわ!!!最終話まで読み終えて嬉しいけど、もう桜笑さん達に会えなくなるのは(番外編を除いて)寂しいな……🥹🥹 でも、最終的には桜笑さんも幸せになって見習いくん…じゃなくて時雨くんと一緒に楽しく幸せすぎる人生を送っていくことになってほんと嬉しい……🥰✨ んんん!?瑠々さんと七瀬くん!?2人もついについに……!?😏💕 本当に最高な連載だった!!(↓まだ続く)

ユーザー

うわぁぁぁぁぁぁあまじか…!!終わっちゃった…!!え、めちゃくちゃ面白かったです!!この作品、進めば進むほど伏線回収とかいっぱいでめっちゃ鳥肌立ちました…感動しましたしはまりすぎました!!次の連載も楽しみにしてます!!!

ユーザー

🤍これにて完結🤍 ご愛読いただいた方々、本当にありがとうございました!! この作品の今後については、番外編の公開のみとさせていただきます! リクエスト等あればコメント欄にてお待ちしております☂️🌸

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚