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しゅる
しゅる
しゅる
俺は陽翔
とある事情で養子になった
俺以外には、母、父、妹、弟がいた
俺はみんなに愛されて育ったと思う
でも、俺だけ血が繋がってなくて
容姿もあまり似てない
俺以外はみんな楽しそうに笑ってる
そんなところを見ると、
なぜか苦しくなる
陽翔 母
陽翔 母
陽翔 弟
陽翔 中学生
陽翔 弟
陽翔 母
陽翔 母
陽翔 妹
陽翔 中学生
陽翔 中学生
俺は中学生ながら、
そんなことを心の中に積み重ねた
陽翔 中学生
積み上げたものが崩れそうな時は
いつも近所の公園に行く
陽翔 中学生
陽翔 中学生
そうやって気持ちを落ち着かせていたら
ある少年に出会った
?
?
陽翔 中学生
陽翔 中学生
陽翔 中学生
?
?
その子はまるで
心を押し込めているように言った
陽翔 中学生
陽翔 中学生
陽翔 中学生
?
?
?
そうやって
心の中の叫びを吐き出した
陽翔 中学生
陽翔 中学生
?
そこからその子は過去を話し始めた
耳を塞ぎたくなるような辛さ
同情しようにもしきれない
いや、この子は同情されたくないのかもしれない
そう思って、
俺は淡々と耳を傾けた
陽翔 中学生
陽翔 中学生
陽翔 中学生
陽翔 中学生
陽翔 中学生
陽翔 中学生
陽翔 中学生
今まで家から逃げてきてばっかだった
だからせめて、助けになりたいと思った
?
?
感謝されるのがこんなに嬉しいなんて
いつ知ったのだろうか
陽翔 中学生
陽翔 中学生
那月 中学生
そう、この少年が那月だったのだ
那月 中学生
この時は、初めて友達ができたみたいで
心が波打つような喜びを感じた
陽翔 中学生
陽翔 中学生
那月 中学生
陽翔 中学生
那月 中学生
陽翔 中学生
那月 中学生
那月 中学生
その時の那月の笑顔は
とても淑やかだった
そうやって
毎日毎日公園で話して
楽しみが増した日々を過ごしていた中
ゴロゴロと崩れ始めた
日常が
陽翔 中学生
俺はいつも通り挨拶を交わす
那月 中学生
その日の那月は、
いつもとちがった
陽翔 中学生
那月 中学生
その言葉は
俺の心には大きすぎた
重すぎた
那月 中学生
頭の中で感情が混ざる
ひとつにまとまらない気持ち悪さ
現実が突きつけてくる苦しさ
そんなものを背負いながら
一生懸命言葉を出した
陽翔 中学生
陽翔 中学生
今までいっぱい過ごしてきて、
笑顔を知って、
好きな食べ物も知って
泣き顔も、困り顔も
…不安な顔も
全部知って、全部好きになって
なのに、
なのにッ!!!
那月 中学生
少し間を空けて、
那月は心の中を吐き出した
那月 中学生
俺はその顔を見て、
今すぐにでも一緒に逃げたいと思った
でも、だめだった
俺に幸せにできるのか?
俺が背負えるものなのか?
そんなことが頭によぎって、
断念した
結局別れは訪れた
那月 中学生
せめて、せめて助けになりたかった
いや、それは言い訳だ
本当は、俺を忘れないでほしかった
そこで気づいた
陽翔 中学生
那月が好きなんだ
陽翔 中学生
那月 中学生
那月 中学生
陽翔 中学生
俺は心の中を絞り出すように言った、
陽翔 中学生
陽翔 中学生
陽翔 中学生
俺は精一杯笑いかけた
陽翔 中学生
陽翔 中学生
そう言った瞬間
那月はまるで
那月 中学生
那月 中学生
月のような穏やかな顔で
俺に微笑んだ
そんな顔を見せられてしまったから
つい本音が出てしまった
陽翔 中学生
そう言うと、那月は
那月 中学生
と、俺とは意味が違うであろうことを 言った
ここでオレたちは別れた
陽翔
陽翔
陽翔
陽翔
陽翔
那月
那月
陽翔
那月
陽翔
陽翔
那月
陽翔
那月
陽翔
大丈夫だよ那月
俺が絶対助け出すから