隆二
えっと、確かここかな?あ。あった。美里って書いてあるからここだな。
隆二
美里…?
美里
隆二君??隆二君!ありがとう来てくれて。
俺はそのときの美里の姿を見てあまりにも驚いた。ニット帽被って痩せている姿を目にしたときは言葉がでてこなかった。
隆二
行く時にこの花綺麗だからって思って持ってきたんだよ。
美里
わぁ。綺麗。薔薇とか好きなんだよね。
隆二
よかった。喜んでくれて。
美里
びっくりしたよね?
隆二
ん?
美里
私が癌だと聞かされた時そんなことないだろって感じでびっくりしたよね。
隆二
びっくりはした。けど、それで落ち込んだらダメだって思って美里に会うときは笑顔で会おうって決めたんだ。花とか好きだろうからそれも買って持って行こうと思ってな。
美里
だよね。ごめんね。
隆二
謝るな。大丈夫だから。まあ、俺も最初は慌てたけど今はそうじゃないから。美里に会えてることが幸せに感じてる。だから美里も今は明るくしていこう?
美里
うん。ありがとう。幸せだよ。
そういう会話をして美里を元気つけさせた。俺は美里が暗いままなのが嫌だったから明るく見せて元気になるようにした。時間は早く過ぎるかもしれない。けど、一緒に長くいてあげる事か美里の喜びだと感じた。
隆二
さて。もう遅くなるし明日も仕事だから今日は帰るな?ここにいれたらよかったけど。ごめんな。
美里
うちの事は気にしないで。仕事頑張ってほしいけど無理はしないようにね?
隆二
ありがとう。またくるよ。
美里
うん。またね。
隆二
元気出されててよかった。そのまま回復すること祈りたいけどそうじゃないんだよな。休みの日は美里の所にいよう。
そういって俺は全部済ませてそのまま寝た。何も考えないようにして1日1日を過ごした。そしてそのまま1週間が経った頃だった。