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なお
なお
なお
なお
なお
...
傘を忘れて、大急ぎで家へ帰る
服やズボンが体に張り付いてきて気持ち悪い
日中はあんなに晴れていたのに
遠くに出かけている日に限ってどうして...
ツルッ
『わ"ッ、⁉』
びしゃっ
転んだ
最悪
もうなんかどうでもよくなってきた
『......』
雨
無色透明の、雨
水たまりに、自分の顔が映る
「何やってんの?」
パラパラと音がする
振り返るとこちらに傘を向けている宮城がいた
「風邪ひくぞ?ほら、立てるか?」
宮城に手を引かれ、立ち上がる
身体がだいぶ重い
「うわびしょびしょじゃん、傘の意味あるこれ...?」
「とりあえず家まで送るから」
『ありがとの』
「いいってこのくらい とりあえず風邪ひくからその羽織ってるの脱いでこっち着な」
そういって宮城は自分のジャケットをわしに差し出す
...本当に、いいの?
なんてわしが戸惑っていたら
「広島が風邪ひいたら、広島の分の仕事がこっちに回ってきて俺過労死しちゃうから」
『そりゃあ困るな、わかったありがとの』
「...家こっち?」
『うん』
「あ、そういやさ、この前のイベントで__」
宮城が楽しそうに最近の事(主にゲーム)を話してる
あまりにも楽しそうに話すもんだから つられてこっちも気づいたら自然と笑ってる
雨は、嫌い
だけど、隣に君が居るなら
まあ、悪くないかなって思えるんだ