テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

男子校で●●したらヤバすぎた！

第2話 - 男子校で●●したらヤバすぎた！ -シーズン1- 第2話

478

2021年05月19日

#青春恋愛

#学園

#ドキドキ

#青春

美月りん(Re,AER)

白虎学園

リオは弟のルイと入れ替わっていた。

るい

さすがエリート校、すごい設備…！

るい

っと、いけない！もっと男っぽく喋らないと！

るい

コホン…あーあー…

るい

（このくらい低くすれば大丈夫かな…？）

るい

み、みんなおはよう！今日も1日頑張ろうぜ！

るい

（こんな感じ…？ちょっと気取りすぎかな…？）

るい

（もっと二階堂の御曹司っぽく…）

るい

二階堂ルイのお通りだぜ！

るい

って、これじゃ変なやつじゃん！

エイジ

お～い！何をブツブツ言ってんだ！？

るい

うわぁっ！

エイジ

ははっ、何びっくりしてんだよ！

るい

だ、だって…いきなり肩を組まれたから…

エイジ

そんなの男同士だったら当たり前だろ！

るい

そ、そうだね…

るい

（ルイの…友達…かな？）

るい

（金髪でちょっとチャラそうだけど…かっこいい…）

エイジ

ん？なんかおまえ…

るい

（な、何！？もしかしていきなり気づかれた！？）

エイジ

顔赤くね？

るい

えっ、そ、それは…！

るい

（だ、だって私ずっと女子校だし！）

るい

（空手ばっかで男慣れしてないんだもん…！）

るい

（でも大丈夫…）

るい

（空手の相手だと思えば平気…）

るい

（それなら男でも強気でいける…！）

るい

トレーニングがてら走って来たんだよ！

るい

やっぱ走るの最高！

エイジ

…なんかおまえ、今日男らしくね？

るい

えっ？

エイジ

いつも運動なんて嫌いだって言ってんじゃん

エイジ

うちの男らしい校風にもついていけないって

エイジ

なんならずっと趣味の手芸してたいって

るい

あ、ああ、そ、そうだったね…

るい

（ルイってばそんなキャラだったの！？）

るい

（そういえば…小さいころから私より女の子らしかったっけ）

るい

（遊ぶのもおままごとばっかで、私は怪獣ごっこ…）

るい

（そんな性格なのに二階堂の後継ぎとして生きるのは──）

るい

（つらかっただろうな…）

るい

（私がしっかりしないと…！）

るい

は、走ったのは父親に言われて仕方なくだよ

るい

文武両道が二階堂家のモットーだからね

エイジ

御曹司は大変だな！

エイジ

やっぱ俺みてーな普通の家の外部生とはちげーわ！

るい

（へぇ、外部生…）

るい

（白虎学園はほとんどの生徒がエスカレーター式だけど）

るい

（一部の優秀な生徒に奨学金を出して外から受け入れている）

るい

（チャラそうな見た目してるけどすごい人なんだ…！）

エイジ

な、なんだよ、じっと見て…

エイジ

（あれ？こいつってこんなにまつ毛長かったっけ…？）

るい

君ってすごいんだなって思ってさ

エイジ

な、なんだよいきなり！

るい

えっ？思ったことをそのまま言っただけだけど…

エイジ

そ、そうかよ…サンキュー

エイジ

（こいつってそういうとこあるよな…）

エイジ

（素直っつーか…まっすぐで屈託ないっつーか…）

エイジ

（まぁ、育ちがいいせいもあるんだろうけどさ）

エイジ

（外部生の俺なんかと仲良くしてくれるのはずっとこいつだけだ…）

エイジ

なんつーか…俺もさ

エイジ

おまえのことすげえって思ってるよ、いつも

るい

本当…？

るい

（なんだかルイが褒められたみたいでうれしいな）

るい

ふふっ、ありがと！

エイジ

っ…！

エイジ

（ど、どうした俺！なんでルイの笑顔にときめいてんだよー！？）

るい

ところでずっと聞きたいと思ってたんだけど…

エイジ

お、おう…（ごくり）

るい

君の名前なんだっけ？

エイジ

エイジだよ！！！！

エイジ

友達の名前忘れんな！！！！

るい

ご、ごめんよ、エイジくん！

エイジ

エイジくん！？！？！？

るい

エ、エイジ…！

エイジ

おまえ今日どうしちまったんだよ…

エイジ

慣れないトレーニングなんかしたから頭おかしくなったのか…？

るい

あ、あはは…そうかも…

エイジ

やっぱり！今すぐ保健室に──

るい

わぁー！大丈夫、大丈夫！

ユウタ

おい、何を騒いでいる

るい

き、君は…！

ユウタ

ふふっ、いいねぇ…その怯えた瞳…

ユウタ

僕のしもべとしての自覚が出てきた──

るい

…誰だっけ？

エイジ

！？
四ノ宮ユウタだよ！

エイジ

おまえのこと目の敵にしている…

るい

ああ…こいつが…

ユウタ

こいつだと！？誰に向かって口をきいている！

るい

あんただよ、目の前にいんだからわかるだろ？

ユウタ

なっ…！

るい

（いかにも口だけのお坊ちゃまって感じ）

るい

（体つきは貧弱だしこれなら一発で倒せそう…）

るい

ふっ

ユウタ

何を笑っている！？

るい

…別に？

るい

弱い犬ほどよく吠えるってのは本当だったんだなぁ～って思ってさ

ユウタ

ぼ、僕を侮辱したな…今すぐ謝れっ！

るい

やーだね

エイジ

お、おい！ルイ！

エイジ

今日は本当にどうしちまったんだよ！

エイジ

この学園で四ノ宮に逆らったらどうなるか…

るい

へぇ…どうなるの？教えてよ

ユウタ

ふっ…おもしろい…

ユウタ

おまえたち、やれ！！！！

ユウタの取り巻き

了解！朝からいい運動ができそうだぜ！

るい

なんだ…自分で戦わないんだ…つまんないの

ユウタの取り巻き

ああ？何ブツブツ言ってやがる？

るい

ふふっ、まぁでも少しは楽しめそうなやつが出てきてうれしいよ

ユウタの取り巻き

なっ…貴様ァ…やってやる！

ユウタの取り巻き

オラアアアア！！！！

朱雀女子高校

ルイは姉のリオと入れ替わっていた。

りお

（ううっ…あたりまえだけど女の子ばっかだ…）

りお

（大丈夫かな…）

女子生徒

おはよう、リオ！

りお

（わ！は、話しかけられた！）

りお

お、おはよう！

女子生徒

今日の課題、きちんとやった？

りお

う、うん…ばっちりよ！

女子生徒

ふふ、昨日の先生のお説教がきいたのね

女子生徒

リオったら空手優先でいつも課題をすっぽかすんですもの！

女子生徒

みんなですごい勇気ねって話していたところだったのよ！

りお

あはは…

りお

（ね、姉さん…）

女子生徒

それじゃあ、また。ごきげんよう

りお

ご、ごきげんよう…！

りお

（ふぅ…怪しまれなくてよかった…）

りお

（朱雀は男子禁制の厳しいお嬢様学校）

りお

（俺が男だってバレたらどうなるか…）

りお

だ、大丈夫、大丈夫…

りお

（ウィッグは特注だしメイクもバッチリ）

りお

（なにより俺と姉さんの顔はそっくりなんだから…）

りお

（ん？向こうで女の子が手を振ってる！）

りお

（きっとリオの友達だな…よーし…！）

ユキ

おはよう、リオ！

りお

おは──

ユキ

って、誰！？

りお

えっ？

ユキ

あなた…リオじゃない！

りお

（い、いきなりバレたぁー！！！！）

ドカッ！バキッ！！！！

るい

なんだ…口ほどにもないじゃん

ユウタの取り巻き

うっ、ううっ…

ユウタ

そ、そんな…バカな…

ユウタ

僕の取り巻きは全員が格闘技経験者なのに…

るい

基礎がなってないんだよ

るい

動きがでたらめだから隙が多い

るい

そこを突けば簡単さ

ユウタ

クソーッ！ど、どうして！

ユウタ

どうしてこんなっ…急に強く！？

るい

能ある鷹は爪を隠すってね

るい

さて、と

るい

今まで俺をいじめたぶん、たっぷりお返ししないとな！

ユウタ

ひ、ひぃっ！

ユウタ

ご、ごめんなさい、ごめんなさい～！

るい

なんだよ、口ほどにもないやつ

エイジ

ルイ～！！！！おまえすげーじゃん！

エイジ

こんなに強ぇのなんで隠してたんだよ！

るい

（し、しまったぁ…エイジのこと忘れてたよ～…）

エイジ

あのマッチョを正拳突き一発でやっちまうなんて！

エイジ

あれって空手の技だよな！？いつの間に空手なんて

るい

お、親父に習ったんだ！

るい

ほ、ほら二階堂家は文武両道だからさ…

エイジ

さすが二階堂しびれるぜ…

エイジ

それよりもごめんな

るい

えっ、何が？

エイジ

俺、おまえが四ノ宮にいじめられてるなんて知らなかった

エイジ

知ってたらもっと早く…

るい

（きっとルイは友達に迷惑をかけないように黙ってたんだ…）

るい

（やさしいあの子らしい）

るい

（ちゃんと伝えてあげないと…！）

るい

好きだから！

エイジ

えっ！？

るい

好きだから…言えなかったんだ

るい

心配かけたくなくってさ！

エイジ

お、おう…そうかよ…

エイジ

（び、びっくりした～！）

エイジ

（ていうかなんでまた俺ドキドキしてんだよ！？）

エイジ

き、気持ちはありがたいが友達として言っておく

エイジ

今度からはそういうの遠慮すんなよな！

るい

エイジ…うんっ！ありがとう！

るい

友達だもんね！

エイジ

友達！そ、そう！友達だ！！！！

るい

（いい人だな、エイジ…！）

？

二階堂ルイ

るい

えっ？

？

今の戦い、見させてもらったぜ

るい

（わ…す、すごいイケメン…）

るい

（この人もルイの友達…？）

るい

（でもエイジとは雰囲気が違う…）

？

静かな闘志と心に秘めた強い野望…

？

今までとは違うオーラをまとっている…

？

まるで別人みたいだな

るい

！？

男子校で●●したらヤバすぎた！

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

478

4件

そーゆー逆ね？

面白かったです！！

VIP…

美月りん(Re,AER)

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

男子校で●●したらヤバすぎた！

第2話 - 男子校で●●したらヤバすぎた！ -シーズン1- 第2話

#青春恋愛の新着小説
一覧

作者の他の作品すべて見る

関連するタグ

男子校で●●したらヤバすぎた！

第2話 - 男子校で●●したらヤバすぎた！ -シーズン1- 第2話

#青春恋愛の新着小説一覧

作者の他の作品すべて見る

関連するタグ

#青春恋愛の新着小説
一覧