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雨の匂い

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雨の匂い

3 - 雨の匂い

♥

16

2021年03月23日

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如月 雨音(あまね)

雫さん?!

倉木 雫(しずく)

雨音さん…!

上司

何だ、知り合いか?

如月 雨音(あまね)

はい、まぁ…

上司

そうかそうか!

上司

じゃあ、倉木も安心だな!

倉木 雫(しずく)

はい、安心して仕事が出来そうです

上司

よし、仕事頑張ってくれ!

倉木 雫(しずく)

はい!

上司

デスクは如月の向かいだ

倉木 雫(しずく)

分かりました

…………

如月 雨音(あまね)

まさかここで会えるなんて

倉木 雫(しずく)

僕も驚きです

如月 雨音(あまね)

何か嬉しいです!

倉木 雫(しずく)

僕も雨音さんが居て良かったです

如月 雨音(あまね)

そんな…

如月 雨音(あまね)

でも、出来る限りサポートしますね!

倉木 雫(しずく)

ありがとうございます

倉木 雫(しずく)

お互い頑張りましょう!

如月 雨音(あまね)

はい!

お昼休憩中

如月 雨音(あまね)

ふぅ…

如月 雨音(あまね)

(仕事疲れた~)

清水 雅

雨音~!

(アイコンは気にしないで)

如月 雨音(あまね)

ん、なに?

清水 雅

倉木雫さん、だっけ?

清水 雅

何か良い感じなの?

如月 雨音(あまね)

ニヤニヤしないの

清水 雅

え~、だって~…

如月 雨音(あまね)

良い感じっていうか…

如月 雨音(あまね)

彼氏と別れる勇気くれたの

清水 雅

へぇ~!

清水 雅

顔もかっこいいし、丁寧で

清水 雅

清潔感もあって、仕事も出来そうだし

清水 雅

完璧じゃん!

如月 雨音(あまね)

言われてみれば確かにね~

清水 雅

あんな人が彼氏だったら完璧だよ

如月 雨音(あまね)

何言ってんの

如月 雨音(あまね)

雅にも完璧な彼氏さんいるでしょ

清水 雅

まぁね~

如月 雨音(あまね)

婚約の話も出てるんだって?

清水 雅

うん、そうなの!

如月 雨音(あまね)

羨ましいなぁ

清水 雅

雨音もすぐ良い人に出会えるよ!

如月 雨音(あまね)

う~ん…

如月 雨音(あまね)

(雫さんにも言われたな…)

如月 雨音(あまね)

まぁ、気長に待ってるよ

如月 雨音(あまね)

それより…

如月 雨音(あまね)

もうお昼休憩終わるよ

清水 雅

あ、ほんとだ!

清水 雅

よし!仕事頑張ろうね!

如月 雨音(あまね)

うん、気合入れてこ

数時間後…

如月 雨音(あまね)

(よし、仕事終わり!)

如月 雨音(あまね)

(外も暗くなってる)

如月 雨音(あまね)

(まだ18時なのになぁ)

倉木 雫(しずく)

雨音さん、お疲れ様でした

如月 雨音(あまね)

あ、雫さん!

如月 雨音(あまね)

お仕事お疲れ様でした!

倉木 雫(しずく)

外も暗いので気をつけて帰ってくださいね

如月 雨音(あまね)

ありがとうございます

倉木 雫(しずく)

外まで一緒にどうですか?

如月 雨音(あまね)

はい、もちろんです!

私達は雑談を交わしながら

ビルの玄関まで歩きました

如月 雨音(あまね)

結構暗いですね…

倉木 雫(しずく)

送っていきましょうか?

如月 雨音(あまね)

いえ、悪いですよ!

如月 雨音(あまね)

1人で帰れます!

倉木 雫(しずく)

分かりました

倉木 雫(しずく)

では、また明日

如月 雨音(あまね)

はい!

私は雫さんに背を向け歩き出した

如月 雨音(あまね)

(にしても暗いなぁ…)

如月 雨音(あまね)

(なんか怖いし早足で帰ろう)

そんな事を考えていた矢先、

誰かに肩を叩かれた

如月 雨音(あまね)

あの、何か───

如月 雨音(あまね)

え、なんで…

元彼

よぉ、雨音

如月 雨音(あまね)

何か用…?

元彼

そんなに冷たくすんなよぉ

元彼は馴れ馴れしく肩を組んでくる

如月 雨音(あまね)

ちょっと、やめてよ…

振り払おうと手に力を込めるが

男性の力に勝てる訳がなく

彼は私を連れて走り出した

如月 雨音(あまね)

どこ行くの…!やめて!

元彼

静かにしてろって

連れ込まれたのは不気味な廃墟

如月 雨音(あまね)

どこ…ここ

如月 雨音(あまね)

私をこんなところに連れ込んで何がしたいの…

元彼

何をって…

元彼

分かってんだろ?

彼は不気味な笑みを浮かべ

私との距離を詰める

如月 雨音(あまね)

こ、来ないで…

元彼

俺、まだお前のこと抱いてねぇしなぁ?

元彼

1回くらい抱かせてもらうぜ

如月 雨音(あまね)

やだ!やめて!

如月 雨音(あまね)

来ないで!お願い!

倉木 雫(しずく)

雨音さん!

その時、雫さんが廃墟に入ってきた

如月 雨音(あまね)

雫さん?!

元彼

あぁ?誰だお前

倉木 雫(しずく)

名乗る価値は無い

元彼

んだと?もっぺん言ってみろ

倉木 雫(しずく)

だから、君に名乗る価値はない

元彼

舐めてんじゃねぇぞ!

彼は雫さんの頬を殴った

如月 雨音(あまね)

ちょっとやめてよ!

元彼

お前は後だ!どいてろ!

私は呆気なく投げ飛ばされた

如月 雨音(あまね)

いたっ…

倉木 雫(しずく)

…………

雫さんは何も言わず手を差し伸べてくれた

その顔は怒りに燃えていた

如月 雨音(あまね)

雫さん…?

倉木 雫(しずく)

女性を投げ飛ばすなんて

倉木 雫(しずく)

情けの必要は無さそうだな

倉木 雫(しずく)

遠慮なく来な

元彼

てめぇ…舐めんなよ!

そう言って彼は雫さんに殴りかかっていった

如月 雨音(あまね)

やだ…やめて…

如月 雨音(あまね)

雫さんを傷つけないで…

私の声は思っていたよりか細くて

周りの雑音にかき消された

でも、私の心配を他所に

雫さんは彼の攻撃を楽々とかわした

如月 雨音(あまね)

(凄い…)

そう思わずには居られなかった

倉木 雫(しずく)

そんなもんか?

元彼

まだ、まだ…

彼は強がっていたものの

相当息が上がっていた

倉木 雫(しずく)

もう辞めた方が良いんじゃない?

倉木 雫(しずく)

そっちが死んじゃうよ?

元彼

クッソ…

元彼

なんだよコイツ…

元彼

覚えてろよ!

倉木 雫(しずく)

二度と雨音さんの前に現れるな

元彼

こんな奴、もう知らねぇよ!

そう言い残し、彼は去っていった

倉木 雫(しずく)

お見苦しい所をお見せして、すみません

如月 雨音(あまね)

いえ、そんな…

如月 雨音(あまね)

殴られた頬は痛みますか?

倉木 雫(しずく)

このくらい何でもありませんよ

如月 雨音(あまね)

でも、念の為手当を…

倉木 雫(しずく)

本当に気にしないでください

倉木 雫(しずく)

こんなの慣れっこなので

如月 雨音(あまね)

慣れっこ…?

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